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公開番号
2025152278
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024054101
出願日
2024-03-28
発明の名称
蛍光体粉末、複合体および発光装置
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
主分類
C09K
11/64 20060101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】輝度が向上した発光装置を得ることが可能な蛍光体粉末を提供する。
【解決手段】SCASN蛍光体粒子を含む蛍光体粉末であって、前記SCASN蛍光体粒子は、下記測定条件で電子線マイクロアナライザー(EPMA)により測定されるSrの元素マッピング画像において、特性X線強度の最大値を1.0としたときの相対特性X線強度が0.5以上である領域(A)の面積をS
A
、相対特性X線強度が0.8以上である領域(B)の面積をS
B
としたとき、S
A
に対するS
B
の面積比率が10.00%以下である蛍光体粒子(S)を含む、蛍光体粉末。(測定条件)加速電圧:15kV 照射電流:50nA ビーム径:0μm 測定時間:30msec 測定領域:160μm×160μm 測定間隔:0.40μm×0.40μm 測定点数:400×400
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
SCASN蛍光体粒子を含む蛍光体粉末であって、
前記SCASN蛍光体粒子は、下記測定条件で電子線マイクロアナライザー(EPMA)により測定されるSrの元素マッピング画像において、特性X線強度の最大値を1.0としたときの相対特性X線強度が0.5以上である領域(A)の面積をS
A
、相対特性X線強度が0.8以上である領域(B)の面積をS
B
としたとき、S
A
に対するS
B
の面積比率が10.00%以下である蛍光体粒子(S)を含む、蛍光体粉末。
(測定条件)
加速電圧:15kV
照射電流:50nA
ビーム径:0μm
測定時間:30msec
測定領域:160μm×160μm
測定間隔:0.40μm×0.40μm
測定点数:400×400
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記SCASN蛍光体粒子中の前記蛍光体粒子(S)の個数割合が0.5%以上50.0%以下である、請求項1に記載の蛍光体粉末。
【請求項3】
前記SCASN蛍光体粒子は柱状の蛍光体粒子を含む、請求項1または2に記載の蛍光体粉末。
【請求項4】
一般式、Eu
a
Sr
b
Ca
c
AlSi
e
N
f
O
g
で示され、0<a<1.000、0<b<1.000、0<c<1.000、0.700<a+b+c<1.300、0.700<e<1.300、0<f<3.000、0<g<3.000、2.500<f+g<3.500である蛍光体粒子を含む、請求項1または2に記載の蛍光体粉末。
【請求項5】
a<0.300である、請求項4に記載の蛍光体粉末。
【請求項6】
b>0.500である、請求項4に記載の蛍光体粉末。
【請求項7】
前記蛍光体粒子のb/(b+c)のモル比が0.960以上0.990以下である、請求項4に記載の蛍光体粉末。
【請求項8】
前記蛍光体粉末のレーザ回折散乱法による体積基準のメジアン径D
50
が15.0μm以上35.0μm以下である、請求項1または2に記載の蛍光体粉末。
【請求項9】
前記蛍光体粉末のレーザ回折散乱法による体積頻度粒度分布において、累積値が10%となる粒子径D
10
が10.0μm以上20.0μm以下である、請求項1または2に記載の蛍光体粉末。
【請求項10】
前記蛍光体粉末のレーザ回折散乱法による体積頻度粒度分布において、累積値が90%となる粒子径D
90
が30.0μm以上60.0μm以下である、請求項1または2に記載の蛍光体粉末。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光体粉末、複合体および発光装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
白色LEDを製造するため、青色LEDチップからの青色光を赤色光に変換する赤色蛍光体が研究されている。赤色蛍光体としては、いわゆるSCASNなどが知られている。
【0003】
特許文献1には、高密度光励起時でも発光特性が優れており、中でも発光スペクトルの半値幅が狭く、発光の量子効率維持率が高い窒化物蛍光体を提供することを目的として、一般式M
a
Sr
b
Ca
c
Al
d
Si
e
N
f
で表される結晶相を含み、4000mW/mm
2
