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公開番号
2024174359
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-17
出願番号
2023092150
出願日
2023-06-05
発明の名称
中間転写シート
出願人
フジコピアン株式会社
代理人
主分類
B41M
5/382 20060101AFI20241210BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】
中間転写シートから被転写体への転写層の転写性が良好であり、転写時に転写層のバリの発生を抑制し、かつ被転写体上の画像の堅牢性が優れた中間転写シートを提供する。
【解決手段】
基材と、その上に転写層として、少なくとも剥離層、保護層、受像層を順次積層した中間転写シートであって、前記剥離層はガラス転移点が-30℃以上-5℃以下のポリエステル樹脂および/またはポリエステルウレタン樹脂と、コロイダルシリカ、熱可塑性樹脂、ワックスを含有し、前記剥離層の固形分中にはポリエステル樹脂および/またはポリエステルウレタン樹脂、コロイダルシリカがそれぞれ特定の含有範囲で含有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と、その上に転写層として、少なくとも剥離層、保護層、受像層を順次積層した中間転写シートであって、前記剥離層はガラス転移点が-30℃以上-5℃以下のポリエステル樹脂および/またはポリエステルウレタン樹脂と、コロイダルシリカ、熱可塑性樹脂、ワックスを含有し、前記剥離層の固形分中には前記ポリエステル樹脂および/またはポリエステルウレタン樹脂が2.0質量%以上8.0質量%以下、前記コロイダルシリカが60.0質量%以上70.0質量%以下含有することを特徴とする中間転写シート。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記中間転写シートの転写層の下記測定方法で測定した剥離力が、0.03N/18mm以上0.20N/18mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の中間転写シート。
(剥離力測定方法)
中間転写シートを25mm幅にカットし、中間転写シートの受像層面に幅18mmの粘着テープを、中間転写シートの幅方向からはみ出さないように長さ方向に平行になるように貼り付けて、粘着テープの上から19.6N(2kgf)のゴムローラーを2往復させて圧着し、23±2℃、50±10%RHの環境下で24時間放置してから、23±2℃、50±5%RHの環境下で、引張試験機を用いて、剥離速度3.0m/分としてT形剥離試験を行い、そのときの剥離力を測定する。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を熱溶融転写にて中間転写シートの転写層に記録し、その後に、その転写層を熱ロールやホットスタンプなどによって、被転写体に再転写することにより印画物を形成する中間転写方式の中間転写シートに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、IDカード等の被転写体上に画像を形成する方法として、熱溶融型着色インク層を有する熱転写シートを用いた熱転写記録方式が知られている。この方式は、熱溶融型着色インク層を有する熱転写シートにサーマルヘッドを用いてエネルギーを印加し、熱溶融型着色インク層を熱転写することで、被転写体に文字や画像を形成する。また、IDカード等の被転写体上に形成した文字や画像の堅牢性向上の観点から、熱溶融型着色インク層を有する熱転写シートを用いて、転写層を有する中間転写シートの転写層上に文字や画像を形成(一次転写)し、その後に、熱ロールやホットスタンプなどによって、その転写層を画像とともに被転写体に転写(二次転写)することで文字や画像を形成する中間転写方式が広く利用されている。
【0003】
特許文献1には、カード(被転写体)の材質によらず、中間転写媒体(中間転写シート)からカードへの転写層の転写性を良好なものとし、かつ生産効率の低下を抑制することを目的として、熱転写シートの色材層により画像が形成される受容層を有する中間転写媒体と前記カードとを重ね合わせて送りながら前記中間転写媒体を加熱し、前記画像が形成された前記転写層を前記カード上に転写する転写部において、カードの材質に基づいて前記転写部におけるカード送り速度を制御する制御部を備える熱転写プリンターが開示されている。特許文献1では、熱転写プリンターのカード送り速度をカード材質に合わせることによって、カードの材質によらず、中間転写媒体からカードへの転写層の転写性を良好なものとしている。
【0004】
一方、各種材質のカードに対して、中間転写シートの転写層の転写性を高める方法としては、中間転写シートの基材と転写層の剥離力を小さくする方法がある。基材と転写層の剥離力が小さいほど、各種材質のカードへの転写層の転写性が良好となり、熱転写プリンター側でカード送り速度を、カード材質に合わせて制御するような制御部を設けなくてもよくなる。
【0005】
しかしながら、中間転写シートの基材と転写層の剥離力を小さくすると、中間転写シートから転写層を熱ロールなどで被転写体であるカードに全面転写したときに、カード端部にカードに接着した転写層とともに基材から転写層が面状に剥離する「バリ」が生じる問題がある。また、基材と転写層の剥離力が小さいと、熱転写シートを用いて転写層上に文字や画像を形成する一次転写の際に、転写層が基材から剥がれて一次転写不良となる場合がある。
【0006】
特許文献2には、転写層の転写効率を維持しつつ、尾引きや、バリ等の転写不良が生じない中間転写シートとして、剥離層がアクリル樹脂とポリエステル樹脂とジョイント剤のケトンホルムアルデヒド樹脂からなる中間転写シートが開示されているが、各種材質カードへの転写層の転写性が良好となるような剥離力が小さいものではなかった。
【0007】
また、通常IDカード等の表面に形成した文字や画像は、高い堅牢性が要求されるため、中間転写シートの転写層には、アクリル樹脂やポリエステル樹脂等の堅牢性の良い熱可塑性樹脂や硬化性樹脂からなる保護層を有するものが用いられる。しかしながら、このような保護層を有する転写層は膜切れ性が悪く、基材と転写層との剥離力を小さくして各種材質カードへの転写層の転写性を良好としたときに、バリの発生のない転写層とするのが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2019-104207号公報
特開2004-351639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、画像が形成された転写層を中間転写シートから熱ロールで被転写体に全面転写するときの被転写体への転写層の転写性が良好であり、転写時に転写層のバリの発生を抑制し、かつ被転写体上の画像の堅牢性が優れた中間転写シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の中間転写シートは、基材と、その上に転写層として、少なくとも剥離層、保護層、受像層を順次積層した中間転写シートであって、前記剥離層はガラス転移点が-30℃以上-5℃以下のポリエステル樹脂および/またはポリエステルウレタン樹脂と、コロイダルシリカ、熱可塑性樹脂、ワックスを含有し、前記剥離層の固形分中には前記ポリエステル樹脂および/またはポリエステルウレタン樹脂が2.0質量%以上8.0質量%以下、前記コロイダルシリカが60.0質量%以上70.0質量%以下含有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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