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公開番号2025062580
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2024170328
出願日2024-09-30
発明の名称積層体、包装材料および包装袋
出願人大倉工業株式会社
代理人
主分類B32B 27/32 20060101AFI20250407BHJP(積層体)
要約【課題】本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、包装材料として適用可能な十分な強度、耐熱性を備え、かつリサイクル適正にも優れる包装材料を実現可能な積層体を提供することを目的とする。
【解決手段】耐熱コート層と、基材と、ヒートシール層と、がこの順で積層された構造を有し、耐熱コート層が、熱硬化系コーティング剤からなる層であり、基材が、高密度ポリエチレン及び/又は中密度ポリエチレンを含む延伸フィルムから構成され、ヒートシール層が、ポリエチレンから構成されることを特徴とする積層体。
【選択図】 図1


特許請求の範囲【請求項1】
耐熱コート層と、基材と、ヒートシール層と、がこの順で積層された構造を有し、
前記耐熱コート層が、熱硬化系コーティング剤からなる層であり、
前記基材が、高密度ポリエチレン及び/又は中密度ポリエチレンを含む延伸フィルムから構成され、
前記ヒートシール層が、ポリエチレンから構成されることを特徴とする積層体。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記熱硬化系コーティング剤が、酢酸セルロース、架橋剤及び有機溶媒を含有し、前記酢酸セルロースの酢化度が40~70%であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記延伸フィルムが、長手方向(MD)の延伸倍率が2倍以上10倍以下、横手方向(TD)の延伸倍率が2倍以上10倍以下の二軸延伸フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記積層体が、横手方向(TD)の弾性率が、長手方向(MD)の弾性率よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記積層体全体におけるポリエチレンの含有量が、90重量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項6】
ピロー包装材料用途に用いられることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の積層体。
【請求項7】
請求項1から5の何れかに記載の積層体を用いることを特徴とする包装材料。
【請求項8】
請求項1から5の何れかに記載の積層体を用いることを特徴とする包装袋。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体及びそれを用いた包装材料に関する。より詳しくは、本発明は、材料のリサイクル適性に優れる環境負荷の小さな積層体及びそれを用いた包装材料に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、包装材料などは、樹脂材料から構成される樹脂フィルムを用いて作製される。例えば、ポリエチレンから構成される樹脂フィルムは、適度な柔軟性、透明性を有するとともに、ヒートシール性に優れるため、包装材料に広く使用されている。
【0003】
通常、ポリエチレンから構成される樹脂フィルムは、強度や耐熱性の面で劣るため、基材としては使用できず、ポリエステルやポリアミドなどから構成される樹脂フィルムなどと貼り合わせて使用されており、基材とヒートシール層とが異種の樹脂材料からなる積層フィルムから構成されている。
【0004】
近年、循環型社会の構築を求める声の高まりとともに、高いリサイクル性を有する包装材料が求められているが、従来の包装材料は上記の通り、異種の樹脂材料から構成されており、樹脂材料ごとに分離することが困難なため、リサイクルされていないのが現状である。
【0005】
そこで、特許文献1には、ポリエチレンから構成される延伸フィルムを基材フィルムとし、当該基材フィルムをポリエチレンから構成されるヒートシール層と積層した積層体が記載され、ポリエチレンから構成される延伸フィルムを基材として用いることにより、十分な強度や耐熱性を有し、かつリサイクル可能な包装材料とすることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-55157
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
包装袋を形成する製袋工程では、積層体のヒートシール層同士を向かい合わせ、積層体の基材層外面側から高温治具により圧力をかけて挟み込むことで熱溶着(ヒートシール)させる工程がある。しかしながら、特許文献1に記載の積層体を包装袋に適用した際、ヒートシール機の治具は高温になっており、直接治具に接触する基材層外面側は高温に曝されるため、従来の積層体では基材層が熱に冒されて治具に付着したり、ヒートシール部にシワが発生したりするなどの不具合が生じる場合があり、ヒートシール性が十分でなく、製袋温度の適正条件が狭く、生産性が悪いこと、包装袋の強度が十分でないといった問題がある。
【0008】
また、包装形態の一種であるピロー包装は、ロールによって送り出されたフィルムを製袋機で筒状に成形した後にセンターシール(縦シール)が施され、次いで内容物を充填或いは装填しつつ、底シール(横シール)すると同時にカットを施して内容物を包装するものであり、比較的に高速での包装が可能であることから広く普及している。しかしながら、特許文献1に記載の積層体を適用した際、特にセンターシール(縦シール)における製袋温度の適正条件が狭く、ヒートシール性が不足し、生産性が悪いといった問題がある。ピロー包装においては、連続的なヒートシールのセンターシールが生産性に大きく影響する為、底シールの製袋温度の適正条件を広くし、ヒートシール強度を高めることが生産性の向上に重要である。さらに、ピロー包装によって製造された袋は、落袋試験において縦シール部分が裂けやすいといった課題があり、縦シールのヒートシール強度や耐衝撃性を向上させることが求められている。また、製袋温度の適正条件を検討する場合、ヒートシール部分の収縮を考慮する必要があり、ヒートシール時の収縮が大きくなると、製袋の際にシワが発生するため、広い製袋温度の適正条件においても、ヒートシール部分の収縮を抑えることが求められている。
【0009】
本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、包装材料として適用可能な十分な強度、耐熱性を備え、かつリサイクル適正にも優れる包装材料を実現可能な積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、包装材料として適用可能な十分な強度、耐熱性を備え、かつリサイクル適正にも優れる積層体について鋭意検討した結果、熱硬化系コーティング剤からなる耐熱コート層と、高密度ポリエチレン及び/又は中密度ポリエチレンを含む延伸フィルムからなる基材と、ポリエチレンから構成されるヒートシール層と、がこの順で積層された構造とすることで、上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
(【0011】以降は省略されています)

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