TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025116317
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2024010664
出願日
2024-01-29
発明の名称
ルーフ付きトライク
出願人
個人
代理人
主分類
B60P
3/00 20060101AFI20250801BHJP(車両一般)
要約
【課題】身体障害者が車椅子に乗車した状態でトライク本体の後方から直接乗り入れて運転することができる福祉車両仕様のルーフ付きトライクと、荷物を運搬車に積載した状態でトライク本体に乗り入れることができる貨物車両仕様のルーフ付きトライクを提供する。
【解決手段】三輪バイクのシャーシフレームをボディパネル11で覆い、該ボディパネルの運転席側となる側面両側には常時開口する乗降口14を設け、乗降口にはセンターピラーフレーム15を境にして運転席スペース17側とラゲッジスペース18側とを隔離する隔離壁16を設けて成り、運転席スペース側の長手方向中央には三輪バイクのエンジン駆動部を覆うエンジンカバーパネル13を設けて成り、ラゲッジスペース側の側面両側には外側に開閉する後部サイドドア19を設けて成り、ボディパネルの後方にはテールゲート22とスロープゲート23を備えて成る手段を採る。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
三輪バイクのシャーシフレームをボディパネルで覆った福祉車両仕様のルーフ付きトライクであって、
前記ボディパネルは、運転席側となる側面両側には常時開口する乗降口を設け、該乗降口のセンターピラーフレームを境にして運転席スペース側とラゲッジスペース側とを隔離する隔離壁を設けて成り、
前記運転席スペース側の車幅中央位置には三輪バイクのエンジン駆動部を覆うエンジンカバーパネルを設けて成り、
前記ラゲッジスペース側の側面両側には外側に開閉する後部サイドドアを設けて成り、
前記ボディパネルの後方には跳ね上げ式のテールゲートと、乗降用のスロープゲートを備えて成り、
前記車椅子は、前記エンジンカバーパネルを跨いた状態で車内移動できる構造を有して形成され、
付添人がテールゲートとスロープゲートを開閉して車椅子を乗り込ませることによって、身体障害者が車椅子に乗車した状態で運転することができることを特徴とするルーフ付きトライク。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
三輪バイクのシャーシフレームをボディパネルで覆った福祉車両仕様のルーフ付きトライクであって、
前記ボディパネルは、運転席側となる側面両側には常時開口する乗降口を設け、該乗降口のセンターピラーフレームを境にして運転席スペース側とラゲッジスペース側とを隔離する隔離壁を設けて成り、
前記運転席スペース側の車幅中央位置には三輪バイクのエンジン駆動部を覆うエンジンカバーパネルを設けて成り、
前記ラゲッジスペース側の側面両側には外側に開閉する後部サイドドアを設けて成り、
前記ボディパネルの後方には自動で開閉するテールゲートとスロープゲートを備えて成ると共にダッシュボードパネル内に備えられる電動ウインチを設けて成り、
前記車椅子は、前記エンジンカバーパネルを跨いた状態で車内移動できる構造を有して形成されて成り、
身体障害者がテールゲートとスロープゲートを遠隔操作によって自動的に開閉し、電動ウインチを作動させて車椅子をトライク内に引き込むことで、車椅子に乗車した状態で運転することができることを特徴とするルーフ付きトライク。
【請求項3】
三輪バイクのシャーシフレームをボディパネルで覆った貨物車両仕様のルーフ付きトライクであって、
前記ボディパネルは、運転席側となる側面両側には常時開口する乗降口を設け、該乗降口にはセンターピラーフレームを境にして運転席スペース側とラゲッジスペース側とを隔離する隔離壁を設けて成り、
前記運転席スペース側の車幅中央位置には三輪バイクのエンジン駆動部を覆うエンジンカバーパネルの上部に着脱自在の運転座席を備えて成り、
前記ラゲッジスペース側の側面両側には外側に開閉する後部サイドドアを設けて成り、
前記ボディパネルの後方には跳ね上げ式のテールゲートと、乗降用のスロープゲートを備えて成り、
運転者がテールゲートとスロープゲートを開閉して荷物を運搬車に積載した状態で運転することができることを特徴とするルーフ付きトライク。
【請求項4】
前記ボディパネルの乗降口に内側から装着する乗降口カバーシートを備えると共に、前記跳ね上げ式のテールゲートを利用して車内空間を拡張する車内空間拡張手段を備えて成ることを特徴とする請求項1~請求項3の何れか記載のルーフ付きトライク。
【請求項5】
前記ボディパネルの乗降口の運転席スペース側に内外側両方に跳ね上げられる透明なサイドバイザーパネルを装着すると共に、該乗車口の前方には前方からの風雨の回り込みを抑える防風雨カウルを設けて成ることを特徴とする請求項1~請求項3の何れか記載のルーフ付きトライク。
【請求項6】
前記ボディパネルの運転席スペース側の乗降口に着脱自在の風雨吹き込み防止手段を設けて成ることを特徴とする請求項1~請求項3の何れか記載のルーフ付きトライク。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
