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公開番号2024163807
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079707
出願日2023-05-12
発明の名称感熱記録材料
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類B41M 5/333 20060101AFI20241115BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】感熱記録された画像部の耐光性及び耐酸性が従来よりも向上した感熱記録材料を提供する。
【解決手段】表面及び裏面を有する支持体と、前記支持体の少なくとも表面に対して染料前駆体及び顕色剤を含む感熱記録層を有する感熱記録材料であって、前記顕色剤が一般式(化1)で示される尿素系化合物の一種又は二種以上と、一般式(化3)で示されるN、N’-ジアリール尿素系化合物の一種又は二種以上とを含む感熱記録材料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
表面及び裏面を有する支持体と、前記支持体の少なくとも表面に対して染料前駆体及び顕色剤を含む感熱記録層を有する感熱記録材料であって、前記顕色剤が下記一般式(化1)で示される尿素系化合物の一種又は二種以上と、下記一般式(化3)で示されるN、N’-ジアリール尿素系化合物の一種又は二種以上とを含む感熱記録材料。
TIFF
2024163807000005.tif
51
150
ここで、R

は、下記一般式(化2)を表す。
TIFF
2024163807000006.tif
51
101
ここで、R

は、水素原子又は炭素数1以上6以下のアルキル基を表す。
TIFF
2024163807000007.tif
50
170
ここで、R

は、置換若しくは無置換の炭素数3以上12以下の分岐鎖状若しくは脂環状のアルキル基、置換若しくは無置換の炭素数1以上12以下のアルキル基、置換若しくは無置換の炭素数1以上12以下のアルコキシ基、置換若しくは無置換の炭素数6以上12以下のアリール基、ハロゲン原子で置換された炭素数7以上12以下のアラルキル基を表す。なお、複数存在するR

は、それぞれ同じであっても異なっていてもよい。一般式(化3)において、複数ある置換基「-OSO

-R

」は、各々のベンゼン環中で同じ位置又は異なる位置である。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記一般式(化1)で示される化合物が、N-3-(p-トルエンスルホニルオキシ)フェニル-N’-(p-トルエンスルホニル)尿素を少なくとも含む請求項1に記載の感熱記録材料。
【請求項3】
前記一般式(化3)で示される化合物が、N,N’-ジ[3-(p-トルエンスルホニルオキシ)フェニル]尿素を少なくとも含む請求項1に記載の感熱記録材料。
【請求項4】
前記一般式(化1)で示される化合物が、N-3-(p-トルエンスルホニルオキシ)フェニル-N’-(p-トルエンスルホニル)尿素を少なくとも含み、かつ前記一般式(化3)で示される化合物が、N,N’-ジ[3-(p-トルエンスルホニルオキシ)フェニル]尿素を少なくとも含む請求項1に記載の感熱記録材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、感熱記録材料に関し、特に画像部の耐光性及び耐酸性に優れた感熱記録材料に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
感熱記録材料は既に周知である。感熱記録材料は、一般に、支持体上に電子供与性の染料前駆体及び電子受容性の顕色剤を主成分とする感熱記録層を有する。そして、感熱記録材料は、サーマルヘッド、熱ペン及びレーザー光等を用いた加熱によって発色して画像を形成する。感熱記録材料は、計測記録計、ファクシミリ、金融機関のATMの利用明細書、コンピューター用印刷端末機、ラベル印刷機、乗車券発券機、POSシステム、チケット発券機及び携帯型端末機等に対する出力媒体用途に採用される。
【0003】
感熱記録材料の用途が多種多様に拡大した結果、感熱記録材料には、発色性のみならず従来よりも増して耐性が要求される傾向にある。耐性は、例えば、耐光性及び耐酸性である。この理由は、上記出力媒体用途の印字物が、照明下に放置される傾向、並びに食品が含む酸性物質だけでなく生活環境に存在するCOx、NOx及びSOxの影響によって酸性水が増える傾向にあるからである。
【0004】
耐性を有する感熱記録材料が公知である。例えば、耐油性に優れる感熱記録材料として、支持体上に無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料と電子受容性顕色剤とを含有する感熱記録層を設け、前記感熱記録層が、電子受容性顕色剤として、N-[2-(3-フェニルウレイド)フェニル]ベンゼンスルホンアミド、及びウレア化合物を含有する感熱記録体が公知である(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、食酢などに対する耐酸性及び耐水性を改良した感熱記録材料として、支持体上に、フィラー、樹脂を主成分とするアンダーコート層、ロイコ染料と加熱時に該ロイコ染料を発色させる顕色剤を主成分とする感熱発色層、及びジアセトン変性ポリビニルアルコールと架橋剤を主成分とする保護層を有し、前記アンダーコート層中に樹脂としてジアセトン変性ポリビニルアルコールを含有し、かつ該感熱発色層中に架橋剤としてN-アミノポリアクリルアミドを含有する感熱記録材料が公知である(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6960562号公報
特開2011-056894号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2に記載の感熱記録材料は、感熱記録層及び保護層がん含む架橋剤の作用効果によって耐酸性等を達成する技術思想である。よって、特許文献2は、耐酸性に関する顕色剤を何ら開示しない。
本発明の目的は、感熱記録された画像部の耐光性及び耐酸性が従来よりも向上した感熱記録材料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意研究を行った結果、以下の発明に至った。
[1]表面及び裏面を有する支持体と、前記支持体の少なくとも表面に対して染料前駆体及び顕色剤を含む感熱記録層を有する感熱記録材料であって、前記顕色剤が下記一般式(化1)で示される尿素系化合物の一種又は二種以上と、下記一般式(化3)で示されるN、N’-ジアリール尿素系化合物の一種又は二種以上とを含む感熱記録材料。
【0008】
TIFF
2024163807000001.tif
51
150
ここで、R

は、下記一般式(化2)を表す。
【0009】
TIFF
2024163807000002.tif
51
101
ここで、R

は、水素原子又は炭素数1以上6以下のアルキル基を表す。
【0010】
TIFF
2024163807000003.tif
50
170
ここで、R

は、置換若しくは無置換の炭素数3以上12以下の分岐鎖状若しくは脂環状のアルキル基、置換若しくは無置換の炭素数1以上12以下のアルキル基、置換若しくは無置換の炭素数1以上12以下のアルコキシ基、置換若しくは無置換の炭素数6以上12以下のアリール基、ハロゲン原子で置換された炭素数7以上12以下のアラルキル基を表す。なお、複数存在するR

は、それぞれ同じであっても異なっていてもよい。一般式(化3)において、複数ある置換基「-OSO

-R

」は、各々のベンゼン環中で同じ位置又は異なる位置である。
(【0011】以降は省略されています)

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