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公開番号2025155942
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025030179
出願日2025-02-27
発明の名称化粧シート、化粧材、及び、化粧シートの製造方法
出願人大日本印刷株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類B32B 27/00 20060101AFI20251002BHJP(積層体)
要約【課題】耐衝撃性と耐摩耗性に優れる化粧シートを提供する。
【解決手段】基材シート上に、気泡を内包した表面保護層が少なくとも積層され、前記表面保護層は、電離放射線硬化型樹脂成分の硬化物からなり、かつ、内包する気泡の断面積占有率が5%以上30%未満である化粧シート。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
基材シート上に、気泡を内包した表面保護層が少なくとも積層され、
前記表面保護層は、電離放射線硬化型樹脂成分の硬化物からなり、かつ、内包する気泡の断面積占有率が５％以上３０％未満である化粧シート。
続きを表示（約 650 文字）【請求項２】
前記表面保護層の厚みが、６０μｍ以上２００μｍ以下である請求項１に記載の化粧シート。
【請求項３】
前記表面保護層が内包する気泡の平均直径は、１μｍ以上４０μｍ以下である請求項１又は２に記載の化粧シート。
【請求項４】
前記表面保護層が内包する気泡の平均直径は、１０μｍ以上２０μｍ以下である請求項３に記載の化粧シート。
【請求項５】
前記基材シートと前記表面保護層との間に、絵柄層と、透明性樹脂層と、少なくとも１層のプライマー層とがこの順に積層されている請求項１又は２に記載の化粧シート。
【請求項６】
前記表面保護層は、前記基材シートと反対側の表面に凹凸形状を有する請求項１又は２に記載の化粧シート。
【請求項７】
前記凹凸形状は、皺形状である請求項６に記載の化粧シート。
【請求項８】
前記表面保護層の前記基材シートと反対側に離型フィルムを更に有する請求項１又は２に記載の化粧シート。
【請求項９】
基材上に、請求項１又は２に記載の化粧シートを備える化粧材。
【請求項１０】
基材シート上に、表面保護層が少なくとも積層された化粧シートの製造方法であって、
電離放射線硬化型樹脂成分をザーンカップＮｏ．３で測定した粘度が４０秒以上１００秒以下の状態で塗工する塗工工程を含む化粧シートの製造方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、化粧シート、化粧材、及び、化粧シートの製造方法に関する。
続きを表示（約 960 文字）【背景技術】
【０００２】
建材向けの化粧シートは、住宅内装材等の表面化粧材として長期の使用に堪えるように優れた表面性能（耐衝撃性や耐摩耗性等）が要求される。
【０００３】
これらの性能を満たすために絵柄層（意匠層）を保護する透明性樹脂層と表面保護層とを有する化粧シートが検討されていた。
【０００４】
例えば、特許文献１には、第一オレフィン樹脂層（透明性樹脂層）、第二オレフィン樹脂層（透明性樹脂層）、及び表面保護層をこの順に有する化粧シートであって、上記第二オレフィン樹脂層と、表面保護層とが特定の硬さを有するものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２２－１８９９０５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
近年、化粧シートには、更なる表面性能（耐衝撃性や耐摩耗性等）が要求されている。
【０００７】
本発明者らは、化粧シートに更なる表面性能を付与するために、電離放射線硬化型樹脂成分からなる表面保護層を厚くする方法について検討を行った。
しかしながら、表面保護層を厚くすればするほど硬度を付与することができる一方で、柔軟性が損なわれてしまい、耐衝撃性が低下するといった課題があることを見出した。
【０００８】
そこで本発明は、上述の課題を解決するものであり、耐衝撃性と耐摩耗性に優れる化粧シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明者らは、鋭意検討したところ、化粧シートを構成する表面保護層を特定の方法により形成して特定の範囲で気泡を内包させることにより、表面保護層に柔軟性を付与することができ、上述した課題を全て解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【００１０】
本発明は、基材シート上に、気泡を内包した表面保護層が少なくとも積層され、前記表面保護層は、電離放射線硬化型樹脂成分の硬化物からなり、かつ、内包する気泡の断面積占有率が５％以上３０％未満である化粧シートである。
（【００１１】以降は省略されています）

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