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公開番号2025160600
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-23
出願番号2024063226
出願日2024-04-10
発明の名称絵具及び絵具セット
出願人個人
代理人個人
主分類C09D 5/06 20060101AFI20251016BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】油絵具と同様に立体的な描画が可能でありながら迅速に乾燥する、速乾燥性の絵具を提供する。
【解決手段】顔料と、少なくとも紫外線硬化型樹脂及び体質顔料を含有する媒材と、を含む、紫外線照射により硬化する、絵具。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
顔料と、
少なくとも紫外線硬化型樹脂及び体質顔料を含有する媒材と、
を含む、紫外線照射により硬化する、絵具。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
絵具中の前記紫外線硬化型樹脂の含有量が、25質量%以上である、請求項1に記載の絵具。
【請求項3】
前記紫外線硬化樹脂と前記体質顔料との質量比が、20:80~80:20の範囲である、請求項1に記載の絵具。
【請求項4】
前記体質顔料が、水酸化アルミニウムと炭酸カルシウムとを含む、請求項1に記載の絵具。
【請求項5】
前記顔料が、重金属が含有されていない食用可能な食用顔料であり、
前記紫外線硬化型樹脂が、食品衛生法に適合した樹脂である、請求項1に記載の絵具。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の絵具の製造方法であって、
前記顔料と、紫外線硬化型樹脂及び体質顔料を含有する前記媒材とを混錬する工程を含む、絵具の製造方法。
【請求項7】
絵具と紫外線硬化型絵具用画溶液とを混合して調合済み絵具を作製するための絵具セットであって、
請求項1~5のいずれか一項に記載の絵具と、
紫外線硬化型絵具用画溶液と、
を含み、
前記紫外線硬化型絵具用画溶液が、紫外線硬化型樹脂と有機溶剤とを含む、絵具セット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、絵具及び絵具セットに関する。特に、紫外線照射により迅速に乾燥する速乾燥性の新規絵具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に絵画用に用いられる絵具は、絵具と水彩絵具の2種類に分類される。通常、油絵具は、必須成分として、着色材としての顔料と、乾性油を主成分とする展色材としてのバインダー(媒材、ビヒクル、メジウム等ともいう)とを含む。油絵具は、上記必須成分以外に、必要に応じて調整の目的で形成助剤や樹脂などの助剤が含まれる。
【0003】
油絵具は空気中の酸素と結合しバインダーである乾性油が重合することによって硬化する。油絵具における酸化による硬化を乾燥という。油絵具は乾燥時間が数日程度と長いために、絵具の微妙な混合(混色)やぼかし、拭き取りなどが容易であり、明朗な光沢のある濡れ色をした画面の作成に適する。しかし、油絵具を用いて絵を描く場合、油絵具を塗り重ねていくことにより微妙な色合いを表現するため、完全に硬化した油絵具上に塗り重ねる必要がある。従来用いられている油絵具としては、例えば特許文献1のような油絵具が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第2862961号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のような従来の油絵具は、酸化重合反応により硬化することから、油絵具の乾燥に非常に多くの時間を要する。このため、絵画製作時間の多くの割合が乾燥時間となり、効率的に絵画を製作するのが困難であるという課題があった。
【0006】
また、筆の技法の練習、絵画技法の習得には多くの時間を要する。幾重にも画層を重ねて立体的に描画する技法においては画層ごとに乾燥時間が必要になる。特許文献1のような従来の油絵具は乾燥に非常に多くの時間を要するため、絵画技法の習得などに多くの時間を要してしまう、絵画の教育現場においても多くの時間を浪費してしまう、初心者が趣味で油絵を始めようとするにもあまりにも乾燥時間が長いことにより挫折してしまう、絵具乾燥中にキャンバスを誤って倒したり、地震・災害等でキャンパスが倒れたりする懸念が増す、展覧会や公募展前の追い込み作業や実技試験など時間に追われる作業が困難になる、などの課題があった。
【0007】
これらを解決するために、例えば油絵具に強制乾燥剤(速乾メディウム、シッカチーフ等ともいう)を添加して調合することにより油絵具の乾燥時間を短縮化する方法が知られている。しかしながら、強制乾燥剤を添加して調合した油絵具であっても、数時間~数日程度の乾燥時間を必要とし、依然として乾燥時間が長い。また、調合のための手間及び時間を要し、試薬コストも高い。
【0008】
本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであり、油絵具と同様に立体的な描画が可能でありながら迅速に乾燥する、速乾燥性の絵具及び当該絵具を含む絵具セットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らが上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、媒材として紫外線硬化型樹脂及び体質顔料を含有させた絵具であれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
(1)顔料と、少なくとも紫外線硬化型樹脂及び体質顔料を含有する媒材と、を含む、紫外線照射により硬化する、絵具。
(2)絵具中の前記紫外線硬化型樹脂の含有量が、25質量%以上である、(1)に記載の絵具。
(3)前記紫外線硬化樹脂と前記体質顔料との質量比が、20:80~80:20の範囲である、(1)又は(2)に記載の絵具。
(4)前記体質顔料が、水酸化アルミニウムと炭酸カルシウムとを含む、(1)~(3)のいずれかに記載の絵具。
(5)前記顔料が、重金属が含有されていない食用可能な食用顔料であり、前記紫外線硬化型樹脂が、食品衛生法に適合した樹脂である、(1)~(4)のいずれかに記載の絵具。
(6)(1)~(5)のいずれかに記載の絵具の製造方法であって、前記顔料と、前記紫外線硬化型樹脂及び前記体質顔料を含有する前記媒材とを混錬する工程を含む、絵具の製造方法。
(7)絵具と紫外線硬化型絵具用画溶液とを混合して調合済み絵具を作製するための絵具セットであって、(1)~(5)のいずれかに記載の絵具と、紫外線硬化型絵具用画溶液と、を含み、前記紫外線硬化型絵具用画溶液が、紫外線硬化型樹脂と有機溶剤とを含む、絵具セット。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、油絵具と同様に立体的な描画が可能でありながら迅速に乾燥する、速乾燥性の絵具及び当該絵具を含む絵具セットを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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