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公開番号
2025042708
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-28
出願番号
2023149798
出願日
2023-09-15
発明の名称
フィルム及びその製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
B32B
27/36 20060101AFI20250321BHJP(積層体)
要約
【課題】再生ポリエステル樹脂の添加量を所望に応じて多量添加しても、フィルムの色調b値の上昇が少ないフィルムを提供すること。
【解決手段】ポリエステル樹脂層を100層以上1000層以下積層してなるフィルムであり、前記フィルムを構成するポリエステル樹脂の総質量に対し、再生ポリエステル樹脂を30質量%以上100質量%以下含有してなるフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエステル樹脂層を100層以上1000層以下積層してなるフィルムであり、前記フィルムを構成するポリエステル樹脂の総質量に対し、再生ポリエステル樹脂を30質量%以上100質量%以下含有してなるフィルム。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記ポリエステル樹脂層の平均厚みが10nm以上1000nm以下である請求項1に記載のフィルム。
【請求項3】
前記フィルムの色調b値が-2.0~2.0である請求項1に記載のフィルム。
【請求項4】
前記フィルムを構成するポリエステル樹脂の色調b値は、フィルムの色調b値より4.0倍を超える値である請求項1に記載のフィルム。
【請求項5】
前記ポリエステル樹脂の色調b値が5.0以上15.0以下である請求項1に記載のフィルム。
【請求項6】
前記再生ポリエステル樹脂の色調b値が5.0以上30.0以下である請求項1に記載のフィルム。
【請求項7】
前記フィルムのヘイズ値が2.0%以下である請求項1に記載のフィルム。
【請求項8】
前記フィルムの厚みT(μm)は25μm以上500μm以下である請求項1に記載のフィルム。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載の、ポリエステル樹脂層を100層以上1000層以下積層されてなるフィルムの製造方法であり、前記フィルムを構成するポリエステル樹脂の総質量に対し、再生ポリエステル樹脂を30質量%以上100質量%以下含有させるフィルムの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生ポリエステル樹脂を含むフィルム及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
長年、ポリエステル樹脂成型物を製造する際に発生するポリエステル屑を再利用する取り組みがなされている。このようなポリエステル屑の再生方法として、ポリエステル屑を一旦溶かしてペレット化し、再生ポリエステル樹脂材料として使用するマテリアルリサイクルがなされている。また、このように得られた再生ポリエステル樹脂は、何かしらの品位低下をまねきやすく、再生ポリエステル樹脂を他のバージン原料のポリエステル樹脂に一定量ブレンドして、ポリエステル樹脂成型物の品位が低下しない限られた範囲で利用されてきた。
【0003】
さらに、近年のSDGsなどの環境意識への高まりから、その再利用するポリエステル樹脂成型物の対象が、一旦市場や消費者に流通した使用済みのポリエステル屑にまで広がっている。市場流通した使用済みのポリエステル屑を回収し、回収したポリエステル樹脂成型物の表面等に設けられた機能層を剥離除去し、剥離の方法によっては剥離するための溶剤や、異物等を洗浄除去しポリエステルフィルムだけを取り出して再びポリエステル樹脂として加工する活動も進んでいる。特に偏光板やセラミックグリーンシートの製造工程において基材として用いられるポリエステルフィルムは、目的物を基材から剥離した後は、加工により基材の寸法変化があるために再利用されることなく廃棄される傾向にある。仮に、再生ポリエステル樹脂として他製品にリサイクルしても、再生したポリエステル樹脂を利用したフィルムはバージン樹脂を使用したフィルムに比べて機械的強度や色目などの特性面が悪化しやすく、再生ポリエステル樹脂の使用量には限界がある。この問題に対し、例えば、特許文献1には、回収したフィルムを溶融して再生すると、フィルム表面に付加している易接着性塗膜や制電性塗膜が劣化しリサイクルフィルムを着色させるため、回収前のフィルムに酸化防止剤を含んだ層を設ける前処理をおこない、酸化防止剤の効果により溶融時の塗膜層成分の劣化を抑え、再生フィルムの着色を防止する方法が提案されている。また、例えば、特許文献2 では、再生樹脂が紫外線により劣化し黄味に着色することを抑制するため、中間層に再生樹脂を添加しその外層に紫外線吸収剤を添加することでフィルムのb値を抑える技術などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平08-217892号公報
特開2012-210761号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の方法では、ポリエステル樹脂を再生するために、わざわざフィルムの表面に別の紫外線吸収剤を含有する層を積層する、という別の資源を利用しており、環境負荷が逆にかかってしまう。また、紫外線吸収剤を含有した再生ポリエステル樹脂を利用するため、再生ポリエステル樹脂の利用量が多くなるほど紫外線吸収剤の添加量も増えるため、透明性が損なわれやすくなる。また、特許文献2の方法では、紫外線吸収剤を外層に添加するとフィルムの製膜性が低下するため外層には再生ポリエステル樹脂を使用できないか、また、フィルムの透明性の観点や色目の問題から中間層の再生ポリエステル樹脂の使用量に制限があった。
