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公開番号2025097453
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213659
出願日2023-12-19
発明の名称積層体
出願人東洋アルミニウム株式会社
代理人
主分類B32B 27/18 20060101AFI20250624BHJP(積層体)
要約【課題】本発明は、一定の光透過性と撥水性と防眩性を有する積層体を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明によれば、基材上に、充填粒子含有樹脂層及び機能層を順に備え、前記充填粒子含有樹脂層は、塗膜樹脂と前記塗膜樹脂中に分散した平均粒子径が3μm以上200μm以下の充填粒子を含有し、前記機能層は、平均一次粒子径3nm以上100nm以下の疎水性酸化物微粒子が積層されて構成されており、且つ前記疎水性酸化物微粒子の積層量は0.3g/m2以上20.0g/m2以下である積層体を提供する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
基材上に、充填粒子含有樹脂層及び機能層を順に備え、
前記充填粒子含有樹脂層は、塗膜樹脂中に平均粒子径が3μm以上200μm以下の充填粒子を含有し、
前記機能層は、平均一次粒子径が3nm以上100nm以下の疎水性酸化物微粒子が積層されて構成されており、且つ前記疎水性酸化物微粒子の積層量は0.3g/m

以上20.0g/m

以下、であることを特徴とする積層体。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
555nmの波長における光線透過率が70%以上である請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
60度グロス値が50以下である請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記充填粒子含有樹脂層の機能層が積層される側の平面視野における投影面積において、充填粒子占有割合が0.05以上0.90以下である請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記充填粒子含有樹脂層の単位面積当たりの重量が1g/m

以上200g/m

以下である請求項1に記載の積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撥水性を有する積層体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
屋根や窓、ソーラーパネル等の構造物は、雪や雨と共に、花粉や車粉、砂塵や埃、その他PM2.5等の様々な汚れが積もって汚れてしまうため、その機能や美観を維持するためにこまめな清掃が求められる。
【0003】
こうした清掃の頻度を減らすために、屋根や窓、ソーラーパネル等の構造物に撥水性を有する塗料やシートを積層させて、雪や雨と共に汚れ等を自然に滑落させる方法が検討されている。例えば特許文献1には、低分子量四フッ化エチレン粉末と、フッ素樹脂、アクリルシリコン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコン樹脂のうちから選択される少なくとも1種の樹脂との混合組成物からなる着雪防止塗料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平08-003479号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記文献の技術では、着雪防止塗料を窓やソーラーパネル等の表面に塗布して乾燥させると光透過性が低下してしまい、窓の場合は外の景色の視認性も落ちて室内が暗くなったりしてしまうおそれがある。またソーラーパネルの場合は、太陽電池素子への光の照射量が低減し、発電量が大きく損なわれるおそれがある。さらに、屋根や窓、ソーラーパネル等は、その表面における太陽光の反射によって屋外にいる人が眩しいと感じることがあり、これを抑えるために着雪防止塗料の表面にグレアフィルムの様な防眩部材を貼ってしまうと、更に光透過性が損なわれると共に、撥水性も得られずに雪や雨、汚れ等の付着を抑えることができなくなってしまう。
【0006】
また、市販されている撥水フィルムは、光透過性に劣っていたり、防眩性を有していなかったりするものばかりで、屋根や窓、ソーラーパネル等の構造物等への適用には問題があった。
【0007】
そこで本発明は、一定の光透過性と撥水性と防眩性を兼ね備える積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題に鑑みて発明者らは種々検討を行ったところ、以下の構成の積層体であれば、上記課題を解決することを見出した。
【0009】
すなわち本発明の積層体は、基材上に、充填粒子含有樹脂層及び機能層を順に備え、前記充填粒子含有樹脂層は、塗膜樹脂と前記塗膜樹脂中に分散した平均粒子径が3μm以上200μm以下の充填粒子を含有し、前記機能層は、平均一次粒子径3nm以上100nm以下の疎水性酸化物微粒子が積層されて構成されており、且つ前記疎水性酸化物微粒子の積層量は0.3g/m

以上20.0g/m

以下であることを特徴とする。
【0010】
本発明の積層体が上記構成であることによって、一定の光透過性を備えながらも、撥水性と防眩性を有しており、すなわち窓やソーラーパネル等の表面に貼っても、窓から屋外の視認性やソーラーパネルの発電性能を損なうことなく、撥水性により汚れ等が付着することを防ぎ、更に光反射による眩しさを抑えることができる。なお、本発明において一定の光透過性とは、紫外可視赤外分光光度計によって測定される555nmの波長における光線透過率が70%以上のことをいう。
(【0011】以降は省略されています)

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