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公開番号2025152813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024054917
出願日2024-03-28
発明の名称窓構造
出願人デンカ株式会社,英幸テクノ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H05K 9/00 20060101AFI20251002BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】建物による電波の遮断および減衰を抑制することができる窓構造を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る窓構造1は、第1面11、および、第1面11と反対の第2面12を有する窓10と、窓10の第1面11および第2面12の少なくとも一方に貼り付けられ、マトリックス樹脂および無機充填材を含むシート20と、を備える。窓10を透過しシート20に達する所定帯域の電波Wの反射強度、およびシート20を透過し窓10に達する所定帯域の電波の反射強度の少なくともいずれかが、第1面11および第2面12のいずれか、または第1面11および第2面12の両方が空気に接する場合の窓10を透過する所定帯域の電波の反射強度より低い。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
第1面、および、前記第1面と反対の第2面を有する窓と、
前記窓の前記第1面および前記第2面の少なくとも一方に貼り付けられ、マトリックス樹脂および無機充填材を含むシートと、
を備え、
前記窓を透過し前記シートに達する所定帯域の電波の反射強度、および前記シートを透過し前記窓に達する前記所定帯域の電波の反射強度の少なくともいずれかが、前記第1面および前記第2面のいずれか、または前記第1面および前記第2面の両方が空気に接する場合の前記窓を透過する前記所定帯域の前記電波の反射強度より低い、
窓構造。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記シートの誘電率が2~70であり、
前記シートの厚さが10~5000μmである、
請求項1に記載の窓構造。
【請求項3】
前記シートの前記誘電率が3~60であり、
前記シートの厚さが20~3000μmである、
請求項2に記載の窓構造。
【請求項4】
前記シートの前記誘電率が4~50であり、
前記シートの厚さが40~2500μmである、
請求項2に記載の窓構造。
【請求項5】
前記シートが前記第1面および前記第2面の少なくとも一方の一部に貼り付けられている、
請求項1または請求項2に記載の窓構造。
【請求項6】
前記シートが前記第1面および前記第2面の双方に貼り付けられている、
請求項1または請求項2に記載の窓構造。
【請求項7】
前記窓は、建物に設けられた窓であり、
前記第2面は、前記建物の屋内側の面である、
請求項1または請求項2に記載の窓構造。
【請求項8】
前記電波の前記所定帯域が27.0(GHz)~29.5(GHz)である、
請求項1または請求項2に記載の窓構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、窓構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、窓構造が記載されている。この窓構造の窓は、壁に固定された支持枠と、周りを窓枠で囲まれたガラスから構成される。ガラスの表面の一部は、電波を遮蔽する膜によって覆われている。ガラスの表面には、電波を遮蔽する膜の一部が除去された部分が窓部として形成されている。窓部は、特定の電波を通して、当該特定の電波以外の電波を遮断する。
【0003】
非特許文献1には、透過型メタサーフェスが記載されている。透過型メタサーフェスは、フィルム形状を呈する。透過型メタサーフェスは、建物の屋内側から窓に貼り付けられた状態で、屋内のミリ波帯の電波を曲げて屋外の建物の足元をエリア化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-87055号公報
【非特許文献】
【0005】
株式会社NTTドコモ"世界初、透過型メタサーフェスで屋内の電波を屋外の建物の足元に届ける実証に成功" インターネット<https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_230130_04.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、窓構造が設けられた建物に対して電波を遮断されにくくすることが求められる場合がある。例えば、5G用の電波、および6G用の電波は、4G用の電波と比較して建物において遮断されやすく、建物または距離によって減衰しやすいという特性を有する。したがって、建物の内部において通信環境が不安定となり電波を受信できないということが生じうる。
【0007】
本開示の目的の一つは、建物による電波の遮断および減衰を抑制することができる窓構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本開示に係る窓構造は、第1面、および、第1面と反対の第2面を有する窓と、窓の第1面および第2面の少なくとも一方に貼り付けられ、マトリックス樹脂および無機充填材を含むシートと、を備える。窓を透過しシートに達する所定帯域の電波の反射強度、およびシートを透過し窓に達する所定帯域の電波の反射強度の少なくともいずれかが、第1面および第2面のいずれか、または第1面および第2面の両方が空気に接する場合の窓を透過する所定帯域の電波の反射強度より低い。
【0009】
この窓構造では、窓を透過してシートに達する所定帯域の電波の反射強度、およびシートを透過し窓に達する所定帯域の電波の反射強度の少なくともいずれかが、窓の第1面もしくは第2面、またはその両方が空気に接する場合の窓を透過する所定帯域の電波の反射強度より低い。このように、所定帯域の電波の反射強度が低いことにより、電波の反射、透過に関するエネルギー保存則から窓およびシートを透過する当該電波の強度を高めることができる。したがって、電波の遮断および減衰を抑制して電波の透過強度を高めることにより、建物の内部における通信環境を安定させることができる。
【0010】
(2)上記(1)において、シートの誘電率が2~70であってもよく、シートの厚さが10~5000μmであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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