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公開番号2025115109
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024009456
出願日2024-01-25
発明の名称鋼材の塗膜構造
出願人個人
代理人個人
主分類B32B 15/08 20060101AFI20250730BHJP(積層体)
要約【課題】上塗り材を鋼材の曲げなどに追従して伸縮する透明材料で構成することにより、下塗り材にひび割れや亀裂、剥離などが生じても鋼材の腐食や錆、亀裂等による損傷を防止することができ、しかも、鋼材の腐食や錆、亀裂等による損傷やそれに伴う下塗り材のひび割れや亀裂、剥離などを目視することができ、以て、メンテナンスを容易に行うことができるようにした鋼材の塗膜構造を提供する。
【解決手段】鋼材1に塗布される下塗り材2と、この下塗り材2に塗布される上塗り材3とを具備し、下塗り材2は、伸縮率が鋼材1の伸縮率より以下の有色材料で構成し、上塗り材3は、伸縮率が鋼材1の伸縮率より大きい透明材料で構成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鋼材に塗布される下塗り材と、
該下塗り材に塗布される上塗り材と、
を具備し、
前記下塗り材は、伸縮率が前記鋼材の伸縮率より以下の有色材料で構成し、
前記上塗り材は、伸縮率が前記鋼材の伸縮率より大きい透明材料で構成した、
ことを特徴とする鋼材の塗膜構造。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記上塗り材は、高分子系浸透性防水材で構成したことを特徴とする請求項1に記載の鋼材の塗膜構造。
【請求項3】
前記上塗り材は、アクリル酸エステル樹脂塗料で構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の鋼材の塗膜構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば橋梁などに用いられる鋼材の塗膜構造に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
この種の鋼材の塗膜構造としては、従来、種々のものが提案されている。
【0003】
たとえば特許文献1には、鋼構造物を構成する鋼材の表面に、防食下地層を形成し、その上にポリイミド層を形成した上で、樹脂塗料としてエポキシ樹脂塗料で塗装し、さらに、フッ素樹脂塗料で塗装することにより防錆層を形成する防食方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-205260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、エポキシ樹脂などの一般的な塗装材は、伸縮性が低いため、鋼材の曲げに追従することができず、ひび割れや亀裂、剥離などが発生するという問題がある。
【0006】
また、その塗装と鋼材との付着を失った状態で鋼材に亀裂が生じた場合、目視確認が困難であるという問題もある。
【0007】
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、上塗り材を鋼材の曲げなどに追従して伸縮する透明材料で構成することにより、下塗り材にひび割れや亀裂、剥離などが生じても鋼材の腐食や錆等による損傷を防止することができ、しかも、鋼材の腐食や錆、亀裂等による損傷やそれに伴う下塗り材のひび割れや亀裂、剥離などを目視することができ、以て、メンテナンスを容易に行うことができるようにした鋼材の塗膜構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る鋼材の塗膜構造は、鋼材に塗布される下塗り材と、この下塗り材に塗布される上塗り材とを具備し、下塗り材は、伸縮率が鋼材の伸縮率より以下の有色材料で構成し、上塗り材は、伸縮率が鋼材の伸縮率より大きい透明材料で構成したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る鋼材の塗膜構造によれば、上塗り材を鋼材の曲げなどに追従して伸縮する透明材料で構成することにより、下塗り材にひび割れや亀裂、剥離などが生じても鋼材の腐食や錆等による損傷を防止することができ、しかも、鋼材の腐食や錆、亀裂等による損傷やそれに伴う下塗り材のひび割れや亀裂、剥離などを目視することができ、以て、メンテナンスを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本発明の一実施形態に係る鋼材の塗膜構造を示す断面図。
同鋼材の塗膜構造の作用を説明するための断面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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