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公開番号
2025130377
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2024027505
出願日
2024-02-27
発明の名称
顔料分散液
出願人
大日精化工業株式会社
代理人
個人
主分類
C09D
11/322 20140101AFI20250901BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】吐出安定性に優れた水性インクジェットインクを調製することが可能な、比重の重い無機顔料を含有しながらも沈降物が生じにくく、再分散性に優れた顔料分散液を提供する。
【解決手段】水性インクジェットインクを調製するために用いられる、無機顔料及び顔料分散剤を含有する顔料分散液である。顔料分散剤がA-Bブロックコポリマーであり、ポリマーブロックAが、シクロヘキシルメタクリレートに由来する構成単位(A-1)70質量%以上と、メチルメタクリレート等に由来する構成単位(A-2)と、を含み、ポリマーブロックBが、メタクリル酸に由来する構成単位(B-1)30~70質量%と、シクロヘキシルメタクリレートに由来する構成単位(B-2)20~50質量%と、を含み、A-Bブロックコポリマー中のポリマーブロックBの量が、ポリマーブロックA 1質量部に対して、0.5~1.5質量部である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水性インクジェットインクを調製するために用いられる、無機顔料、顔料分散剤、水、水溶性有機溶媒、及びアルカリを含有する顔料分散液であって、
前記顔料分散剤が、ポリマーブロックA及びポリマーブロックBを有する、数平均分子量が5,000~10,000であり、分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量)が1.3~1.8のA-Bブロックコポリマーであり、
前記ポリマーブロックAが、シクロヘキシルメタクリレートに由来する構成単位(A-1)70質量%以上と、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、t-ブチルメタクリレート、及びベンジルメタクリレートからなる群より選択される少なくとも一種に由来する構成単位(A-2)と、を含む、数平均分子量が3,000~6,000であり、分子量分布が1.2~1.6のポリマーブロックであり、
前記ポリマーブロックBが、メタクリル酸に由来する構成単位(B-1)30~70質量%と、シクロヘキシルメタクリレートに由来する構成単位(B-2)20~50質量%と、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、t-ブチルメタクリレート、及びベンジルメタクリレートからなる群より選択される少なくとも一種に由来する構成単位(B-3)と、を含む、数平均分子量が1,000~6,000のポリマーブロックであり、
前記A-Bブロックコポリマー中の前記ポリマーブロックBの量が、前記ポリマーブロックA 1質量部に対して、0.5~1.5質量部である顔料分散液。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記無機顔料の含有量が50~70質量%であり、
前記顔料分散剤の含有量が、前記無機顔料100質量部に対して、2.5~10質量部であり、
前記無機顔料の平均粒子径が180~300nmであり、
25℃における粘度が5~20mPa・sである請求項1に記載の顔料分散液。
【請求項3】
前記無機顔料が、アルミナで表面処理された酸化チタン顔料である請求項1に記載の顔料分散液。
【請求項4】
70℃で1週間保存した後の上層の固形分(質量%)が、保存前の固形分(質量%)を基準として、70%以上である請求項1~3のいずれか一項に記載の顔料分散液。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、顔料分散液に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、インクジェット記録用の水性インクには色材として染料が用いられていた。しかし、記録する画像の耐水性や耐光性を向上すべく、染料に代えて顔料が用いられてきている。顔料を色材として含有するインクジェット用の水性インクを調製するには、記録ヘッドのノズルのつまりを防止するとともに、画像の発色性を高めるべく、顔料が微分散された顔料分散液を用いることが必要とされている。
【0003】
画像の白色は、従来、記録媒体として用いる紙自体の色味によって表現されていた。そして、より白度の高い白色を表現すべく、酸化チタン顔料等の無機顔料や中空プラスチックビーズ等を分散させた白色顔料分散液を用いて得られる白色のインクが使用される傾向にある。なかでも、隠蔽性の高い無機顔料として酸化チタン顔料が使用されている。
【0004】
顔料分散液やそれを用いて得られる水性インク中の顔料の分散状態を良好に維持すべく、種々の顔料分散剤を用いた顔料分散液及び水性インクが提案されている(特許文献1~3)。また、インク中の顔料の沈降を抑制すべく、インクを循環させる経路を設けたインクジェットプリンターが提案されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭60-123564号公報
特開2009-24165号公報
特開2017-39922号公報
特開2011-121344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、酸化チタン顔料をはじめとする無機顔料を水性媒体中に分散させて得られる低粘度の顔料分散液であっても、無機顔料は比重が重いため、容易に沈降する傾向にある。さらに、沈降した無機顔料はハードケーキを形成しやすく、再度分散させることが困難である。特許文献1~3で提案された顔料分散液等であっても、無機顔料の沈降は必ずしも十分に抑制されておらず、再分散性についても改善の余地があった。また、特許文献4で提案されたインクジェットプリンターの場合、装置の改良に特殊な部材等を用いる必要があるため、汎用性に乏しいといった課題があった。
【0007】
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、吐出安定性に優れた水性インクジェットインクを調製することが可能な、比重の重い無機顔料を含有しながらも沈降物が生じにくく、再分散性に優れた顔料分散液を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明によれば、以下に示す顔料分散液が提供される。
[1]水性インクジェットインクを調製するために用いられる、無機顔料、顔料分散剤、水、水溶性有機溶媒、及びアルカリを含有する顔料分散液であって、前記顔料分散剤が、ポリマーブロックA及びポリマーブロックBを有する、数平均分子量が5,000~10,000であり、分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量)が1.3~1.8のA-Bブロックコポリマーであり、前記ポリマーブロックAが、シクロヘキシルメタクリレートに由来する構成単位(A-1)70質量%以上と、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、t-ブチルメタクリレート、及びベンジルメタクリレートからなる群より選択される少なくとも一種に由来する構成単位(A-2)と、を含む、数平均分子量が3,000~6,000であり、分子量分布が1.2~1.6のポリマーブロックであり、前記ポリマーブロックBが、メタクリル酸に由来する構成単位(B-1)30~70質量%と、シクロヘキシルメタクリレートに由来する構成単位(B-2)20~50質量%と、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、t-ブチルメタクリレート、及びベンジルメタクリレートからなる群より選択される少なくとも一種に由来する構成単位(B-3)と、を含む、数平均分子量が1,000~6,000のポリマーブロックであり、前記A-Bブロックコポリマー中の前記ポリマーブロックBの量が、前記ポリマーブロックA 1質量部に対して、0.5~1.5質量部である顔料分散液。
[2]前記無機顔料の含有量が50~70質量%であり、前記顔料分散剤の含有量が、前記無機顔料100質量部に対して、2.5~10質量部であり、前記無機顔料の平均粒子径が180~300nmであり、25℃における粘度が5~20mPa・sである前記[1]に記載の顔料分散液。
[3]前記無機顔料が、アルミナで表面処理された酸化チタン顔料である前記[1]又は[2]に記載の顔料分散液。
[4]70℃で1週間保存した後の上層の固形分(質量%)が、保存前の固形分(質量%)を基準として、70%以上である前記[1]~[3]のいずれかに記載の顔料分散液。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、吐出安定性に優れた水性インクジェットインクを調製することが可能な、比重の重い無機顔料を含有しながらも沈降物が生じにくく、再分散性に優れた顔料分散液を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<顔料分散液>
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。本発明の顔料分散液の一実施形態は、水性インクジェットインクを調製するために用いられる、無機顔料、顔料分散剤、水、水溶性有機溶媒、及びアルカリを含有するものである。以下、本実施形態の顔料分散液の詳細について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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