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公開番号2025164334
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-30
出願番号2024068214
出願日2024-04-19
発明の名称滑り止め分散剤組成物
出願人個人
代理人個人
主分類C09K 3/14 20060101AFI20251023BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】吸湿性と粘着性を両立しつつ、各種施設において各種機材の汚れを引き起こしにくい、滑り止め分散剤組成物を提供すること。
【解決手段】吸湿性粉体と、糖類と、を含む、液状又はペースト状の滑り止め分散剤組成物によれば、吸湿性と粘着性とが両立され、各種施設において各種機材の汚れを引き起こしにくい。このため、長時間にわたり、摩擦力を発揮するとともに、周囲の環境を悪化させることが少ない。ここで、糖類がショ糖及び/又はその加水分解物であることが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吸湿性粉体と、糖類と、を含む、液状又はペースト状の滑り止め分散剤組成物。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記糖類がショ糖及び/又はその加水分解物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記吸湿性粉体が、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、タルク、及び溶融シリカからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記吸湿性粉体100質量部に対し、前記糖類を1質量部以上400質量部以下含有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
有機酸と、有機分散媒と、を更に含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
前記有機酸が、クエン酸、リンゴ酸、及び乳酸からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記有機分散媒が、エタノール、及びイソプロピルアルコールからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項5に記載の組成物。
【請求項8】
前記糖類100質量部に対し、前記有機分散媒を1質量部以上200質量部以下含有する、請求項4に記載の組成物。
【請求項9】
吸湿性液体を更に含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、滑り止め分散剤組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
体操、野球の投球、ボルダリング等においては、手指に滑り止めチョークを付着させて競技に臨むことが一般的である。この滑り止めチョークの主成分としては、炭酸マグネシウムが広く使用されている。炭酸マグネシウムは、吸水性に優れるため、手のひらの汗を吸収し、汗による手の滑りを防止するものとされている。
【0003】
また、滑り止めチョークは、筋力トレーニングに使用されることもある。滑り止めチョークを手指に付着させることにより、例えば、バーベルやダンベル等に対する摩擦力が向上し、筋力トレーニングのパフォーマンスや集中力が向上することもある。
【0004】
一般に、滑り止めチョークとしては、主に、粉末タイプ、固形タイプ、液体タイプの3種類の滑り止めチョークが使用されている。粉末タイプの滑り止めチョークは、コストパフォーマンスに優れる利点がある。また、固形タイプの滑り止めチョークは、携行がしやすい、という利点がある。さらに、粉末タイプの滑り止めチョークも、固形タイプの滑り止めチョークも、手に付着させた後、すぐにトレーニングができる、という利点がある。
【0005】
一方、両者とも、微粉末が飛散して、周囲の環境を悪化させるおそれもある(例えば、特許文献1参照)。なお、これらの滑り止めチョークと併せて、松脂やはちみつ等を利用することがあるが、これらは各種機材の汚れにつながるため、スポーツ施設によっては使用が禁止される場合もある。
【0006】
ところで、近年、液体タイプの滑り止めチョークの使用が広がっている。液体タイプの滑り止めチョークは、上述の炭酸マグネシウム等をアルコール等の有機分散媒に分散させたものである。液体タイプの滑り止めチョークは、手のシワの奥まで炭酸マグネシウムがなじみつつ、アルコール等の有機分散媒が手の脂分を除去する効果を有する。また、有機分散媒の種類に応じ、蒸発の際の吸熱作用により、手のひらの熱を吸収することもあるため、長時間にわたって、摩擦力を発揮することもできる。
【0007】
液体タイプの滑り止めチョークは、微粉末の飛散が少なく、各種機材への粉移りが少ないため、スポーツジム内の環境を清浄に維持しやすいという利点もある。
【0008】
液体タイプの滑り止めチョークの例として、炭酸マグネシウムが100.0重量部に対して成分(A)として水、又は沸点が100℃以下の水溶性液体と水の混合液が130.0重量部から400.0重量部、成分(B)として沸点が170℃以上の水溶性液体が2.0重量部から30.0重量部、成分(C)として水溶性高分子化合物が0.0重量部から3.0重量部からなる液状滑り止め組成物が提案されている(特許文献1参照)。この組成物によると、器具等に施す際に炭酸マグネシウムが粉体として飛散しない効果がある。また競技中或いは運動中にも粉体とならないため飛散を防止する効果がある。さらに、食とするものを材料とせずに摩擦性と滑り性の調整を可能とし、その状態を維持可能とする効果がある。さらに、水により簡単に洗い流すことができるほか、副次的効果として粉体状よりも容積を小さくすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2019-026545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ここで、スポーツ用の滑り止めチョークを使用したり、これにはちみつ等を配合する場合、スポーツのパフォーマンス自体は向上するものの、各種機材に汚れを付着させたり、施設の環境を悪化させたりすることがある。このため、各種動作のパフォーマンスを向上させつつも、事後的に容易に清浄化できる等、各種機材の汚れを引き起こしにくい滑り止めチョークが求められている。
(【0011】以降は省略されています)

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