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公開番号2025153316
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055739
出願日2024-03-29
発明の名称圧着紙
出願人日本製紙株式会社
代理人個人
主分類C09J 7/38 20180101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】接着剤層の印字品質及び疑似接着力に優れ、経時や製造時の温度変化による接着力の低下が少ない圧着紙を提供する。
【解決手段】基材シートの少なくとも片面に感圧接着剤層を設けてなる疑似接着可能な圧着紙において、感圧接着剤層は、シリカ粒子及び天然ゴム系エマルジョンを含有し、インク定着剤及びラテックスを含有しない。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材シートの少なくとも片面に感圧接着剤層を設けてなる疑似接着可能な圧着紙において、
前記感圧接着剤層は、シリカ粒子及び天然ゴム系エマルジョンを含有し、インク定着剤及びラテックスを含有しない、圧着紙。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記シリカ粒子のpHが7を超え、9以下である、請求項1に記載の圧着紙。
【請求項3】
前記シリカ粒子の吸油量が、150~250ml/100gである、請求項1又は2に記載の圧着紙。
【請求項4】
前記シリカ粒子の細孔容積が、0.8~1.5ml/gである、請求項1又は2に記載の圧着紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧着はがきや配送伝票等に好適に用いられ、特に、基材シートの少なくとも片面に感圧接着剤層を設けてなる疑似接着可能で、インクジェット記録等の記録に好適に用いられる圧着紙に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
圧着はがきや配送伝票等には、いわゆる先糊方式のインクジェット用圧着紙が用いられている。このインクジェット用圧着紙は、基材シートの少なくとも片面に感圧接着剤層を設けてなり、感圧接着剤層面にインクジェットプリンターにより画像を記録することが可能である。そして、例えば親展面(感圧接着剤層)を片面に有する2枚の用紙の親展面同士をプレス機等により圧着した後、必要時に剥離することができ、剥離することによって親展面に印字されている情報を確認できる。又、片面の感圧接着剤層を内側にして2つ折りとした見開きタイプの圧着紙、または、感圧接着剤層を両面に有し、Z型に3つ折りとした両開きタイプ等の圧着紙の形態も存在する。
なお、感圧接着剤層の表面同士を重ねて加圧すると、両者を容易に剥離できる程度に接着(疑似接着)する。感圧接着剤層の表面同士の接着力を、適宜「疑似接着力」と称する。
【0003】
このような感圧接着層として、天然ゴム系エマルジョンの他に、滑剤、界面活性剤、及び所定の粒径の微粒子充填剤(シリカ)を添加し、印字ムラや、圧着後のセットオフを防止した技術が開発されている(特許文献1)。
また、感圧接着層として、天然ゴム系エマルジョンに加えてラテックスを添加し、疑似接着力の経時変化を抑制した技術が開発されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-025299号公報
特開2022-023402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、感圧接着層にラテックスを添加すると、感圧接着剤層面の印字品質が低下することが判明した。
さらに、感圧接着層にカチオン性ポリマー又は多価金属塩類からなるインク定着剤を添加すると、夏冬等の製造時の温度変化によって疑似接着力の変動が大きく、時間の経過により疑似接着力の低下が大きくなることが判明した。
【0006】
すなわち、本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、接着剤層の印字品質及び疑似接着力に優れ、経時や製造時の温度変化による接着力の低下が少ない圧着紙の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の圧着紙は、基材シートの少なくとも片面に感圧接着剤層を設けてなる疑似接着可能な圧着紙において、前記感圧接着剤層は、シリカ粒子及び天然ゴム系エマルジョンを含有し、インク定着剤及びラテックスを含有しない。
【0008】
本発明の圧着紙において、前記シリカ粒子のpHが7を超え、9以下であることが好ましい。
本発明の圧着紙において、前記シリカ粒子の吸油量が、150~250ml/100gであることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、接着剤層の印字品質及び疑似接着力に優れ、かつ、経時や製造時の温度変化による接着力の低下が少ない、圧着紙が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施の形態に係る圧着紙の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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