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公開番号
2025072280
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-09
出願番号
2024111114
出願日
2024-07-10
発明の名称
液体吐出装置
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
B41J
2/165 20060101AFI20250430BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】ノズル面の払拭性を向上することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る液体吐出装置は、液体を吐出する液体吐出ヘッド(記録ヘッド34)と、液体吐出ヘッドのノズル面34nを払拭する払拭部材(ワイパ83)と、払拭部材と相対移動することで払拭部材の表面を摺動する摺動部材86と、払拭部材に洗浄液216を塗布する吐出口90aを有する洗浄液塗布部(洗浄液ノズル90)と、払拭部材に吐出口から洗浄液が塗布された状態で摺動部材が払拭部材の表面を摺動する第一動作と、払拭部材に吐出口から洗浄液が塗布された状態で払拭部材がノズル面を払拭する第二動作を選択可能に制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドのノズル面を払拭する払拭部材と、
前記払拭部材と相対移動することで前記払拭部材の表面を摺動する摺動部材と、
前記払拭部材に洗浄液を塗布する吐出口を有する洗浄液塗布部と、
前記払拭部材に前記吐出口から前記洗浄液が塗布された状態で前記摺動部材が前記払拭部材の表面を摺動する第一動作と、前記払拭部材に前記吐出口から前記洗浄液が塗布された状態で前記払拭部材が前記ノズル面を払拭する第二動作を選択可能に制御する制御部と、
を有することを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記払拭部材と前記摺動部材の相対移動方向は、前記払拭部材によりノズル面を払拭する移動方向と垂直方向であることを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記吐出口は、前記払拭部材の高さ方向上部より前記洗浄液を塗布することを特徴とする、請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記払拭部材を高さ方向に移動させる昇降機構を有し、当該昇降機構で前記払拭部材を高さ方向に移動することで前記第一動作が行われることを特徴とする、請求項3に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記液体吐出ヘッドを保持して移動可能なキャリッジをさらに備え、
前記キャリッジが動くことにより前記第二動作における前記ノズル面の払拭動作が行われることを特徴とする、請求項4に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記第二動作が、前記第一動作の直前に行われることを特徴とする、請求項5に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記払拭部材が高さ方向下部に位置している場合には、前記吐出口は前記払拭部材の高さ方向上部より前記洗浄液を塗布し、
前記払拭部材が高さ方向上部に位置している場合には、前記払拭部材と前記摺動部材が接触していることを特徴とする、請求項4に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記摺動部材に、前記吐出口から吐出される前記洗浄液が前記払拭部材側に通過可能な通過領域が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
前記洗浄液塗布部が前記吐出口を複数備え、前記複数の吐出口から吐出された前記洗浄液の液滴が、前記払拭部材上で重なることを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項10】
前記払拭部材において、前記摺動部材とは逆側に第2摺動部材を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、液体吐出装置としてのインクジェット記録装置は、主走査方向に移動するキャリッジを有し、当該キャリッジにノズル面からインクを吐出可能な記録ヘッドを搭載している。ここで、ノズル面に不要なインク(残留インク)が付着するなどすると、ノズル面のメニスカス(液体架橋)が崩れることがある。
【0003】
そこで、ノズル面をワイパ(払拭部材)によって払拭(ワイピング)することが従来から行われている(特許文献1-5参照)。ワイパは、ワイピング前に洗浄液を含む転写部へと移動し、洗浄液をワイパに転写する。その後、洗浄液を転写したワイパでノズル面をワイピングする(特許文献1-3)。また、ワイピングによりワイパに付着した残留インクは、ワイパクリーナ部に掻き落としたり(特許文献4の図5)、ブレードクリーナで掻き落としたりしている(特許文献5の図3)。
