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公開番号
2024157480
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-07
出願番号
2023071892
出願日
2023-04-25
発明の名称
熱転写記録媒体
出願人
フジコピアン株式会社
代理人
主分類
B41M
5/44 20060101AFI20241030BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】熱溶融転写方式のチューブ印刷用の熱転写記録媒体において、塩化ビニル製チューブ及び非塩化ビニル製チューブ等の各種チューブに良好な印刷が可能であり、かつ熱転写印刷時に圧接汚れの発生しない熱転写記録媒体を提供すること。
【解決手段】基材の一方の面に着色層、接着層をこの順で積層した熱転写記録媒体であって、着色層中に少なくともポリエステル樹脂と着色剤を含有し、接着層中に少なくとも互いに相溶する酸変性ポリオレフィン樹脂及びポリエステル樹脂を含有するチューブ印刷用の熱転写記録媒体を用いる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材の一方の面に着色層、接着層をこの順で積層した熱転写記録媒体であって、前記着色層中に少なくともポリエステル樹脂と着色剤を含有し、前記接着層中に少なくとも互いに相溶する酸変性ポリオレフィン樹脂及びポリエステル樹脂を含有することを特徴とするチューブ印刷用の熱転写記録媒体。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記接着層中の酸変性ポリオレフィン樹脂が、オレフィン成分としてエチレン又は/及びプロピレンを含み、かつ不飽和カルボン酸成分として無水マレイン酸又は/及びアクリル酸を含む共重合体であることを特徴とする請求項1に記載のチューブ印刷用の熱転写記録媒体。
【請求項3】
前記接着層中の酸変性ポリオレフィン樹脂が、オレフィン成分としてエチレン又は/及びプロピレンを含み、かつ不飽和カルボン酸成分として無水マレイン酸又は/及びアクリル酸を含み、かつエステル成分としてアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチルのいずれか又は2種以上を含む共重合体であることを特徴とする請求項1に記載のチューブ印刷用の熱転写記録媒体。
【請求項4】
前記接着層中の酸変性ポリオレフィン樹脂/ポリエステル樹脂の質量比率が20/80~90/10の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のチューブ印刷用の熱転写記録媒体。
【請求項5】
前記接着層中の酸変性ポリオレフィン樹脂の酸価が12~30mgKOH/gの範囲であることを特徴とする請求項1に記載のチューブ印刷用の熱転写記録媒体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱溶融転写方式で各種チューブに印刷するために用いるチューブ印刷用の熱転写記録媒体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、電気工事や工場設備のメンテナンス等の作業現場で、制御盤や配電盤及びコントロールボックス等の端子台に接続される電線を識別表示するために、熱転写記録媒体を用いたチューブ印刷用のプリンターで、線番や記号等の印刷画像を形成した各種チューブを電線に取り付けて使用することが行われている。
【0003】
チューブ印刷用のプリンターで熱転写印刷されるチューブとしては、塩化ビニル製チューブ及び非塩化ビニル製チューブ等の各種チューブが使用されている。
【0004】
これまで、チューブ印刷用の熱転写記録媒体では、塩化ビニル製チューブには良好に印刷できるが非塩化ビニル製チューブには良好な印刷が出来ない、若しくは各種チューブに印刷は可能であっても、伸縮性を有しかつ内部が空洞である各種チューブに印刷する際、サーマルヘッドで押しつぶされたチューブの端面部分に圧接汚れ(熱転写記録媒体とチューブがサーマルヘッドにより圧接された状態となり、圧力が強くかかっているチューブの端面部分に、熱転写記録媒体の加熱されていない部分の熱転写層の一部が圧力のみでチューブに感圧転写し汚れが発生する現象)(図2に示す)が発生する等の不具合があり、各種チューブに良好な印刷ができる熱転写記録媒体は無かった。
【0005】
特許文献1には、基材と、着色層と、接着層とをこの順に備えてなる熱転写記録媒体であって、前記着色層が、着色剤及び特定のポリエステル系樹脂を含んでなり、前記接着層が、ポリエステル系樹脂を含んでなることを特徴とする熱転写記録媒体が開示されている。しかしながら、前記熱転写記録媒体をチューブ印刷用のプリンターで使用した場合、非塩化ビニル製チューブに対しては良好な文字印刷が得られず、塩化ビニル製チューブに対する文字印刷時にはチューブの端面部分に圧接汚れが発生した。
【0006】
特許文献2には、基材と、着色層と、接着層とをこの順に備えてなる熱転写記録媒体であって、前記着色層が、着色剤及びポリエステル樹脂を含んでなり、前記接着層が、プロピレン系ポリオレフィン樹脂を含んでなることを特徴とする熱転写記録媒体が開示されている。しかしながら、前記熱転写記録媒体をチューブ印刷用のプリンターで使用した場合、塩化ビニル製チューブに対しては良好な文字印刷が得られなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2017-121734
特開2017-154393
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、熱溶融転写方式で各種チューブに印刷するために用いるチューブ印刷用の熱転写記録媒体において、塩化ビニル製チューブ及び非塩化ビニル製チューブ等の各種チューブに良好な熱転写印刷が可能であり、かつ熱転写印刷時にチューブの端面部分に圧接汚れの発生しない熱転写記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1発明は、基材の一方の面に着色層、接着層をこの順で積層した熱転写記録媒体であって、前記着色層中に少なくともポリエステル樹脂と着色剤を含有し、前記接着層中に少なくとも互いに相溶する酸変性ポリオレフィン樹脂及びポリエステル樹脂を含有することを特徴とするチューブ印刷用の熱転写記録媒体である。
【0010】
第2発明は、前記接着層中の酸変性ポリオレフィン樹脂が、オレフィン成分としてエチレン又は/及びプロピレンを含み、かつ不飽和カルボン酸成分として無水マレイン酸又は/及びアクリル酸を含む共重合体であることを特徴とする第1発明に記載のチューブ印刷用の熱転写記録媒体である。
(【0011】以降は省略されています)
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