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公開番号2025087310
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201875
出願日2023-11-29
発明の名称プリンタ
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人
主分類B41J 29/38 20060101AFI20250603BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】外部機器への給電機能を有する場合において、電源への負荷が大きくなっても印刷動作を維持できるプリンタを提供する。
【解決手段】プリンタは、印刷部、給電部、及びCPUを備える。印刷部は、電源の電力に基づき、媒体への印刷動作を実行可能である。給電部は、電源の電力に基づき、外部機器への給電を実行可能である。CPUは、電源からの電力の供給時における電源への負荷の大きさを示すパラメータを取得する(S3)。CPUは、取得されたパラメータが第一所定値以上になる場合、給電部から外部機器への給電を制限する(S13)。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
電源で駆動するプリンタであって、
前記電源の電力に基づき、媒体への印刷動作を実行可能な印刷部と、
前記電源の電力に基づき、外部機器への給電を実行可能な給電部と、
制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記電源からの電力の供給時における前記電源への負荷の大きさを示すパラメータを取得する取得処理と、
前記取得処理により取得された前記パラメータが第一所定値以上になる場合、前記給電部から前記外部機器への給電を制限する第一制限処理と
を実行する
ことを特徴とするプリンタ。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記制御部は、
前記取得処理により取得された前記パラメータが前記第一所定値以上の第二所定値以上になる場合、前記電源から供給される電力のうち前記印刷部で消費される電力を制限する第二制限処理
を実行する
ことを特徴とする請求項１に記載のプリンタ。
【請求項３】
前記第二制限処理は、
前記印刷部で実行中の前記印刷動作における第一印刷速度よりも遅い第二印刷速度に減速することで、前記印刷部で消費される電力を制限する
ことを特徴とする請求項２に記載のプリンタ。
【請求項４】
前記制御部は、
前記パラメータが前記第二所定値以上の第三所定値以上になる場合、前記第二印刷速度よりも遅い第三印刷速度に減速することで、前記印刷部で消費される電力を制限する第三制限処理と、
前記パラメータが前記第三所定値以上になる場合、前記印刷部で実行中の前記印刷動作における第一印刷濃度よりも薄い第二印刷濃度で前記印刷動作を実行することで、前記印刷部で消費される電力を制限する第四制限処理と
のうち少なくとも何れか一方を実行する
ことを特徴とする請求項３に記載のプリンタ。
【請求項５】
前記制御部は、
前記第三制限処理によって前記印刷部により消費される電力を制限した後、前記パラメータが前記第三所定値以下の第四所定値以下になる場合、前記第三印刷速度から前記第二印刷速度に加速する第一加速処理と、
前記第四制限処理によって前記印刷部により消費される電力を制限した後、前記パラメータが前記第四所定値以下になる場合、前記第二印刷濃度から前記第一印刷濃度に復旧する第一濃度復旧処理と
を実行する
ことを特徴とする請求項４に記載のプリンタ。
【請求項６】
前記第三所定値、及び前記第四所定値は、互いに異なる
ことを特徴とする請求項５に記載のプリンタ。
【請求項７】
前記制御部は、
前記第二制限処理によって前記印刷部により消費される電力を制限した後、前記パラメータが前記第二所定値以下の第五所定値以下になる場合、前記第二印刷速度から前記第一印刷速度に加速する第二加速処理
を実行する
ことを特徴とする請求項３に記載のプリンタ。
【請求項８】
前記第二所定値、及び前記第五所定値は、互いに異なる
ことを特徴とする請求項７に記載のプリンタ。
【請求項９】
前記第二制限処理は、
前記印刷部で実行中の前記印刷動作における第一印刷濃度よりも薄い第三印刷濃度で前記印刷動作を実行することで、前記印刷部で消費される電力を制限する
ことを特徴とする請求項２に記載のプリンタ。
【請求項１０】
前記制御部は、
前記パラメータが前記第二所定値以上の第三所定値以上になる場合、前記第三印刷濃度よりも薄い第四印刷濃度で前記印刷動作を実行することで、前記印刷部で消費される電力を制限する第三制限処理と、
