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公開番号2025175902
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-03
出願番号2024082248
出願日2024-05-20
発明の名称ガス発生器
出願人日本化薬株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/26 20110101AFI20251126BHJP(車両一般)
要約【課題】防錆効果を有しながらも、容易に組み立てでき、製造コストを抑制可能なガス発生器を提供する。
【解決手段】軸方向の一端および他端が閉塞された短尺略円筒状のハウジングを有しており、このハウジングの内部に設けられた収容空間に、内部構成部品としての保持部30、点火器40、カップ状部材50、伝火薬59、ガス発生剤61、下側支持部材70、上側支持部材80、クッション材85およびフィルタ90等が収容されてなるものである。また、ハウジングの内部に設けられた収容空間には、上述した内部構成部品のうちのガス発生剤61が主として収容された燃焼室60が位置している。また、ハウジングの表面は、後述する雄型コネクタ部17の本体17aと本体17aに接続されている配線18の一部とともにフィルム16に覆われている。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
ガス噴出口が設けられた筒状の周壁部と、前記周壁部の軸方向の一端を閉塞する一端部、および前記周壁部の軸方向の他端を閉塞する他端部とによって構成され、ガス発生剤が収容された燃焼室を内部に有する筒状のハウジングと、
前記他端部に組付けられ、作動時において着火する点火薬が収容された点火部を含む点火器と、
前記他端部に組付けられ、前記点火器と電気的に導通可能なコネクタ部を受け入れ可能なコネクタポケット部と、
前記ハウジングの表面を覆っているフィルムと、
を備えていることを特徴とするガス発生器。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記コネクタポケット部には、外部装置と電気的に接続されている配線を有した前記コネクタ部が取り付けられており、
前記フィルムは、前記ハウジングの表面とともに少なくとも前記コネクタ部の本体の表面を覆っていることを特徴とする請求項1に記載のガス発生器。
【請求項3】
前記フィルムは、前記ハウジングのうち、少なくとも前記コネクタポケット部の内側を覆っていないことを特徴とする請求項1に記載のガス発生器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等衝突時に乗員を保護する乗員保護装置に組み込まれるガス発生器およびガス発生器の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の乗員の保護の観点から、乗員保護装置であるエアバッグ装置が普及している。エアバッグ装置は、車両等衝突時に生じる衝撃から乗員を保護する目的で装備されるものであり、車両等衝突時に瞬時にエアバッグを膨張および展開させることにより、エアバッグがクッションとなって乗員の体を受け止めるものである。
【0003】
ガス発生器は、このエアバッグ装置に組み込まれ、車両等衝突時にコントロールユニットからの通電によって点火器を発火し、点火器において生じる火炎によりガス発生剤を燃焼させて多量のガスを瞬時に発生させ、これによりエアバッグを膨張および展開させる機器である。
【0004】
ガス発生器には、種々の構造のものが存在するが、運転席側エアバッグ装置や助手席側エアバッグ装置等に、特に好適に利用できるガス発生器として、外径が比較的大きい短尺略円柱状のディスク型ガス発生器がある。
【0005】
ディスク型ガス発生器は、軸方向の両端が閉塞された短尺略円筒状のハウジングを有し、ハウジングの周壁部に複数のガス噴出口が設けられるとともに、ハウジングに組付けられた点火器に面するようにハウジングの内部に伝火薬が収容され、さらに当該伝火薬を囲うようにハウジングの内部にガス発生剤が充填され、当該ガス発生剤の周囲をさらに囲うようにフィルタがハウジングの内部に収容されてなるものである。
【0006】
例えば特許文献1には、樹脂部が有する凹部に対して、金属製の点火器カラー表面を凸状に変形させ、前記凹部に前記凸部が嵌め込まれることで結合一体化された点火器組立体を備えたガス発生器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2008-062685号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記特許文献1のガス発生器においては、点火器カラーと樹脂部が接触する面に対して防錆処理が不要であることから、安価な鉄を用いることができる。しかしながら、当該点火器カラーの加工および組み付けは煩雑であり、製造コストが比較的高くなりやすい。
【0009】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、防錆効果を有しながらも、容易に組み立てでき、製造コストを抑制可能なガス発生器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1) 本発明のガス発生器は、ガス噴出口が設けられた筒状の周壁部と、前記周壁部の軸方向の一端を閉塞する一端部、および前記周壁部の軸方向の他端を閉塞する他端部とによって構成され、ガス発生剤が収容された燃焼室を内部に有する筒状のハウジングと、前記他端部に組付けられ、作動時において着火する点火薬が収容された点火部を含む点火器と、前記他端部に組付けられ、前記点火器と電気的に導通可能なコネクタ部を受け入れ可能なコネクタポケット部と、前記ハウジングの表面を覆っているフィルムと、を備えていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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