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公開番号
2025074813
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-14
出願番号
2023185874
出願日
2023-10-30
発明の名称
壁材
出願人
フクビ化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B32B
5/24 20060101AFI20250507BHJP(積層体)
要約
【課題】優れた不燃性能を有しつつ、良好な耐擦傷性、柔軟性およびクッション性を有する壁材を提供する。
【解決手段】壁材は、不織布層と発泡樹脂層と加飾層と透明樹脂層とがこの順で積層されている壁材であって、壁材の厚さが0.45mm以上0.70mm以下、発泡樹脂層の厚さは0.15mm以上0.30mm以下、透明樹脂層の厚さは0.10mm以上0.20mm以下、発泡樹脂層および透明樹脂層は、塩化ビニル樹脂、リン系可塑剤およびリン系難燃剤を含み、発泡樹脂層および透明樹脂層において、リン系難燃剤は前記塩化ビニル樹脂100質量部に対して5質量部以上含まれており、ISO 5660-1:2002に準拠する発熱性試験において、加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m
2
以下であり、防火上有害な裏面まで貫通する亀裂および穴がなく、最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/m
2
を超えない。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
不織布層と、発泡樹脂層と、加飾層と、透明樹脂層とがこの順で積層されている壁材であって、
前記壁材の厚さが0.45mm以上0.70mm以下であり、前記発泡樹脂層の厚さは0.15mm以上0.30mm以下であり、前記透明樹脂層の厚さは0.10mm以上0.20mm以下であり、
前記発泡樹脂層および前記透明樹脂層は、塩化ビニル樹脂、リン系可塑剤およびリン系難燃剤を含み、
前記発泡樹脂層および前記透明樹脂層において、前記リン系難燃剤は前記塩化ビニル樹脂100質量部に対して5質量部以上含まれており、かつ、
ISO 5660-1:2002に準拠する発熱性試験において、加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m
2
以下であり、加熱開始後20分間、防火上有害な裏面まで貫通する亀裂および穴がなく、かつ、加熱開始後20分間、最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/m
2
を超えない、壁材。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
前記発泡樹脂層において、前記リン系可塑剤は前記塩化ビニル樹脂100質量部に対して20質量部以上40質量部以下含まれており、かつ、前記透明樹脂層において、前記リン系可塑剤は前記塩化ビニル樹脂100質量部に対して10質量部以上30質量部以下含まれている、請求項1に記載の壁材。
【請求項3】
前記透明樹脂層における前記加飾層の積層側とは逆側に、紫外線硬化樹脂を主成分とし、かつ厚さが10μm以上20μm以下の表面保護層がさらに積層されている、請求項1または請求項2に記載の壁材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、優れた不燃性能を有する壁材に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、火災の発生の防止および火災時の安全性の観点から、不燃性能を有する壁材等の内装材が知られている。不燃性能は、燃え難い性質を意味する。このような不燃性能の指標の1つとして、例えば、次のような建築基準法に基づく条件を満たす性能が知られている。ISO 5660-1:2002に準拠する発熱性試験において、加熱開始後の20分間の総発熱量が8MJ/m
2
以下であり、加熱開始後20分間、防火上有害な裏面まで貫通する亀裂および穴がなく、かつ、加熱開始後20分間、最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/m
2
を超えないという条件である。
【0003】
また、壁材等の内装材は、不燃性能だけでなく、様々な機能を有することが望ましい。従来的に、壁材等の内装材により多くの機能を付与する技術として、内装材を積層体構造とすることが提案されている。例えば、このような積層体構造を有する不燃性のシートとして、特許文献1には、厚みが0.25mmを超え0.50mm未満に形成されたシート本体層と、当該シート本体層の表面に積層された意匠層とを有し、当該シート本体層が、塩素化塩化ビニルを含む樹脂成分と、無機充填剤と、可塑剤とを含み、輻射電気ヒーターからシート表面に50kW/m
2
の輻射熱を照射する発熱性試験における加熱開始後の20分間の総発熱量が7.2MJ/m
2
未満である、不燃壁面シートが記載されている。特許文献1に記載の不燃壁面シートによると、総発熱量が少なく、かつ損傷し難いだけでなく、意匠性も付与されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-65322号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、より多くの機能を付与するとの観点から、単純に壁材の積層数を過剰に多くしてしまうと、壁材の総厚が大きくなる。その結果、壁材が燃え移りやすくなり、壁材の不燃性能が低下する可能性がある。一方、壁材の総厚を減少させるため、各層の厚さを小さくすると、壁材の物理的耐性に影響を及ぼすことも想定される。あるいは、不燃性を付与するために含まれている各種化合物の含有量が減少し、それに伴い壁材の不燃性能に影響を及ぼす可能性もある。従って、不燃性能を維持しながら壁材にさらなる機能を付与することは、様々な要素を同時に調整する必要があるため難しい。
【0006】
特許文献1に記載されている不燃壁面シートも、不燃性能以外には、意匠性および耐傷性の機能のみが付与されているだけに過ぎない。従って、優れた不燃性能を維持しつつ、意匠性および耐傷性だけでなく、別の機能をも有する壁材があれば好適である。例えば、壁材は内装材として用いられるため、様々な形状を有する壁面に好適に合わせることができるように、不燃性能だけでなく、良好な柔軟性を有する壁材があれば好ましい。
【0007】
そこで、本発明は、優れた不燃性能を有しつつ、良好な耐擦傷性、柔軟性およびクッション性を有する壁材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は以下の好適な態様を包含する。
【0009】
本発明の局面に係る壁材は、不織布層と、発泡樹脂層と、加飾層と、透明樹脂層とがこの順で積層されている壁材であって、
前記壁材の厚さが0.45mm以上0.70mm以下であり、前記発泡樹脂層の厚さは0.15mm以上0.30mm以下であり、前記透明樹脂層の厚さは0.10mm以上0.20mm以下であり、
前記発泡樹脂層および前記透明樹脂層は、塩化ビニル樹脂、リン系可塑剤およびリン系難燃剤を含み、
前記発泡樹脂層および前記透明樹脂層において、前記リン系難燃剤は前記塩化ビニル樹脂100質量部に対して5質量部以上含まれており、かつ、
ISO 5660-1:2002に準拠する発熱性試験において、加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m
2
以下であり、加熱開始後20分間、防火上有害な裏面まで貫通する亀裂および穴がなく、かつ、加熱開始後20分間、最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/m
2
を超えない。
【0010】
上記壁材では、前記発泡樹脂層において、前記リン系可塑剤は前記塩化ビニル樹脂100質量部に対して20質量部以上40質量部以下含まれており、かつ、前記透明樹脂層において、前記リン系可塑剤は前記塩化ビニル樹脂100質量部に対して10質量部以上30質量部以下含まれていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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