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公開番号2025139311
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-26
出願番号2024038168
出願日2024-03-12
発明の名称インク
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類C09D 11/322 20140101AFI20250918BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
間欠吐出性に優れ、かつ、白色度に優れた印刷物の提供を可能とする、インクの提供。
【解決手段】
顔料、ポリエチレンイミン化合物及び水を含むインクであり、該インク中における、前記顔料の含有量が1~20質量%、前記ポリエチレンイミン化合物の含有量が0.1~20質量%、であるインク。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
顔料、ポリエチレンイミン化合物及び水を含むインクであり、該インク中における、前記顔料の含有量が1~20質量%、前記ポリエチレンイミン化合物の含有量が0.1~20質量%、であるインク。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
さらに有機溶剤を含む、請求項1に記載のインク。
【請求項3】
請求項1または2に記載のインクにより記録された記録媒体。
【請求項4】
上記記録媒体が、浸透性記録媒体である、請求項3に記載の記録媒体。
【請求項5】
上記浸透性記録媒体が、有色紙である、請求項4に記載の記録媒体。
【請求項6】
請求項1または2に記載のインクを、インクジェットヘッドから吐出して、記録媒体に付着させるインク付着工程、を備えたインクジェット記録方法。
【請求項7】
上記インクジェットヘッドが、循環機構を備えることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インク及びインクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンタ記録装置による印刷は、ノズルよりインクを噴射し被記録材に付着せしめる方式であり、従来の印刷方法と異なり版を使用しない印刷方式であることから、少量多品種に対応できるオンデマンド印刷方式として広範囲にわたる利用分野が期待されている印刷方式である。インクジェットインクノズルは非常に小さいため、粗大粒子が少しでも生じた場合、ノズルを閉塞させるため非常に高レベルな顔料分散安定性が必要となってくる。しかし、酸化チタンは有機顔料と比較して比重が高く、充分な白色度を発現させるため粒子径も比較的大きいため、顔料分散安定性の確保が非常に難しい。酸化チタンの分散性を向上させることを目的として、顔料分散剤が用いられている。
【0003】
近年では、従来の白地の紙等の記録媒体に対する印刷から、白地ではない段ボール、板紙、樹脂フィルム等の記録媒体に対する印刷への要望が増加している。従来、段ボールを中心とした包装容器の分野では、一般的にフレキソ印刷方式が用いられていた。特に近年では、段ボールを中心とした包装容器の分野において、付加価値向上の観点から、高品質なデザインを再現することが可能なインクジェット印刷方式に対する関心が高まっている。この場合、白色画像が十分に白く、被記録媒体を隠蔽することが望まれる。白地ではない記録媒体に対する印刷の場合、白色を表現する目的や視認性を高める目的から白色インクが使用され、その上にカラーインクを印刷する場合がある。
【0004】
しかしながら、酸化チタンは有機顔料と比較して比重が大きく、充分な白色度を発現させるため粒子径も比較的大きいため、低粘度であるインクジェット記録用インクに用いた場合、酸化チタンが沈降しやすい。その結果、インクを保管中に酸化チタンが沈降し、凝集してしまい、吐出に悪影響を与えるため、貯蔵安定性が悪いという課題がある。そのため、撹拌機を使ってインクを再分散したのちに記録装置にインストールする必要がある。しかし、撹拌機を使ってインクを再分散しても凝集が解しきれず、吐出に悪影響を与えてしまうという課題がある。また、貯蔵時以外にも、印刷の休止等により、記録装置内のインク流路中で流れが一旦停止すると、インク流路内で酸化チタンの沈降又は凝集が生じ、吐出に悪影響を与えるという課題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-86954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、間欠吐出性に優れ、かつ、白色度に優れた印刷物の提供を可能とする、インクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記した課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、顔料、ポリエチレンイミン化合物及び水を含むインクであり、該インク中における、前記顔料の含有量が1~20質量%、前記ポリエチレンイミン化合物の含有量が0.1~20質量%、であるインクが上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
即ち、本発明は以下の1)~7)に関する。
1)
顔料、ポリエチレンイミン化合物及び水を含むインクであり、該インク中における、前記顔料の含有量が1~20質量%、前記ポリエチレンイミン化合物の含有量が0.1~20質量%、であるインク。
2)
さらに有機溶剤を含む、1)に記載のインク。
3)
1)または2)に記載のインクにより記録された記録媒体。
4)
上記記録媒体が、浸透性記録媒体である、3)に記載の記録媒体。
5)
上記浸透性記録媒体が、有色紙である、4)に記載の記録媒体。
6)
1)または2)に記載のインクを、インクジェットヘッドから吐出して、記録媒体に付着させるインク付着工程、を備えたインクジェット記録方法。
7)
上記インクジェットヘッドが、循環機構を備えることを特徴とする6)に記載のインクジェット記録方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、間欠吐出性に優れ、かつ、白色度に優れた印刷物の提供を可能とする、インクを提供することができた。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書においては、特に断りの無い限り、実施例等を含めて「部」及び「%」は、いずれも質量基準で記載する。
(【0011】以降は省略されています)

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