【0006】
本発明の課題は、再生ポリエステル樹脂の添加量を所望に応じて多量添加しても、フィルムの色調b値の上昇が少ないフィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明の好ましい一態様は以下の構成を有するものである。
(1)ポリエステル樹脂層を100層以上1000層以下積層されてなるフィルムであり、前記フィルムを構成するポリエステル樹脂の総質量に対し、再生ポリエステル樹脂を30質量%以上100質量%以下含有してなるフィルム。
(2)前記ポリエステル樹脂層の平均厚みが10nm以上1000nm以下である(1)に記載のフィルム。
(3)前記フィルムの色調b値が-2.0~2.0である(1)または(2)に記載のフィルム。
(4)前記フィルムを構成するポリエステル樹脂の色調b値は、フィルムの色調b値より4.0倍を超える値である(1)~(3)のいずれかに記載のフィルム。
(5)前記ポリエステル樹脂の色調b値が5.0以上15.0以下である(1)~(4)のいずれかに記載のフィルム。
(6)前記再生ポリエステル樹脂の色調b値が5.0以上30.0以下である(1)~(5)のいずれかに記載のフィルム。
(7)前記フィルムのヘイズ値が2.0%以下である(1)~(6)のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
(8)前記フィルムの厚みT(μm)は25μm以上500μm以下である(1)~(7)のいずれかに記載のフィルム。
(9)(1)~(8)のいずれかに記載の、ポリエステル樹脂層を100層以上1000層以下積層されてなるフィルムの製造方法であり、前記フィルムを構成するポリエステル樹脂の総質量に対し、再生ポリエステル樹脂を30質量%以上100質量%以下含有させるフィルムの製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、再生ポリエステル樹脂の添加量を所望に応じて多量添加しても、フィルムの色調b値の上昇が少ないフィルムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のフィルムは、ポリエステル樹脂層を100層以上1000層以下積層してなるフィルムである。前記ポリエステル樹脂層とは、ポリエステル樹脂を主成分とする層を言う。
ポリエステル樹脂とは、芳香族ジカルボン酸または脂肪族ジカルボン酸とジオールあるいはそれらの誘導体を用いて得られるポリエステルである。ここで、芳香族ジカルボン酸として、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、1,5-ナフタレンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、4,4′-ジフェニルジカルボン酸、4,4′-ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,4′-ジフェニルスルホンジカルボン酸などを挙げることができる。脂肪族ジカルボン酸としては、例えば、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ダイマー酸、ドデカンジオン酸、シクロヘキサンジカルボン酸とそれらのエステル誘導体などが挙げられる。中でも好ましくはテレフタル酸と2,6-ナフタレンジカルボン酸を挙げることができる。これらの酸成分は1種のみ用いてもよく、2種以上併用してもよく、さらには、ヒドロキシ安息香酸等のオキシ酸などを一部共重合してもよい。また、ジオール成分としては、例えば、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,2-シクロヘキサンジメタノール、1,3-シクロヘキサンジメタノール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリアルキレングリコール、2,2-ビス(4-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、イソソルベート、スピログリコールなどを挙げることができる。中でもエチレングリコールが好ましく用いられる。これらのジオール成分は1種のみ用いてもよく、2種以上併用してもよい。上記ポリエステルのうち、ポリエチレンテレフタレートおよびその共重合体、ポリエチレンナフタレートおよびその共重合体、ポリブチレンテレフタレートおよびその共重合体、ポリブチレンナフタレートおよびその共重合体、さらにはポリヘキサメチレンテレフタレートおよびその共重合体並びにポリヘキサメチレンナフタレートおよびその共重合体の中から選択されるポリエステルを用いることが好ましい。
【0010】
本発明のフィルムの好ましい一態様は、ポリエステル樹脂層を100層以上1000層以下積層してなるフィルムである。本発明のフィルムは、製造工程において、押出機にポリエステル樹脂を溶融した状態で供給し、積層装置の積層された複数の経路を通って溶融積層体としてT型口金等によりシート状に押し出されるフィルムであり、フィルムを構成するそれぞれの層は、前記の複数の経路に対応する。本発明のフィルムの層数は、ポリエステルフィルムの色調b値の上昇を抑制する観点から、好ましくは150層以上、さらには200層以上、より好ましくは500層以上である。層数の上限は、層の厚みが不均一となる層乱れの抑制の観点から1000層以下であり、同様の観点からより好ましくは700層以下である。
(【0011】以降は省略されています)
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