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公開番号2025153649
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056229
出願日2024-03-29
発明の名称CO2固定化膨張材、セメント組成物、及びコンクリート組成物
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C04B 22/14 20060101AFI20251002BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】良好な膨張性を示すとともに、CO₂を良好に固定化できるCO₂固定化膨張材を提供する。
【解決手段】エトリンガイトを生成するエトリンガイト生成化合物を含むCO₂固定化膨張材であり、当該エトリンガイト生成化合物は、鉱物組成として遊離石灰を含むことが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
エトリンガイトを生成するエトリンガイト生成化合物を含むＣＯ
２
固定化膨張材。
続きを表示（約 660 文字）【請求項２】
前記エトリンガイト生成化合物が、鉱物組成として遊離石灰を含む請求項１に記載のＣＯ
２
固定化膨張材。
【請求項３】
前記遊離石灰を１０～７０質量％含む請求項２に記載のＣＯ
２
固定化膨張材。
【請求項４】
前記エトリンガイト生成化合物が、鉱物組成としてアウインを含む請求項１に記載のＣＯ
２
固定化膨張材。
【請求項５】
前記エトリンガイト生成化合物が、鉱物組成としてテルネサイト及び／又はゲーレナイトを含む請求項１に記載のＣＯ
２
固定化膨張材。
【請求項６】
前記エトリンガイト生成化合物における前記テルネサイト及び前記ゲーレナイトの含有量が２～１５質量％である請求項５に記載のＣＯ
２
固定化膨張材。
【請求項７】
ブレーン比表面積が２０００～６０００ｃｍ
２
／ｇである請求項１に記載のＣＯ
２
固定化膨張材。
【請求項８】
セメントに混合される請求項１に記載のＣＯ
２
固定化膨張材。
【請求項９】
請求項１～８のいずれか１項に記載のＣＯ
２
固定化膨張材とセメントとを含むセメント組成物。
【請求項１０】
請求項１～８のいずれか１項に記載のＣＯ
２
固定化膨張材とセメントと骨材を含むコンクリート組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ＣＯ
２
固定化膨張材、セメント組成物、及びコンクリート組成物に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
セメントやコンクリートのひび割れ低減は、製品や構造物の信頼性、耐久性、美観等の観点から重要である。そこで、これらを改善する効果のある膨張材のさらなる技術の進展が望まれている。
【０００３】
また、コンクリート製品を製造する際に排出されるＣＯ
２
のトータル量を低減するためには、セメント代替として特殊混和材や産業副産物（高炉スラグ微粉末、フライアッシュ等）を多量に配合させることによりセメント使用量を削減することが有効であり、種々の研究が進められている。
【０００４】
そのような中、セメント硬化体にＣＯ
２
を吸収（固定化）させる技術も検討が進んでいる。例えば特許文献１には、製造時にＣＯ
２
を強制的に吸収若しくは炭酸化させる方法が開示されている。具体的には、セメント質硬化体に二酸化炭素含有ガスを接触させて、二酸化炭素含有ガスに含まれている二酸化炭素を、上記セメント質硬化体に固定化する接触工程を含む、二酸化炭素の固定化方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２０－１５６５９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかし、特許文献１の固定化方法は、二酸化炭素含有ガス中の水分量を１．５％以上とし、かつ温度を７５～１７５℃とするものであるが、ＣＯ
２
を固定化させるような材料についての開示や示唆はない。また、膨張材についての開示もない。
【０００７】
以上から、本発明は、良好な膨張性能とＣＯ
２
固定化性能を有するＣＯ
２
固定化膨張材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明者らは下記本発明に想到し当該課題を解決できることを見出した。すなわち本発明は下記のとおりである。
【０００９】
［１］エトリンガイトを生成するエトリンガイト生成化合物を含むＣＯ
２
固定化膨張材。
［２］前記エトリンガイト生成化合物が、鉱物組成として遊離石灰を含む［１］に記載のＣＯ
２
固定化膨張材。
［３］前記遊離石灰を１０～７０質量％含む［２］に記載のＣＯ
２
固定化膨張材。
［４］前記エトリンガイト生成化合物が、鉱物組成としてアウインを含む［１］～［３］のいずれか１つに記載のＣＯ
２
固定化膨張材。
［５］前記エトリンガイト生成化合物が、鉱物組成としてテルネサイト及び／又はゲーレナイトを含む［１］～［４］のいずれか１つに記載のＣＯ
２
固定化膨張材。
［６］前記エトリンガイト生成化合物における前記テルネサイト及び前記ゲーレナイトの含有量（合計含有量）が２～１５質量％である［５］に記載のＣＯ
２
固定化膨張材。
［７］ブレーン比表面積が２０００～６０００ｃｍ
２
／ｇである［１］～［６］のいずれか１つに記載のＣＯ
２
固定化膨張材。
［８］セメントに混合される［１］～［７］のいずれか１つに記載のＣＯ
２
固定化膨張材。
［９］［１］～［８］のいずれか１つに記載のＣＯ
２
固定化膨張材とセメントとを含むセメント組成物。
［１０］［１］～［８］のいずれか１つに記載のＣＯ
２
固定化膨張材とセメントと骨材を含むコンクリート組成物。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、良好な膨張性能とＣＯ
２
固定化性能を有するＣＯ
２
固定化膨張材を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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