光励起での量子効率維持率が85%以上であることを特徴とする蛍光体が記載されている。この一般式において、Mは付活元素を表し、0<a<0.05、0.95≦b≦1、0≦c<0.1、a+b+c=1、0.7≦d≦1.3、0.7≦e≦1.3、2.5≦f≦3.5である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-077800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、輝度が向上した発光装置を得ることが可能な蛍光体粉末および複合体、並びに、輝度が向上した発光装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、SCASN蛍光体粒子を含む蛍光体粉末であって、前記SCASN蛍光体粒子は、特定の測定条件で電子線マイクロアナライザー(EPMA)により測定されるSrの元素マッピング画像において、特性X線強度の最大値を1.0としたときの相対特性X線強度が0.5以上である領域(A)の面積をS
A
、相対特性X線強度が0.8以上である領域(B)の面積をS
B
としたとき、S
A
に対するS
B
の面積比率が10.00%以下である蛍光体粒子(S)を含む、蛍光体粉末が、蛍光体粉末から得られる発光装置の輝度を向上できることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
本発明によれば、以下に示す蛍光体粉末、複合体および発光装置が提供される。
【0008】
[1]
SCASN蛍光体粒子を含む蛍光体粉末であって、
前記SCASN蛍光体粒子は、下記測定条件で電子線マイクロアナライザー(EPMA)により測定されるSrの元素マッピング画像において、特性X線強度の最大値を1.0としたときの相対特性X線強度が0.5以上である領域(A)の面積をS
A
、相対特性X線強度が0.8以上である領域(B)の面積をS
B
としたとき、S
A
に対するS
B
の面積比率が10.00%以下である蛍光体粒子(S)を含む、蛍光体粉末。
(測定条件)
加速電圧:15kV
照射電流:50nA
ビーム径:0μm
測定時間:30msec
測定領域:160μm×160μm
測定間隔:0.40μm×0.40μm
測定点数:400×400
[2]
前記SCASN蛍光体粒子中の前記蛍光体粒子(S)の個数割合が0.5%以上50.0%以下である、[1]に記載の蛍光体粉末。
[3]
前記SCASN蛍光体粒子は柱状の蛍光体粒子を含む、[1]または[2]に記載の蛍光体粉末。
[4]
一般式、Eu
a
Sr
b
Ca
c
AlSi
e
N
f
O
g
で示され、0<a<1.000、0<b<1.000、0<c<1.000、0.700<a+b+c<1.300、0.700<e<1.300、0<f<3.000、0<g<3.000、2.500<f+g<3.500である蛍光体粒子を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[5]
a<0.300である、[4]に記載の蛍光体粉末。
[6]
b>0.500である、[4]または[5]に記載の蛍光体粉末。
[7]
前記蛍光体粒子のb/(b+c)のモル比が0.960以上0.990以下である、[4]~[6]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[8]
前記蛍光体粉末のレーザ回折散乱法による体積基準のメジアン径D
50
が15.0μm以上35.0μm以下である、[1]~[7]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[9]
前記蛍光体粉末のレーザ回折散乱法による体積頻度粒度分布において、累積値が10%となる粒子径D
10
が10.0μm以上20.0μm以下である、[1]~[8]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[10]
前記蛍光体粉末のレーザ回折散乱法による体積頻度粒度分布において、累積値が90%となる粒子径D
90
が30.0μm以上60.0μm以下である、[1]~[9]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
[11]
前記蛍光体粉末のレーザ回折散乱法による体積頻度粒度分布において、累積値が10%となる粒子径D
10
、90%となる粒子径D
90
、メジアン径D
50
について、(D
90
-D
10
)/D
50
の値が0.50以上1.50以下である、[1]~[10]のいずれかに記載の蛍光体粉末。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、輝度が向上した発光装置を得ることが可能な蛍光体粉末および複合体、並びに、輝度が向上した発光装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態の発光装置の構造の一例を模式的に示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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