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公開番号2025168807
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2024073575
出願日2024-04-30
発明の名称水性オーバープリントニス
出願人大日精化工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 11/023 20140101AFI20251105BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】密着性、耐湿摩擦性、及び耐ブロッキング性に優れているとともに、加熱収縮時の白化が抑制された塗膜を様々な被印刷基材に形成しうるシュリンクラベル用の水性オーバープリントニスを提供する。
【解決手段】バインダー樹脂、水、及び水溶性有機溶剤を含有するシュリンクラベル用の水性オーバープリントニスである。バインダー樹脂が、下記一般式(1)で表されるカルボキシ基を有する構成単位(i)等を含む、数平均分子量15,000~50,000のポリマーであり、構成単位(i)中のカルボキシ基の少なくとも一部がアルカリ物質で中和されて自己乳化し、エマルジョン粒子を形成している。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
バインダー樹脂、水、及び水溶性有機溶剤を含有するシュリンクラベル用の水性オーバープリントニスであって、
前記バインダー樹脂が、下記一般式(1)で表されるカルボキシ基を有する構成単位(i)20~40質量%、スチレンに由来する構成単位(ii)10~40質量%、ホモポリマーのガラス転移温度が80℃以上の第1のアルキルメタクリレートに由来する構成単位(iii)10~40質量%、及びホモポリマーのガラス転移温度が0℃以下のアルキルアクリレートに由来する構成単位(iv)10~40質量%を含む、数平均分子量15,000~50,000のポリマーであり、
前記バインダー樹脂が、前記構成単位(i)中の前記カルボキシ基の少なくとも一部が、アンモニア、ジメチルアミノエタノール、及びアミノメチルプロパノールからなる群より選択される少なくとも一種のアルカリ物質で中和されて自己乳化し、数平均粒子径50~200nmのエマルジョン粒子を形成している水性オーバープリントニス。
TIFF
2025168807000012.tif
45
170
(前記一般式(1)中、R

は、水素原子又は炭素数1~3のアルキル基を示し、「Polymer」は、メチルメタクリレートに由来する構成単位(a)40~60質量%、炭素数8~18のアルキル基を有する第2のアルキルメタクリレートに由来する構成単位(b)10~30質量%、炭素数2~4のヒドロキシアルキル基を有するヒドロキシアルキルメタクリレートに由来する構成単位(c)0.1~20質量%、及びメタクリル酸に由来する構成単位(d)10~30質量%を含む、数平均分子量3,000~10,000のポリマー部分を示し、pは任意の繰り返し数を示す)
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記第1のアルキルメタクリレートが、メチルメタクリート及びイソボルニルメタリレートからなる群より選択される少なくとも一種であり、
前記アルキルアクリレートが、ブチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、及びラウリルアクリレートからなる群より選択される少なくとも一種であり、
前記第2のアルキルメタクリレートが、ドデシルメタクリレート及びトリデシルアクリレートからなる群より選択される少なくとも一種であり、
前記ヒドロキシアルキルメタクリレートが、2-ヒドロキシエチルメタクリレートである請求項1に記載の水性オーバープリントニス。
【請求項3】
エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、及びカルボジイミド系架橋剤からなる群より選択される少なくとも一種の水性の架橋剤をさらに含有する請求項1又は2に記載の水性オーバープリントニス。
【請求項4】
ワックス成分をさらに含有し、