身体障害者が車椅子に乗車した状態でトライク本体の後方から直接乗り入れて運転することができると共に、車体の一部を利用した車内空間拡張手段を備えて車中泊を可能にした福祉車両仕様のルーフ付きトライクと、荷物を運搬車に積載した状態でトライク本体に乗り入れることができる貨物車両仕様のルーフ付きトライクに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来における福祉車両仕様のルーフ付きトライクに関する提案は、例えば、後輪が1輪で前輪が2輪の原動機を備えた三輪車両と、該三輪車両のボディを形成する車体とで構成され、車体の後輪側に形成された後部乗車口に、該後部乗車口を開閉自在に閉塞すると共に、乗車時に車椅子用のスロープになる揺動自在な乗車スロープを設け、前輪上に形成したフロアに運転スペースと助手席とを設けると共に、後輪上に形成したフロアから運転スペースまで車椅子で移動可能に形成し、該運転スペースに車椅子を固定する固定具を備えた「車椅子用三輪車両」(特許文献-1)が提案されている。
【0003】
一方、本発明のルーフ付きトライクは、全長2.2m、全幅1.0m、全高1.65m、総排気量125cc~全長2.5m、全幅1.3m、全高2.0m、総排気量250cc以下で製造されている。
また、車両構造としては、自動車検査業務等実施要領・第1章1-2(1)における側車付二輪自動車(通称トライク)については、『跨がり式の座席、バー操作ハンドル方式の舵取り装置及び3個の車輪を備え、かつ、運転者席の側方が解放された自動車』の法令基準に準じて製造されている。
【0004】
しかしながら、係る「車椅子用三輪車両」(特許文献-1)の提案は、車椅子用の三輪車両としているが、構造的には、四輪のワンボックスカーの形状を有して形成されており、運転席の横に助手席が設けられている。車体の前方部にエンジン駆動部が配置されている。後部乗車口から運転席までの移動経路が直線的でなく、また必要以上に移動距離が長い。車椅子の設置形態が跨がり式の座席構成ではない。乗車口の設置個所が運転席の側方の位置に解放されていない等、道路運送車両法の側車付二輪自動車の法的仕様基準に準じた形状に製作されていないものであり、加えて本発明のルーフ付きトライクと比して運転席スペースとラゲッジスペースを分離する隔離壁が設けられていないことや、前輪が二輪であることから操舵構造が複雑であるといった相違点があるものであった。
【0005】
また、駆動装置を備えた車椅子において、該駆動装置を備えた車椅子の車椅子本体に乗員が座って乗車することのできる座席を有する室内を形成すると共に、該座席の前面に乗員が運転操作することのできるハンドルを備えた「駆動装置を備えた車椅子」(特許文献-2)が提案されている。
【0006】
しかしながら、係る「駆動装置を備えた車椅子」(特許文献-2)の提案は、駆動装置を備えた車椅子の考案とされているが、構造的には車椅子の構成要素を備えていないことや、ハンドルがバーハンドルでないことから実質的には三輪自動車の考案であるものと判断されるもので、本発明の身体障害者が車椅子に乗車した状態でトライク本体の後方から直接乗り入れて運転することができると共に、車体の一部を利用した車内空間拡張手段を備えて車中泊を可能にしたルーフ付きトライクと、荷物を運搬車に積載した状態でトライク本体に乗り入れることができるルーフ付きトライクとは、発明の構成が大きく異なるものである。
【0007】
本出願人は、上記の問題点を鑑みてなされたもので、従来より普及しているルーフ付きトライクと比して、車内への風雨の吹き込みを防ぐと共に車中泊を可能にしたルーフ付きトライクの提供ができないものかという構想の下、身体障害者が車椅子に乗車した状態でトライク本体の後方から直接乗り入れて運転することができると共に、車体の一部を利用した車内空間拡張手段を備えて車中泊を可能にした福祉車両仕様のルーフ付きトライクと、荷物を運搬車に積載した状態でトライク本体に乗り入れることができる貨物車両仕様のルーフ付きトライクを開発し、本発明における「ルーフ付きトライク」の提案に至るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2021-75237号公報
実開昭61-193881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記問題点を鑑みてなされるもので、身体障害者が車椅子に乗車した状態でトライク本体の後方から直接乗り入れて運転することができると共に、車体の一部を利用した車内空間拡張手段を備えて車中泊を可能にした福祉車両仕様のルーフ付きトライクと、荷物を運搬車に積載した状態でトライク本体に乗り入れることができる貨物車両仕様のルーフ付きトライクの提供を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明におけるルーフ付きトライクは、三輪バイクのシャーシフレームをボディパネルで覆った福祉車両仕様のルーフ付きトライクであって、前記ボディパネルは、運転席側となる側面両側には常時開口する乗降口を設け、該乗降口のセンターピラーフレームを境にして運転席スペース側とラゲッジスペース側とを隔離する隔離壁を設けて成り、前記運転席スペース側の車幅中央位置には三輪バイクのエンジン駆動部を覆うエンジンカバーパネルを設けて成り、前記ラゲッジスペース側の側面両側には外側に開閉する後部サイドドアを設けて成り、前記ボディパネルの後方には跳ね上げ式のテールゲートと、乗降用のスロープゲートを備えて成り、前記車椅子は、前記エンジンカバーパネルを跨いた状態で車内移動できる構造を有して形成され、付添人がテールゲートとスロープゲートを開閉して車椅子を乗り込ませることによって、身体障害者が車椅子に乗車した状態で運転することができる手段を採る。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
他の特許を見る