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公開番号
2025159411
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-21
出願番号
2024061907
出願日
2024-04-08
発明の名称
ポリアリーレンスルフィド組成物
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C08L
81/02 20060101AFI20251014BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 機械的物性、耐熱性、成形加工性に優れ、かつ金属、熱硬化性樹脂に対する接着・接合性にも優れると同時に、耐薬品性、耐酸性に優れるポリアリーレンスルフィド組成物を提供する。
【解決手段】 溶融粘度が50~2000ポイズであるポリアリーレンスルフィド(A)30~80重量%、エポキシ当量が450~2300で融点が50~135℃のエポキシ樹脂(B)0.5~10重量%、及び酸化ホウ素含有量が1.5重量%以下、酸化ジルコニウム含有量が1.0重量%以下、フッ素含有量が0.1重量%以下のガラス繊維(C)10~60重量%を含むポリアリーレンスルフィド組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
測定温度315℃、荷重10kgの条件下の溶融粘度が50~2000ポイズであるポリアリーレンスルフィド(A)30~80重量%、エポキシ当量が450~2300で融点が50~135℃のエポキシ樹脂(B)0.5~10重量%、及び酸化ホウ素含有量が1.5重量%以下、酸化ジルコニウム含有量が1.0重量%以下、フッ素含有量が0.1重量%以下のガラス繊維(C)10~60重量%を含むことを特徴とするポリアリーレンスルフィド組成物。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
さらに、エチレン-α、β-不飽和カルボン酸アルキルエステル-無水マレイン酸共重合体、エチレン-α、β-不飽和カルボン酸グリシジルエステル共重合体、エチレン-α、β-不飽和カルボン酸グリシジルエステル-酢酸ビニル共重合体、エチレン-α、β-不飽和カルボン酸グリシジルエステル-α、β-不飽和カルボン酸アルキルエステル共重合体及び無水マレイン酸グラフト変性エチレン系重合体からなる群より選択される少なくとも1種以上の変性エチレン系重合体であるエチレン系重合体(D)をも含むことを特徴とする請求項1に記載のポリアリーレンスルフィド組成物。
【請求項3】
エポキシ樹脂(B)が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリアリーレンスルフィド組成物。
【請求項4】
ガラス繊維(C)が、酸化ホウ素及び酸化ジルコニウムを含まないガラス繊維であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリアリーレンスルフィド組成物。
【請求項5】
ガラス繊維(C)が、酸化ホウ素、酸化ジルコニウム及びフッ素を含まないガラス繊維であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリアリーレンスルフィド組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアリーレンスルフィドの本来有する耐熱性、機械的強度、成形加工性などを損なうことなく、金属および熱硬化性樹脂に対する接着・接合性を改良すると共に、耐薬品性、耐酸性にも優れるポリアリーレンスルフィド組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリ(p-フェニレンスルフィド)(以下、PPSと略記することもある。)に代表されるポリアリーレンスルフィド(以下、PASと略記することもある。)は、優れた機械的特性、熱的特性、電気的特性を有し、多くの電気・電子機器部材や自動車機器部材、その他OA機器部材等に幅広く使用されている。
【0003】
PASは、ガラス繊維等の繊維状無機充填材、炭酸カルシウム、タルク等の粒状無機充填材を配合することにより、機械的強度、耐熱性、剛性等を大きく向上させることができる。しかしながら、繊維状充填材や粒状無機充填材を配合することによって、低温耐衝撃特性、耐冷熱性および流動性は大きく低下し、さらに、特定の強酸環境下では成形品表面が侵されるという課題を有しているため、一部の用途で使用が制限されていた。
【0004】
PASの剛性、靭性と耐塩酸性とを改良する方法として、例えば、PPS、酸化ジルコニウム含有量16質量%以上、酸化チタン含有量5~10質量%以下、かつ酸化カルシウム含有率0.1~5質量%の割合で含むガラス繊維、シランカップリング剤を配合してなるPPS樹脂組成物(例えば特許文献1参照。)等が提案されている。また、耐冷熱性と耐薬品性を改良するための方法として、PPSに特定のアルミナ、エチレン系共重合体を配合してなるPPS樹脂組成物(例えば特許文献2参照。)等が提案されている。
【0005】
また、金属との良好な接合性を有するPAS樹脂組成物については、これまでにもいくつかの検討がなされ、例えば(a)PAS、(b)極性基含有ポリエチレン系共重合体、及び(c)トリアジンチオール類を配合する樹脂組成物(例えば特許文献3参照。)、(a)PPS、(b)極性基含有ポリオレフィン、及び(c)相溶化剤を配合する樹脂組成物(例えば特許文献4参照。)等が提案されている。
【0006】
さらに、耐酸性に優れるPAS組成物として、PAS(A)30~70重量%、エチレン系重合体(B)2~10重量%、酸化ホウ素含有量1.5重量%以下、フッ素含有量0.1重量%以下のガラス繊維(C)20~60重量%を含むPAS組成物(例えば特許文献5参照、)等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第7024932号
特開2012-131896号公報
特許第5003640号
特許第5740805号
特開2023-19030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1、2に提案された樹脂組成物においては、強度特性において課題を有しており、機械的特性、耐薬品性、および耐冷熱性を同時に得ることは難しいものであり、金属との接合性については何ら検討されていないものであった。また、特許文献3、4に提案された樹脂組成物においては、金属との接合性は良好であるものの、耐薬品性、耐酸性については何ら検討のされていないものであった。更に特許文献5に提案のPAS組成物については、耐酸性に関する改善効果の見られるものであったが、金属、熱硬化性樹脂等への接着性、機械的特性に改善の余地を残すものであり、機械的特性、耐薬品性、耐冷熱性及び接着・接合性を同時に満足する材料の出現が期待されている。
【0009】
そこで、本発明は、PASの有する機械的物性、耐熱性、成形加工性を損なうことなく、金属、熱硬化性樹脂に対する優れた接着・接合性を有すると同時に、耐薬品性、耐酸性にも優れるPAS組成物を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは上記課題に関し鋭意検討した結果、PAS、特定のエポキシ樹脂及び特定のガラス繊維を含むPAS組成物が、優れた機械的物性、耐熱性、成形加工性、金属、熱硬化性樹脂に対する接着・接合性を示し、かつ、耐薬品性、耐酸性に優れるものとなることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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