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公開番号
2025158425
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-17
出願番号
2024060945
出願日
2024-04-04
発明の名称
印刷インキ組成物
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C09D
11/14 20060101AFI20251009BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】バージンワックスを配合した印刷インキ組成物が有する耐摩耗性、耐ブロッキング性などを損なうことなく、ポストインダストリアルマリサイクルワックスを含有する印刷インキ組成物およびその製造方法を提供する。
【解決手段】ポストインダストリアルリサイクルワックスを含有する印刷インキ組成物であって、ポストインダストリアルリサイクルワックスの含有量が、0.1~5重量%である印刷インキ組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポストインダストリアルリサイクルワックスを含有する印刷インキ組成物であって、ポストインダストリアルリサイクルワックスの含有量が0.1~5重量%である印刷インキ組成物。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記ポストインダストリアルリサイクルワックスが下記(i)~(iii)を満たす、請求項1に記載の印刷インキ組成物。
(i)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した数平均分子量が、500以上8,000以下である。
(ii)GPCにより測定した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(分子量分布:Mw/Mn)が1.0以上4.0未満である。
(iii)示差走査熱量測定(DSC)で測定した融点が90℃以上125℃以下である。
【請求項3】
前記ポストインダストリアルリサイクルワックスがポリエチレンワックスである、請求項1に記載の印刷インキ組成物。
【請求項4】
オフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷又はスクリーン印刷のいずれかに使用される、請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷インキ組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷インキ組成物に関するものであり、特にポストインダストリアルリサイクルワックスを含有する印刷インキ組成物に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
印刷インキ組成物には、印刷皮膜の耐摩耗性向上、タック性低下、ブロッキング防止、耐水性・撥水性付与などの為、ワックスが配合される。ここでワックスとは、常温では固形物であるが、加熱すると溶融し、低粘度流体となる脂肪族成分を主体とした有機化合物の総称である。従来、例えば平版印刷、オフセット印刷用のインキなどの印刷インキにはパラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、脂肪酸アマイド、ポリテトラフルオロエチレンなどの石油由来の合成ワックスが大量に使用されている。印刷インキにワックスを使用すると、印刷皮膜の表面に存在するワックス粒子の働きで耐摩耗性が向上する。これは、インキ表面に突出したワックスが外部の物理的な圧力で押しつぶされ、紙や各種フィルム基材上のインキ塗膜上で薄く広がり、インキ面を保護するからと考えられている。
【0003】
一方、カーボンニュートラルの実現、海洋プラスチックごみ問題や気候変動問題への対応強化が求められる中、プラスチックのリサイクルを促進する重要性が高まっている。一般的にリサイクル材はポストコンシューマリサイクル材(以下、PCRと略記することもある。)とポストインダストリアルリサイクル材(以下、PIRと略記することもある。)に分類される。PCRとは、消費者によって製品が使用され、廃棄された後に収集または再生利用された材料を意味し、PIRとは、消費者に製品が渡る前の製造工程で発生した廃棄物が収集または再生利用された材料を意味する。そして、PIR材はPCR材に比べて、劣化等による品質のばらつきが小さく、リサイクル原料として用いた場合安定した製品が得られ易い特徴がある。
【0004】
廃プラスチック(以下、廃プラと略記することもある。)からワックスを製造する方法(特許文献1)及び、前記ワックスの利用方法(特許文献2)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5964825号
特許第6880051号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1、2に提案された再生ワックスは原料の廃プラスチックがPCR材であるため、バージンワックスに比べて色相悪化や不純物の混入が認められるため、その使用量や用途が限定された。特に印刷インキ組成物として用いた場合は色相悪化が顕著で目標品質を達成することが難しかった。
【0007】
そこで、本発明は、廃プラスチックから製造した再生ワックスを用いて、従来のバージンワックスを用いた場合と同等の品質の印刷インキ組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、PIR材の廃プラスチック、特に好ましくは廃棄されるポリエチレン系樹脂を熱分解させて得られたPIRワックスを印刷インキ組成物に配合することで、バージンワックスを配合した場合と遜色のない耐摩耗性、耐ブロッキング性などを有する印刷インキ組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明の各態様は、以下に示す[1]~[4]である。
[1]ポストインダストリアルリサイクルワックスを含有する印刷インキ組成物であって、ポストインダストリアルリサイクルワックスの含有量が0.1~5重量%である印刷インキ組成物。
[2]前記ポストインダストリアルリサイクルワックスが下記(i)~(iii)を満たす、[1]に記載の印刷インキ組成物。
(i)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した数平均分子量が、500以上8,000以下である。
(ii)GPCにより測定した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(分子量分布:Mw/Mn)が1.0以上4.0未満である。
(iii)示差走査熱量測定(DSC)で測定した融点が90℃以上125℃以下である。
[3]前記ポストインダストリアルリサイクルワックスがポリエチレンワックスである、[1]に記載の印刷インキ組成物。
[4]オフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷又はスクリーン印刷のいずれかに使用される[1]乃至[3]のいずれかに記載の印刷インキ組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、PIRワックスを原料とした印刷インキ組成物を提供することができ、更に廃プラスチックの削減が可能となり、その産業的価値は極めて高いものである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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