【0004】
しかしながら、特許文献1-3の技術では、ワイパに洗浄液を転写するだけであり、ワイパの浄化性が不十分となってノズル面の払拭性が不十分であった。また、特許文献1-5の技術ではワイパの基端部に残留インクや異物が経時で堆積・固化しやすく(浄化不良)、ノズル面の払拭性が不十分になるおそれがあった。一方、ノズル面の払拭性を向上させるために、上記のようにワイパに洗浄液を転写して払拭動作を実施することも必要になる場合があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明の課題は、ノズル面の払拭性を向上した液体吐出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を達成するための本発明の液体吐出装置は、液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドのノズル面を払拭する払拭部材と、前記払拭部材と相対移動することで前記払拭部材の表面を摺動する摺動部材と、前記払拭部材に洗浄液を塗布する吐出口を有する洗浄液塗布部と、前記払拭部材に前記吐出口から前記洗浄液が塗布された状態で前記摺動部材が前記払拭部材の表面を摺動する第一動作と、前記払拭部材に前記吐出口から前記洗浄液が塗布された状態で前記払拭部材が前記ノズル面を払拭する第二動作を選択可能に制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ノズル面の払拭性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を側面から見た説明図である。
インクジェット記録装置の要部を上方から見た説明図である。
インクジェット記録装置に設けられる維持回復機構の一部を示す斜視図である。
維持回復機構の一部を示す平面図である。
維持回復機構の駆動機構の概略を示す模式図である。
第2実施形態の維持回復機構における洗浄液の供給排出機構の概略を示す模式図である。
第1実施形態の洗浄液の給排機構を示す概略図である。
ワイパの昇降機構を示す説明図である。
通常クリーニングのクリーニングシーケンス(第1実施形態)を示すフローチャートである。
通常クリーニングのクリーニングシーケンス(第2実施形態)を示すフローチャートである。
洗浄液の吐出からヘッドノズル面の払拭までを示す説明図である。
洗浄液の吐出からヘッドノズル面の払拭までを示す説明図である。
洗浄液を摺動部材の貫通孔を通して吐出する状態を示す図である。
摺動部材の(a)正面図と(b)断面図である。
摺動部材の変形例の(a)正面図と(b)断面図である。
ワイパに対する洗浄液吐出状態を示す図である。
ワイパに塗布した洗浄液を摺動部材で均一化する状態を示す図である。
ワイパによるヘッドノズル面の払拭状態を示す図であって、(a)ワイピング前、(b)ワイピング中、(c)ワイピングの終了間際、(d)ワイピング終了時の図である。
ヘッドノズル面のメンテナンスフロー図である。
ヘッドノズル面のメンテナンスフロー図である。
ヘッドノズル面のメンテナンスフロー図である。
ヘッドノズル面のメンテナンスフロー図である。
ヘッドノズル面のメンテナンスフロー図である。
ヘッドノズル面のメンテナンスフロー図である。
増粘性が異なる洗浄液を使用する記録ヘッドの説明図である。
ヘッドノズル面のメンテナンスフロー図である。
ワイパ接触点に洗浄液を吐出するワイパクリーナの説明図である。
インクジェット記録装置のブロック構成図である。
液体吐出装置の一例を示す要部側面説明図である。
液体吐出装置の他の例を示す要部平面説明図である。
液体吐出装置の更に他の例を示す正面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
●液体吐出装置
以下、本発明に係る液体吐出装置として、画像形成装置であるシリアル型インクジェット記録装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1Aは、本実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を側面から見た説明図である。また図1Bは、同インクジェット記録装置の要部を上方から見た説明図である。
【0010】
本実施形態のインクジェット記録装置1は、装置本体の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持している。キャリッジ33は、主走査モータによって駆動されるタイミングベルトを介して、ガイドロッド31、32に沿って図1B中矢印で示す方向(キャリッジ主走査方向)に移動する。
本発明における摺動とは、摺動する部材そのものが当接して動くこと、及び部材は動かないが前記部材とは異なる他部材が当接して動くことにより相対的に摺動することの両方を含む。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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