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公開番号
2025153463
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024055959
出願日
2024-03-29
発明の名称
縮合多環芳香族化合物、有機半導体材料、光電変換素子用材料、有機薄膜、及び有機光電変換素子
出願人
日本化薬株式会社
代理人
主分類
C07D
495/04 20060101AFI20251002BHJP(有機化学)
要約
【課題】光電変換材料として用いた場合に、優れたEQE及び暗電流抑制を両立する有機光電変換素子を与える縮合多環芳香族化合物、並びにこれを用いた光電変換素子用材料、有機薄膜、及び有機光電変換素子を提供することを目的とする。
【解決手段】下記式(1)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025153463000016.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">13</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
(式中、Zは酸素又は硫黄を表し、X及びYはそれぞれ独立に2価の芳香族炭化水素基、2価の複素環基、又は単結合を表す。但し、XとYがいずれも単結合である場合を除く。)で表される縮合多環芳香族化合物を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)
TIFF
2025153463000015.tif
13
170
(式中、Zは酸素又は硫黄を表し、X及びYはそれぞれ独立に2価の芳香族炭化水素基、2価の複素環基、又は単結合を表す。但し、XとYがいずれも単結合である場合を除く。)
で表される縮合多環芳香族化合物。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
Zが硫黄である請求項1に記載の縮合多環芳香族化合物。
【請求項3】
XとYが同一である請求項1又は2に記載の縮合多環芳香族化合物。
【請求項4】
XとYが互いに異なる請求項1又は2に記載の縮合多環芳香族化合物。
【請求項5】
X及びYがそれぞれ独立に2価の芳香族炭化水素基である請求項1又は2に記載の縮合多環芳香族化合物。
【請求項6】
HOMOのエネルギー準位が-5.75eV以下である請求項1又は2に記載の縮合多環芳香族化合物。
【請求項7】
請求項1に記載の縮合多環芳香族化合物を含有する有機半導体材料。
【請求項8】
請求項1に記載の縮合多環芳香族化合物を含有する光電変換素子用材料。
【請求項9】
請求項1に記載の縮合多環芳香族化合物、請求項7に記載の有機半導体材料、又は請求項8に記載の光電変換素子用材料を含む有機薄膜。
【請求項10】
請求項9に記載の有機薄膜を有する有機光電変換素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な縮合多環芳香族化合物、並びに、これを用いた有機半導体材料、光電変換素子用材料、有機薄膜、及び有機光電変換素子に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
有機エレクトロニクスデバイスは、原材料に希少金属などを含まないため安定供給が可能であると共に、無機材料には無い屈曲性を有することや湿式成膜法によって製造可能なことから、近年盛んに研究開発がなされている。例えば、有機EL素子、電界効果トランジスタや有機光電変換素子などの有機薄膜デバイスが注目されており、これらの薄膜デバイスに用いられる縮合多環芳香族化合物に代表される種々の有機エレクトロニクス材料が研究、開発されている。
【0003】
上記デバイスのうち、有機光電変換素子は光センサー等に利用されており、例えば撮像素子に用いることが検討されているが(特許文献1)、撮像素子として利用する際には、照射光を効率よく電気エネルギーに変換できているかの度合いを表す外部量子効率(External Quantum Efficiency:以下、EQEと略す)の向上と、光を照射していない時の電流値(暗電流)の抑制が重要となる。
【0004】
有機光電変換素子は近年、光電変換層にP型有機半導体とN型有機半導体の混合膜を利用するバルクへテロジャンクション構造が採用され、EQEの向上と暗電流の抑制を両立するための検討が行われている。このような研究において、正孔輸送特性に優れる種々のP型有機半導体が開発され、光電変換素子に用いられている。中でも、ベンゾジチオフェン(以降、BDT)誘導体はP型有機半導体として良好な正孔輸送特性を示すことが知られ、電界効果トランジスタなどの種々の有機エレクトロニクスデバイスに用いる例が報告されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2022/114065
WO2019/081416
WO2017/159025
【非特許文献】
【0006】
Takimiya et al.,J.Am.Chem.Soc.2004,126,5084-5086.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2及び3にはBDT誘導体をP型有機半導体として用いた光電変換素子が報告されている。しかしながら、これまでに報告されているBDT誘導体を用いた光電変換素子において、EQE、暗電流を両立できるものは少なく、実用化における課題である。特許文献2に記載のBDT誘導体を用いた光電変換素子は、実用上十分なEQEが得られていない。特許文献3には、BDT誘導体を用いたEQEと暗電流に優れる光電変換素子が報告されているが、本発明者らが評価したところ実用上十分な暗電流特性が得られないことがわかった。
【0008】
有機光電変換素子の暗電流が生じる要因の一つに、正孔輸送材料であるP型有機半導体と電子輸送材料であるN型有機半導体の界面でおこる熱励起などによる電子の移動が挙げられる。具体的には、P型有機半導体のHOMO(Highest Occupied Molecular Orbital)からN型有機半導体のLUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)へ意図せず電子が移動することにより、暗電流が生じる。この暗電流を抑制するためには、P型有機半導体のHOMO準位エネルギーとN型有機半導体のLUMO準位エネルギーの差を大きくする必要がある。つまり、暗電流を抑制するためには、P型有機半導体のHOMOのエネルギー準位が低い材料(ー5.75eV以下)が好ましい。
【0009】
以上の状況を鑑み、本発明は、光電変換材料として用いた場合に、優れたEQE及び暗電流抑制を両立する有機光電変換素子を与える縮合多環芳香族化合物、並びにこれを用いた光電変換素子用材料、有機薄膜、及び有機光電変換素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは鋭意検討を行った結果、3位で結合したチオフェン環を分子末端に配置した新規の縮合多環芳香族化合物を用いることにより、光電変換素子に用いる際に有意となる低いHOMO準位エネルギーを有する有機半導体材料を開発し、上記の課題が解決されることを見出し、本発明を完成させるに至った。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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