前記パラメータが前記第三所定値以上になる場合、前記印刷部で実行中の前記印刷動作における第一印刷速度よりも遅い第四印刷速度に減速することで、前記印刷部で消費される電力を制限する第四制限処理と
のうち少なくとも何れか一方を実行する
ことを特徴とする請求項９に記載のプリンタ。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、プリンタに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１のプリンタは、ＡＣアダプタの電力で、例えば印刷動作等の主機能の動作を実行する。プリンタは、温度検知器、温度監視部、及び印刷条件設定部を備える。温度検知器は、ＡＣアダプタの表面温度を検出する。温度監視部は、温度検知器により検出された表面温度を監視する。温度監視部は、表面温度が所定の警戒温度領域になる場合、表面温度に応じて、印刷負荷を軽減する為の印刷制御条件を指定する。印刷条件設定部は、指定された印刷制御条件に応じた制御情報を、印刷制御部と搬送制御部に出力する。印刷制御部と搬送制御部は、出力された制御情報に基づき印刷制御を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００６－１０２９６２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記プリンタに対して外部機器へ給電する機能を付加した場合、プリンタは印刷動作を実行すると共に外部機器への給電を実行する。この場合、ＡＣアダプタへの負荷が大きくなるので、プリンタは、印刷速度を遅くする等して、プリンタの印刷動作の負荷を軽減してしまう。故に、プリンタは、予定していた印刷動作を維持できなくなる。
【０００５】
本発明の目的は、外部機器への給電機能を有する場合において、電源への負荷が大きくなっても印刷動作を維持できるプリンタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明に係るプリンタは、電源で駆動するプリンタであって、前記電源の電力に基づき、媒体への印刷動作を実行可能な印刷部と、前記電源の電力に基づき、外部機器への給電を実行可能な給電部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記電源からの電力の供給時における前記電源への負荷の大きさを示すパラメータを取得する取得処理と、前記取得処理により取得された前記パラメータが第一所定値以上になる場合、前記給電部から前記外部機器への給電を制限する第一制限処理とを実行することを特徴とする。
【０００７】
上記プリンタは、電源への負荷の大きさに応じて、外部機器への給電を制限することで、プリンタの印刷動作を実行する為の電力を確保する。従って、プリンタは、印刷動作を実行する為の負荷を軽減する必要がなくなる。故に、プリンタは、外部機器への給電機能を有する場合において、電源への負荷が大きくなっても印刷動作を維持できる。
【０００８】
本発明において、前記制御部は、前記取得処理により取得された前記パラメータが前記第一所定値以上の第二所定値以上になる場合、前記電源から供給される電力のうち前記印刷部で消費される電力を制限する第二制限処理を実行してもよい。プリンタは、バッテリへの負荷がさらに大きくなった場合、印刷部で消費される電力を制限することで、印刷動作を維持できる。
【０００９】
本発明において、前記第二制限処理は、前記印刷部で実行中の前記印刷動作における第一印刷速度よりも遅い第二印刷速度に減速することで、前記印刷部で消費される電力を制限してもよい。プリンタは、簡易な制御により電源への負荷を低減しつつ、印刷動作を維持できる。
【００１０】
本発明において、前記制御部は、前記パラメータが前記第二所定値以上の第三所定値以上になる場合、前記第二印刷速度よりも遅い第三印刷速度に減速することで、前記印刷部で消費される電力を制限する第三制限処理と、前記パラメータが前記第三所定値以上になる場合、前記印刷部で実行中の前記印刷動作における第一印刷濃度よりも薄い第二印刷濃度で前記印刷動作を実行することで、前記印刷部で消費される電力を制限する第四制限処理とのうち少なくとも何れか一方を実行してもよい。プリンタは、第三印刷速度に減速したり、第二印刷濃度に薄くする等して、電源への更なる負荷を低減しつつ、印刷動作を維持できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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