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公開番号2025102318
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219675
出願日2023-12-26
発明の名称防錆フィルム
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/32 20060101AFI20250701BHJP(積層体)
要約【課題】リサイクル樹脂を使用しながらも防錆効果に優れる防錆フィルムを提供する。
【解決手段】防錆剤含有層、中間層、及び最外層を備えた防錆フィルムであって、前記防錆剤含有層は、気化性防錆剤と、密度が0.860g/cm3以上0.932g/cm3以下のポリエチレンとを含み、前記中間層は、リサイクルポリエチレンを含み、前記最外層は、前記防錆剤含有層を構成するポリエチレンと密度が同じか又はそれ以上であるポリエチレンを含み、前記防錆剤含有層と前記中間層と前記最外層とが共押製膜されてなる、防錆フィルムとする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
防錆剤含有層、中間層、及び最外層を備えた防錆フィルムであって、
前記防錆剤含有層は、気化性防錆剤と、密度が0.860g/cm
3
以上0.932g/cm
3
以下のポリエチレンとを含み、
前記中間層は、リサイクルポリエチレンを含み、
前記最外層は、前記防錆剤含有層を構成するポリエチレンと密度が同じか又はそれ以上であるポリエチレンを含み、
前記防錆剤含有層と前記中間層と前記最外層とが共押出製膜されてなる、
防錆フィルム。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記防錆剤含有層を構成する、密度が0.860g/cm
3
以上0.932g/cm
3
以下のポリエチレンが、低密度ポリエチレン及び線状低密度ポリエチレンから選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の防錆フィルム。
【請求項3】
気化性防錆剤が、カルボン酸エステル系防錆剤及びアルカノールアミン系防錆剤から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の防錆フィルム。
【請求項4】
前記防錆剤含有層は、前記気化性防錆剤を2~10質量%含む、請求項1に記載の防錆フィルム。
【請求項5】
前記中間層は、前記防錆剤含有層の厚さに対して、2~4倍の厚さを有する、請求項1に記載の防錆フィルム。
【請求項6】
前記中間層は、リサイクルポリエチレンとバージンポリエチレンとを含む、請求項1に記載の防錆フィルム。
【請求項7】
前記防錆剤含有層を構成する、密度が0.860g/cm
3
以上0.932g/cm
3
以下のポリエチレンが、バージンポリエチレンである、請求項1に記載の防錆フィルム。
【請求項8】
前記防錆剤含有層を構成する、密度が0.860g/cm
3
以上0.932g/cm
3
以下のポリエチレンが、リサイクルポリエチレンである、請求項1に記載の防錆フィルム。
【請求項9】
前記防錆剤含有層を構成する、密度が0.860g/cm
3
以上0.932g/cm
3
以下のポリエチレンが、リサイクルポリエチレンとバージンポリエチレンとを含む、請求項1に記載の防錆フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、防錆フィルムに関し、より詳細には、機械部品等の金属製部材を包装して、保管、搬送、輸送中に、金属表面が酸化されて発錆するのを抑制するための防錆フィルムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、金属製部材を長期保管する場合、錆の発生を防ぐ処置として防錆油を塗布した後に包装等を行い保管するのが一般的であった。防錆油等の塗布による防錆を行えない様な機械部品については、防錆油に代わり、気化性防錆剤や、樹脂フィルムに気化性防錆剤を練り込んで成形した防錆フィルムで包装し保管する方法が知られている。
【0003】
上記した気化性防錆剤を使用した防錆フィルムでは、気化性防錆剤が気化できるように通気性を有することが必要であるため、単層構成では気化性防錆剤が包装体内部のみならず外部にも揮発するため、多層フィルムとする構成が採用されている。例えば、気化性防錆剤を含有する樹脂フィルムを、ナイロン等の基材フィルムとラミネートした多層フィルムが提案されている。このような多層の防錆フィルムによれば、外側層(大気側)へ気化防錆剤の拡散ないし揮発を抑制し、高い錆抑制効果を長期的に維持することができるとされている(例えば、特許文献1)。
【0004】
また、最内層に気化性防錆剤を含有し、中間層としてガスバリア性樹脂からなる層を備え、最外層として基材層を備えた多層フィルムも提案されており、当該多層フィルムによれば、中間層を設けることで、防錆剤の気化ガス、酸素または水蒸気に対するバリア性が向上することが知られている。
【0005】
更に、バリア性を向上させるために基材に蒸着膜と有機被覆層とを設けたバリアフィルムをシーラント層にラミネートした多層の防錆フィルムが開示されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-059864号公報
特開2020-189689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、近年は環境負荷低減の観点から、リサイクル製品を使用することが推奨されている。包装フィルム等の分野においてもリサイクルされた樹脂製品を積極的に使用することが試みられている。しかしながら、ポリエステルやポリエチレン等の樹脂はリサイクルされた樹脂が上市されているものの、特殊なガスバリア性樹脂等につてはリサイクル製品が上市されていないのが現状である。
【0008】
また、例えばマテリアルリサイクルされたポリエチレン樹脂は、バージンポリエチレン樹脂に比べて不純物や種々のグレードのものが含まれているため、フィルム製膜する際の温度を高くする必要があることが知られている。そのため、防錆フィルムにリサイクル樹脂を適用しようとすると、気化防錆剤の熱分解や揮発が促進されてしまうといった問題があった。
【0009】
したがって、本開示の目的は、リサイクル樹脂を使用しながらも防錆効果に優れる防錆フィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
[1] 防錆剤含有層、中間層、及び最外層を備えた防錆フィルムであって、
前記防錆剤含有層は、気化性防錆剤と、密度が0.860g/cm
3
以上0.932g/cm
3
以下のポリエチレンとを含み、
前記中間層は、リサイクルポリエチレンを含み、
前記最外層は、前記防錆剤含有層を構成するポリエチレンと密度が同じか又はそれ以上であるポリエチレンを含み、
前記防錆剤含有層と前記中間層と前記最外層とが共押出製膜されてなる、
防錆フィルム。
[2] 前記防錆剤含有層を構成する、密度が0.860g/cm
3
以上0.932g/cm
3
以下のポリエチレンが、低密度ポリエチレン及び線状低密度ポリエチレンから選択される少なくとも1種である、[1]に記載の防錆フィルム。
[3] 気化性防錆剤が、カルボン酸エステル系防錆剤及びアルカノールアミン系防錆剤から選択される少なくとも1種である、[1]に記載の防錆フィルム。
[4] 前記防錆剤含有層は、前記気化性防錆剤を0.5質量%以上、15質量%以下の割合で含む、[1]に記載の防錆フィルム。
[5] 前記中間層は、前記防錆剤含有層の厚さに対して、2~4倍の厚さを有する、[1]に記載の防錆フィルム。
[6] 前記中間層は、リサイクルポリエチレンとバージンポリエチレンとを含む、[1]に記載の防錆フィルム。
[7] 前記防錆剤含有層を構成する、密度が0.860g/cm
3
以上0.932g/cm
3
以下のポリエチレンが、バージンポリエチレンである、[1]に記載の防錆フィルム。
[8] 前記防錆剤含有層を構成する、密度が0.860g/cm
3
以上0.932g/cm
3
以下のポリエチレンが、リサイクルポリエチレンである、[1]に記載の防錆フィルム。
[9] 前記防錆剤含有層を構成する、密度が0.860g/cm
3
以上0.932g/cm
3
以下のポリエチレンが、リサイクルポリエチレンとバージンポリエチレンとを含む、[1]に記載の防錆フィルム。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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