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公開番号
2025139078
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-26
出願番号
2024037816
出願日
2024-03-12
発明の名称
インクジェットインク印刷物の製造方法。
出願人
日本化薬株式会社
代理人
主分類
B41J
2/18 20060101AFI20250918BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】
吐出安定性、機械安定性に優れ、かつ、乾燥性、耐擦過性に優れた印刷物の提供を可能とする、インクジェットインク印刷物の製造方法の提供。
【解決手段】
顔料、有機溶剤、ワックスを含む水系インクジェットインク、ラインパスタイプのインクジェット印刷装置、を用い、
前記ラインパスタイプのインクジェット印刷装置が、ダイヤフラムポンプを備え、該ダイヤフラムポンプにより、ヘッドの流出流路から流入流路に向かって前記水系インクジェットインクを循環させる循環手段を有し、
前記水系インクジェットインクの循環流量が、前記ダイヤフラムポンプ最大流量に対して、0%を超え、かつ、30%以下である、水系インクジェットインク印刷物の製造方法。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
顔料、有機溶剤、ワックスを含む水系インクジェットインク、ラインパスタイプのインクジェット印刷装置、を用い、
前記ラインパスタイプのインクジェット印刷装置が、ダイヤフラムポンプを備え、該ダイヤフラムポンプにより、ヘッドの流出流路から流入流路に向かって前記水系インクジェットインクを循環させる循環手段を有し、
前記水系インクジェットインクの循環流量が、前記ダイヤフラムポンプ最大流量に対して、0%を超え、かつ、30%以下である、水系インクジェットインク印刷物の製造方法。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記有機溶剤として、表面張力が30~50mN/mであり、かつ、1気圧下における沸点が180℃以上である有機溶剤を少なくとも1種含む、請求項1に記載の水系インクジェットインク印刷物の製造方法。
【請求項3】
前記表面張力が30~50mN/mであり、かつ、1気圧下における沸点が180℃以上である有機溶剤の含有質量が、水系インクジェットインク総質量に対して、15質量%以下である、請求項1または2に記載の水系インクジェットインク印刷物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェットインク印刷物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
各種のカラー印刷方法の中でも代表的方法の1つであるインクジェットプリンタによる印刷方法は、インクの小滴を発生させ、これを紙等の印刷メディアに付着させ印刷を行うものである。近年では産業用途としての需要が高まり、様々な印刷メディアに対して印刷ができるインクが求められている。
印刷メディアの中でも、インク非吸収性メディア、及び、インク難吸収性メディア(以下、「インク非・難吸収メディア」ということがある。)に対しては、メディア上に速やかに乾燥し、耐擦過性の優れたインクが要望されている。
一般的に、インク中高沸点有機溶剤の含有量を減らすことで、インクの乾燥定着の向上が期待できる。また、インクに耐擦過性を持たせるために、さまざまな樹脂が添加されており、樹脂の添加量が多くなるほど、耐擦過性が向上することが知られている。しかし、高沸点有機溶剤を減量し、樹脂の添加量が多くなることによって、インクが乾燥しやすくなってしまうため、ヘッドノズル面でのインク固着等が発生しやすくなり、吐出信頼性が低下してしまうという問題がある。
一方で、近年ノズル付近までインクを循環させることによりノズル近傍でのインクの乾燥を防ぐ機構をもつ循環ヘッドが盛んに開発されている。
このようなインク循環機構を有する印刷装置においては、インクを長時間循環した際に装置内フィルター通過時やポンプ送液時にかかるせん断力によって析出物が発生する場合があり、このような析出物が発生すると、ヘッド内フィルターの目詰まりが発生し、結果的にインクジェットヘッドのヘッドライフを短くする(例えば、吐出不良状態となる)ことになってしまう問題がある。
上記問題らを改善すべく、吐出安定性、機械安定性に優れ、かつ、速乾性、耐擦過性に優れた印刷物の提供を可能とする、インクジェットインク印刷物の製造方法が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6952208号公報
特許第6922189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、吐出安定性、機械安定性に優れ、かつ、速乾性、耐擦過性に優れた印刷物の提供を可能とする、インクジェットインク印刷物の製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記した課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、顔料、有機溶剤、ワックスを含む水系インクジェットインク、ラインパスタイプのインクジェット印刷装置、を用い、前記ラインパスタイプのインクジェット印刷装置が、ダイヤフラムポンプを備え、該ダイヤフラムポンプにより、ヘッドの流出流路から流入流路に向かって前記水系インクジェットインクを循環させる循環手段を有し、前記水系インクジェットインクの循環流量が、前記ダイヤフラムポンプ最大流量に対して、0%を超え、かつ、30%以下である、水系インクジェットインク印刷物の製造方法が上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0006】
即ち、本発明は以下の1)~3)に関する。
1)
顔料、有機溶剤、ワックスを含む水系インクジェットインク、ラインパスタイプのインクジェット印刷装置、を用い、
前記ラインパスタイプのインクジェット印刷装置が、ダイヤフラムポンプを備え、該ダイヤフラムポンプにより、ヘッドの流出流路から流入流路に向かって前記水系インクジェットインクを循環させる循環手段を有し、
前記水系インクジェットインクの循環流量が、前記ダイヤフラムポンプ最大流量に対して、0%を超え、かつ、30%以下である、水系インクジェットインク印刷物の製造方法。
2)
前記有機溶剤として、表面張力が30~50mN/mであり、かつ、1気圧下における沸点が180℃以上である有機溶剤を少なくとも1種含む、1)に記載の水系インクジェットインク印刷物の製造方法。
3)
前記表面張力が30~50mN/mであり、かつ、1気圧下における沸点が180℃以上である有機溶剤の含有質量が、水系インクジェットインク総質量に対して、15質量%以下である、1)または2)に記載の水系インクジェットインク印刷物の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、吐出安定性、機械安定性に優れ、かつ、乾燥性、耐擦過性に優れた印刷物の提供を可能とする、水系インクジェットインク印刷物の製造方法を提供することができた。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書においては、特に断りの無い限り、実施例等を含めて「部」及び「%」は、いずれも質量基準で記載する。また、本明細書において、前記水系インクジェットインクを「インクジェットインク」あるいは「インク」、上記水系インクジェットインク印刷物の製造方法を「製造方法」、とそれぞれ略記する場合がある。
【0009】
本発明の水系インクジェットインク印刷物の製造方法は、顔料、有機溶剤、ワックスを含む水系インクジェットインク、ラインパスタイプのインクジェット印刷装置、を用い、前記ラインパスタイプのインクジェット印刷装置が、ダイヤフラムポンプを備え、該ダイヤフラムポンプにより、ヘッドの流出流路から流入流路に向かって前記水系インクジェットインクを循環させる循環手段を有し、前記水系インクジェットインクの循環流量が、前記ダイヤフラムポンプ最大流量に対して、0%を超え、かつ、30%以下である。
【0010】
[顔料]
上記インクは顔料を含む。
上記顔料としては、無機顔料、有機顔料、体質顔料、中空粒子等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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