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公開番号
2025152328
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024054163
出願日
2024-03-28
発明の名称
樹脂組成物、脱離性印刷層形成用の液状組成物、積層体、及び印刷層の脱離方法
出願人
大日精化工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
5/20 20060101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】温和なアルカリ条件下で容易に脱離しうる、耐ブロッキング性、耐熱性、光沢性、及び耐湿摩擦性に優れた印刷層を形成することが可能な脱離性印刷層形成用の液状組成物を調製するための樹脂組成物を提供する。
【解決手段】脱離性印刷層形成用の液状組成物を調製するための樹脂組成物である。バインダー樹脂(A)、酸価が60~300mgKOH/gである脱離性を付与するための樹脂(B)、及び酸価が10~55mgKOH/gであり、アミン価が15mgKOH/g以下である樹脂(C)を含有し、バインダー樹脂(A)が、(A-1)セルロース樹脂とポリアミド樹脂の組み合わせ等であり、樹脂(B)の含有量が、固形分(但し、顔料を除く)を基準として2~20質量%、樹脂(C)の含有量が、固形分(但し、顔料を除く)を基準として2~20質量%、樹脂(B)1質量部に対する、樹脂(C)の含有量が、0.3~3.2質量部である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
脱離性印刷層形成用の液状組成物を調製するための樹脂組成物であって、
バインダー樹脂(A)、酸価が60~300mgKOH/gである脱離性を付与するための樹脂(B)、及び酸価が10~55mgKOH/gであり、アミン価が15mgKOH/g以下である樹脂(C)を含有し、
前記バインダー樹脂(A)が、下記(A-1)、(A-2)、及び(A-3)のいずれかの組み合わせであり、
前記樹脂(B)の含有量が、固形分(但し、顔料を除く)を基準として、2~20質量%であり、
前記樹脂(C)の含有量が、固形分(但し、顔料を除く)を基準として、2~20質量%であり、
前記樹脂(B)1質量部に対する、前記樹脂(C)の含有量が、0.3~3.2質量部である樹脂組成物。
(A-1)セルロース樹脂とポリアミド樹脂の組み合わせ
(A-2)ポリウレタン樹脂と塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂の組み合わせ
(A-3)セルロース樹脂と(メタ)アクリル樹脂の組み合わせ
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記樹脂(B)が、ロジン-マレイン酸樹脂、スチレン-アクリル酸樹脂、スチレン-マレイン酸樹脂、水素添加ロジン樹脂、及びテルペンフェノール樹脂からなる群より選択される少なくとも一種である請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記樹脂(C)が、カルボン酸化合物、燐酸エステル化合物、ホスホン酸化合物、ホスフィン酸化合物、及び酸のアルキルエステル化合物からなる群より選択される少なくとも一種である請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
硬化剤をさらに含有する請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
バインダー樹脂(A)、酸価が60~300mgKOH/gである脱離性を付与するための樹脂(B)、及び酸価が10~55mgKOH/gであり、アミン価が15mgKOH/g以下である樹脂(C)を含有し、
前記バインダー樹脂(A)が、下記(A-1)、(A-2)、及び(A-3)のいずれかの組み合わせであり、
前記樹脂(B)の含有量が、固形分(但し、顔料を除く)を基準として、2~20質量%であり、
前記樹脂(C)の含有量が、固形分(但し、顔料を除く)を基準として、2~20質量%であり、
前記樹脂(B)1質量部に対する、前記樹脂(C)の含有量が、0.3~3.2質量部である脱離性印刷層形成用の液状組成物。
(A-1)セルロース樹脂とポリアミド樹脂の組み合わせ
(A-2)ポリウレタン樹脂と塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂の組み合わせ
(A-3)セルロース樹脂と(メタ)アクリル樹脂の組み合わせ
【請求項6】
前記樹脂(B)が、ロジン-マレイン酸樹脂、スチレン-アクリル酸樹脂、スチレン-マレイン酸樹脂、水素添加ロジン樹脂、及びテルペンフェノール樹脂からなる群より選択される少なくとも一種である請求項5に記載の液状組成物。
【請求項7】
前記樹脂(C)が、カルボン酸化合物、燐酸エステル化合物、ホスホン酸化合物、ホスフィン酸化合物、及び酸のアルキルエステル化合物からなる群より選択される少なくとも一種である請求項5に記載の液状組成物。
【請求項8】
硬化剤をさらに含有する請求項5に記載の液状組成物。
【請求項9】
インキ、メヂウム、プライマー、又はオーバーコートニスである請求項5に記載の液状組成物。
【請求項10】
樹脂製の基材と、前記基材上に配置される、請求項5~9のいずれか一項に記載の液状組成物で形成された印刷層と、を備える積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、脱離性印刷層形成用の液状組成物、積層体、及び印刷層の脱離方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
プラスチック素材で形成された各種容器は、食料品、清涼飲料水、化粧料、調味料、医薬品、衛生用品等を収容する容器として広く使用されている。そして、これらの容器の表面には、通常、商品名、内容物、及び製造元等の各種情報がインキにより直接印刷されたり、各種情報が印刷された樹脂製のラベルが貼付されたりしている。また、パン、おにぎり、お惣菜等を収容するための樹脂製の袋の表面にも、通常、商品名等の各種情報がインキで印刷されている。
【0003】