前記ワックス成分が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリα-オレフィン、シリコーン、及びこれらの共重合体からなる群より選択される少なくとも一種のカルボキシ基を有するポリマーの前記カルボキシ基がアルカリ物質で中和され、自己乳化して形成されたエマルジョン粒子である請求項1又は2に記載の水性オーバープリントニス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シュリンクラベル用の水性オーバープリントニスに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、飲料、化粧品、及び日用雑貨等の商品をパッケージするための手段として、紙容器、スチール缶、アルミ缶、ガラス容器、及びプラスチック容器等の包装手段がそれぞれの特性を生かしながら利用されている。自社の商品と他社の類似品とを消費者が容易に区別できるように、このような包装手段には、色調や表示方法の他、形状等にも多くの工夫がなされている。
【0003】
多様な形状の各種物品を包装すべく、シュリンクラベルが広く利用されている(特許文献1)。シュリンクラベルは、例えば、所望とする画像等を印刷した筒状の熱収縮性プラスチックフィルムであり、容器等の表面に配置した後、熱収縮させて装着及び包装することができる。熱収縮性プラスチックフィルムとしては、収縮性ポリ塩化ビニル、収縮性ポリスチレン、収縮性ポリエチレンテレフタレート、及び収縮性ポリプロピレン等が使用されている。
【0004】
シュリンクラベルの印刷には、各種フィルムの特性に適した溶剤及びバインダー樹脂を含有するインキが用いられている。例えば、収縮性ポリ塩化ビニル、収縮性ポリスチレン、及び収縮性ポリエチレンフタレートに対しては、有機溶剤と、アクリル樹脂及びニトロセルロースを併用したバインダー樹脂とを含有するインキが提案されている(特許文献2)。また、収縮性ポリプロピレンに対しては、トルエンと、バインダー樹脂としての塩素化ポリプロピレンとを含有するインキが用いられている。
【0005】
近年、環境配慮型の製品の開発が要求されており、なかでも水性インキが注目を集めている。樹脂製のフィルム基材への印刷に用いるインキに対しても水性化が求められており、油性グラビアインキから水性フレキソインキへの移行が数多く検討されている(特許文献3及び4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-226468号公報
特開2009-286974号公報
特開2018-131548号公報
特開2019-203051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
水性インキは、揮発性の有機溶剤を実質的に含有しないために環境への負担は少ないが、形成される塗膜の湿潤状態での耐摩擦性(耐湿摩擦性)に課題がある場合が多い。実用上では、シュリンクラベルが湿潤状態で輸送されると、インキ塗膜が剥がれやすくなるといった課題が生ずることがある。
【0008】
また、シュリンクラベル用のオーバープリント(OP)ニスやインキに含まれるバインダー樹脂のガラス転移温度(Tg)が比較的高いと、シュリンクラベルの加熱収縮時に塗膜の透明性が損なわれ、白化しやすくなることがある。このような白化は、ガラス転移温度が比較的低いバインダー樹脂を用いることで抑制されることが多い。しかし、ガラス転移温度が比較的低いバインダー樹脂を用いると、塗膜の耐ブロッキング性が低下しやすく、塗膜同士が粘着しやすくなるといった課題が生じやすくなる。
【0009】
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、密着性、耐湿摩擦性、及び耐ブロッキング性に優れているとともに、加熱収縮時の白化が抑制された塗膜を様々な被印刷基材に形成しうるシュリンクラベル用の水性オーバープリントニスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち、本発明によれば、以下に示す水性OPニスが提供される。
[1]バインダー樹脂、水、及び水溶性有機溶剤を含有するシュリンクラベル用の水性オーバープリントニスであって、前記バインダー樹脂が、下記一般式(1)で表されるカルボキシ基を有する構成単位(i)20~40質量%、スチレンに由来する構成単位(ii)10~40質量%、ホモポリマーのガラス転移温度が80℃以上の第1のアルキルメタクリレートに由来する構成単位(iii)10~40質量%、及びホモポリマーのガラス転移温度が0℃以下のアルキルアクリレートに由来する構成単位(iv)10~40質量%を含む、数平均分子量15,000~50,000のポリマーであり、前記バインダー樹脂が、前記構成単位(i)中の前記カルボキシ基の少なくとも一部が、アンモニア、ジメチルアミノエタノール、及びアミノメチルプロパノールからなる群より選択される少なくとも一種のアルカリ物質で中和されて自己乳化し、数平均粒子径50~200nmのエマルジョン粒子を形成している水性オーバープリントニス。
(【0011】以降は省略されています)

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