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公開番号2025138374
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2024037427
出願日2024-03-11
発明の名称土木用注入薬液組成物
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類C09K 17/48 20060101AFI20250917BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】トンネル掘削中に発生する漏水や湧水の多い環境、水を含む地盤および建造物等の小さな空隙においても、発泡抑制による十分な樹脂強度を確保するとともに、浸透性の優れた土木用注入薬液組成物を提供する。
【解決手段】ポリオール成分(A)を含む第一液と、ポリイソシアネート成分(B)を含む第二液と、触媒成分(C)とを含み、該触媒成分(C)が下記式(1)~(4)で示される化合物からなる群の少なくとも1種を有する土木用注入薬液組成物。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオール成分(A)を含む第一液と、ポリイソシアネート成分(B)を含む第二液と、触媒成分(C)とを含み、該触媒成分(C)が下記式(1)~(4)で示される化合物からなる群の少なくとも1種を有する土木用注入薬液組成物。
JPEG
2025138374000005.jpg
52
104
(式中、X

はアニオンを表す。)
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記ポリオール成分(A)および前記ポリイソシアネート成分(B)の合計100質量部に対して、触媒成分(C)が0.01質量部以上10質量部以下である請求項1に記載の土木用注入薬液組成物。
【請求項3】
前記ポリオール成分(A)を含む第一液の粘度が1000mPa・s以下である請求項1に記載の土木用注入薬液組成物。
【請求項4】
前記第一液にポリアミン成分(D)を含み、前記ポリオール成分(A)および前記ポリイソシアネート成分(B)の合計100質量部に対して、ポリアミン成分(D)を0.01質量部以上10質量部以下含有する請求項1に記載の土木用注入薬液組成物。
【請求項5】
前記ポリオール成分(A)を含む第一液が発泡剤(E)を実質的に含まない請求項1に記載の土木用薬液組成物。
【請求項6】
請求項1に記載の土木用注入薬液組成物から得られる固結体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、湧水・漏水の多い環境下でも使用することができる土木用注入薬液組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
不安定岩盤や不安定地盤の強化方法として、例えばロックボルト工法と呼ばれるトンネル掘削後の周辺地山の安定化を行う工法があり、ボルトを薬液にて固定・定着させることによって、トンネル構造物を保護することを目的として行われるものである。このような岩盤固結用の注入薬液として、高い強度を有するモルタルなどの無機系材料が使用されてきた。しかし、モルタルなどの無機系材料は、強度発現までに要する時間が長いことから作業効率が十分ではなく、また漏水や湧水が発生する場合には材料が水中に流出してしまうという問題があった。
【0003】
現在、漏水や湧水が発生しやすい地域でのトンネル掘削が行われている中、流水下での岩盤固結用の薬液を注入するケ-スが増加しており、薬液による流水の水質汚染や、薬液注入時の漏水がトンネル掘削作業の効率や安全性確保の障害となり、改善が求められつつある。
【0004】
そこでこれらの問題を解決するために、土壌安定化の為の薬液として、無機-有機複合系である珪酸塩水溶液とポリイソシアネート組成物、あるいはポリウレタン系であるポリオール組成物とイソシアネート組成物が使用されている。これらの薬液は漏水や湧水量などによって使い分けがされており、湧水が多い地域では水圧を支えるために高い強度を有するポリウレタン系の薬液が使用されている。
【0005】
例えば、特許文献1では大気中で成型した際に高い強度を有するポリウレタン系薬液組成物が開示されている。しかしながら、一般的にポリウレタン系の薬液組成物は水とイソシアネートの反応により二酸化炭素を発生し、発泡することが知られている。また、一般的に使用されているトリエチレンジアミンなどの触媒は、ポリオールとイソシアネートの反応以外にも、水とイソシアネートの反応も促進し得る。そのため、漏水や湧水の多い地域で成型した場合は発泡により樹脂強度が低下し、水圧を支えるための十分な強度を保持できないという問題が内在している。それに加えて、トリエチレンジアミンなどの触媒は低温でも比較的高い活性を有するため、薬液注入後すぐに反応が起こり、増粘するため、地盤の小さな亀裂や空隙への浸透性が悪いという問題が内在している。
【0006】
また、近年、道路や建造物などのインフラ設備の老朽化に伴い、アスファルトやコンクリ-トなどによる舗装工事が行われている。しかしながら、これらは一般的に強度発現までに要する時間が長いことから作業効率が十分でないことや粘度が高く、小さな亀裂や空洞などへの浸透性が悪いという問題がある。そのため、強度発現までの時間が短く、粘度の低いポリウレタン系注入剤等が望まれている。しかしながら、ポリウレタン系注入剤では雨などで水を含んでいる地盤や建造物などに注入した場合、発泡してしまい十分な補強効果を発揮できないことや注入量が制御できないという問題が内在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-001838
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、トンネル掘削中に発生する漏水や湧水の多い環境、水を含む地盤および建造物等の小さな空隙においても、発泡抑制による十分な樹脂強度を確保するとともに、浸透性の優れた土木用注入薬液組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、ポリオール成分(A)と、ポリイソシアネート成分(B)と、特定の触媒成分(C)とからなる土木用注入薬液組成物により上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち本発明は以下の[1]~[6]の実施形態を含むものである。
(【0011】以降は省略されています)

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