地球環境保護等の観点から、これらの容器、ラベル、及び袋等の各種成形品(基材)を回収及び再生加工し、二次製品として多く利用するようになっている。しかし、これらの基材表面には、上述の通り、各種の情報がインキによって印刷されている。このため、樹脂製の成形品やラベルを再生加工及び再利用する際には、これらの表面に付与されたインキを予め脱離させておく必要がある。
【0004】
これまでに、アルカリ水溶液で処理することで脱離しうる印刷層を印刷可能なインキが提案されている。例えば、鹸化することで水溶解性等となる、不飽和カルボン酸の低級アルキルエステル単位を含有する共重合体を含有する脱離性のインキ組成物が提案されている(特許文献1)。また、バインダー樹脂と、ロジン-マレイン酸樹脂等の樹脂とを含有する脱離性のインキ組成物が提案されている(特許文献2)。さらに、着色剤、顔料誘導体等の分散剤、及び酸性基を有するバインダー樹脂を含有する、脱離性の印刷層を形成するための印刷インキ、並びにこの印刷インキで形成された印刷層を備える包装材が提案されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-86951号公報
特開2001-31899号公報
特開2023-36097号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
アルカリ水溶液の処理による印刷層の脱離性について、これまでに種々検討されてきた。しかし、特許文献1~3等で提案された従来のインキ組成物等を用いて形成した印刷層は、温和な条件では必ずしも脱離が容易であるとはいえず、厳しい条件が要求される場合があった。また、従来のインキ組成物等を用いて形成される脱離性の印刷層の耐ブロッキング性、耐熱性、光沢性、及び耐湿摩擦性等の諸特性については必ずしも十分であるとはいえず、さらなる改善が求められていた。
【0007】
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、温和なアルカリ条件下で容易に脱離しうる、耐ブロッキング性、耐熱性、光沢性、及び耐湿摩擦性に優れた印刷層を形成することが可能な脱離性印刷層形成用の液状組成物を調製するための樹脂組成物を提供することにある。
【0008】
また、本発明の課題とすることは、温和なアルカリ条件下で容易に脱離しうる、耐ブロッキング性、耐熱性、光沢性、及び耐湿摩擦性に優れた印刷層を形成することが可能な脱離性印刷層形成用の液状組成物を提供することにある。さらに、本発明の課題とするところは、上記の脱離性印刷層形成用の液状組成物で形成された印刷層を備える積層体、及びこの積層体から印刷層を脱離させる方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明によれば、以下に示す樹脂組成物が提供される。
[1]脱離性印刷層形成用の液状組成物を調製するための樹脂組成物であって、バインダー樹脂(A)、酸価が60~300mgKOH/gである脱離性を付与するための樹脂(B)、及び酸価が10~55mgKOH/gであり、アミン価が15mgKOH/g以下である樹脂(C)を含有し、前記バインダー樹脂(A)が、下記(A-1)、(A-2)、及び(A-3)のいずれかの組み合わせであり、前記樹脂(B)の含有量が、固形分(但し、顔料を除く)を基準として、2~20質量%であり、前記樹脂(C)の含有量が、固形分(但し、顔料を除く)を基準として、2~20質量%であり、前記樹脂(B)1質量部に対する、前記樹脂(C)の含有量が、0.3~3.2質量部である樹脂組成物。
(A-1)セルロース樹脂とポリアミド樹脂の組み合わせ
(A-2)ポリウレタン樹脂と塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂の組み合わせ
(A-3)セルロース樹脂と(メタ)アクリル樹脂の組み合わせ
[2]前記樹脂(B)が、ロジン-マレイン酸樹脂、スチレン-アクリル酸樹脂、スチレン-マレイン酸樹脂、水素添加ロジン樹脂、及びテルペンフェノール樹脂からなる群より選択される少なくとも一種である前記[1]に記載の樹脂組成物。
[3]前記樹脂(C)が、カルボン酸化合物、燐酸エステル化合物、ホスホン酸化合物、ホスフィン酸化合物、及び酸のアルキルエステル化合物からなる群より選択される少なくとも一種である前記[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
[4]硬化剤をさらに含有する前記[1]~[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
【0010】
また、本発明によれば、以下に示す脱離性印刷層形成用の液状組成物が提供される。
[5]バインダー樹脂(A)、酸価が60~300mgKOH/gである脱離性を付与するための樹脂(B)、及び酸価が10~55mgKOH/gであり、アミン価が15mgKOH/g以下である樹脂(C)を含有し、前記バインダー樹脂(A)が、下記(A-1)、(A-2)、及び(A-3)のいずれかの組み合わせであり、前記樹脂(B)の含有量が、固形分(但し、顔料を除く)を基準として、2~20質量%であり、前記樹脂(C)の含有量が、固形分(但し、顔料を除く)を基準として、2~20質量%であり、前記樹脂(B)1質量部に対する、前記樹脂(C)の含有量が、0.3~3.2質量部である脱離性印刷層形成用の液状組成物。
(A-1)セルロース樹脂とポリアミド樹脂の組み合わせ
(A-2)ポリウレタン樹脂と塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂の組み合わせ
(A-3)セルロース樹脂と(メタ)アクリル樹脂の組み合わせ
[6]前記樹脂(B)が、ロジン-マレイン酸樹脂、スチレン-アクリル酸樹脂、スチレン-マレイン酸樹脂、水素添加ロジン樹脂、及びテルペンフェノール樹脂からなる群より選択される少なくとも一種である前記[5]に記載の液状組成物。
[7]前記樹脂(C)が、カルボン酸化合物、燐酸エステル化合物、ホスホン酸化合物、ホスフィン酸化合物、及び酸のアルキルエステル化合物からなる群より選択される少なくとも一種である前記[5]又は[6]に記載の液状組成物。
[8]硬化剤をさらに含有する前記[5]~[7]のいずれかに記載の液状組成物。
[9]インキ、メヂウム、プライマー、又はオーバーコートニスである前記[5]~[8]のいずれかに記載の液状組成物。
(【0011】以降は省略されています)
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