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公開番号2025176807
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024083143
出願日2024-05-22
発明の名称ラベルプリンタおよびプログラム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類B41J 3/36 20060101AFI20251128BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ラベルに付されたICタグと通信する通信機能を有するラベルプリンタであって、管理に利用可能なラベルを簡単に作成できる技術を提供すること。
【解決手段】ラベルプリンタ1は、RFIDリーダライタ16を介して、搬送されるRFIDラベル50aに付されたRFIDタグ50bから、RFIDタグ50bの書き込み不可の領域にあらかじめ記憶されている固有IDを読み出す。そして、ラベルプリンタ1は、読み出された固有IDを示す画像を、印刷エンジン51を用いてRFIDラベル50aの印字面に印刷する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
ラベルを搬送する搬送部と、
前記ラベルの印字面に画像を印刷する印刷部と、
前記ラベルに付されたＩＣタグと無線通信する無線通信部と、
コントローラと、
を備え、
前記コントローラは、
前記無線通信部を介して、前記搬送部によって搬送される前記ラベルに付された前記ＩＣタグから、前記ＩＣタグの書き込み不可の領域にあらかじめ記憶されている個々のＩＣタグに固有の情報である固有ＩＤを読み出す読出し処理と、
前記読出し処理にて読み出された前記固有ＩＤを示す画像を、前記印刷部を用いて前記ラベルの印字面に印刷するＩＤ印刷処理と、
を実行する、
ように構成されるラベルプリンタ。
続きを表示（約 2,000 文字）【請求項２】
請求項１に記載するラベルプリンタであって、
前記ＩＤ印刷処理では、
前記読出し処理にて読み出された前記固有ＩＤを示す前記画像として、前記固有ＩＤを示すテキストを、前記印刷部を用いて前記ラベルの印字面に印刷する、
ように構成されるラベルプリンタ。
【請求項３】
請求項１に記載するラベルプリンタであって、
前記ＩＤ印刷処理では、
前記読出し処理にて読み出された前記固有ＩＤを示す前記画像として、前記固有ＩＤを示すコード画像を、前記印刷部を用いて前記ラベルの印字面に印刷する、
ように構成されるラベルプリンタ。
【請求項４】
請求項１に記載するラベルプリンタであって、
メモリを備え、
前記メモリには、特定のオブジェクトを含む第１のテンプレートデータを記憶可能であり、
前記ＩＤ印刷処理では、
前記第１のテンプレートデータを前記メモリから読み出し、前記読出し処理にて読み出された前記固有ＩＤを示す前記画像を、前記特定のオブジェクトのオブジェクト領域に配置し、前記固有ＩＤを示す前記画像が配置された前記第１のテンプレートデータに基づく画像を、前記印刷部を用いて前記ラベルの印字面に印刷する、
ように構成されるラベルプリンタ。
【請求項５】
請求項４に記載するラベルプリンタであって、
前記メモリには、前記特定のオブジェクトを含まない第２のテンプレートデータも記憶可能であり、
前記コントローラは、
前記メモリから読み出したテンプレートデータが前記第１のテンプレートデータであれば、前記読出し処理および前記ＩＤ印刷処理を実行し、
前記メモリから読み出したテンプレートデータが前記第２のテンプレートデータであれば、前記読出し処理および前記ＩＤ印刷処理を実行せず、前記印刷部を用いて、読み出した前記第２のテンプレートデータに基づく印刷を行う、
ように構成されるラベルプリンタ。
【請求項６】
請求項１に記載するラベルプリンタであって、
前記コントローラは、
前記無線通信部を介して、前記ＩＣタグとの無線通信を試行し、
前記ＩＣタグから応答があれば、前記ＩＤ印刷処理を実行し、
前記ＩＣタグから応答がなければ、前記ＩＤ印刷処理を実行せず、エラーを報知する、
ように構成されるラベルプリンタ。
【請求項７】
請求項１に記載するラベルプリンタであって、
ラベルが貼着されたテープを収納するカセットの着脱が可能であり、
前記コントローラは、
装着されているカセットの種別を取得し、
取得された前記種別に基づいて、装着されている前記カセットが、前記ＩＣタグが付された前記ラベルが貼着されたテープを格納する特定のカセットか否かを判断し、
装着されている前記カセットが、前記特定のカセットであると判断すれば、前記ＩＤ印刷処理を実行し、
装着されている前記カセットが、前記特定のカセットでないと判断すれば、前記ＩＤ印刷処理を実行せず、エラーを報知する、
ように構成されるラベルプリンタ。
【請求項８】
請求項１に記載するラベルプリンタであって、
メモリを備え、
前記メモリには、テキスト情報が書き込まれたテキストファイルを記憶可能であり、
前記コントローラは、
前記メモリから前記テキストファイルを読み出し、前記テキストファイルから前記テキスト情報を取得する取得処理を実行し、
前記ＩＤ印刷処理では、
前記読出し処理にて読み出された前記固有ＩＤを示す前記画像と、前記取得処理にて取得された前記テキスト情報とを、前記印刷部を用いて前記ラベルの印字面に印刷する、
ように構成されるラベルプリンタ。
【請求項９】
請求項８に記載するラベルプリンタであって、
前記コントローラは、
前記ＩＤ印刷処理を実行した後、前記読出し処理にて読み出された前記固有ＩＤと、前記取得処理にて取得された前記テキスト情報と、を関連付けて前記メモリに記憶する記憶処理を実行する、
ように構成されるラベルプリンタ。
【請求項１０】
請求項１に記載するラベルプリンタであって、
前記無線通信部は、前記ラベルに付された前記ＩＣタグとして、ＲＦＩＤタグと通信可能であり、
前記読出し処理では、
前記無線通信部を介して、前記搬送部によって搬送される前記ラベルに付された前記ＲＦＩＤタグから、前記ＲＦＩＤタグの製造時に書き込まれた前記固有ＩＤを読み出す、
ように構成されるラベルプリンタ。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書に開示される技術分野は、ＩＣタグと通信可能なラベルプリンタおよびプログラムに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、ラベルに印刷を行う印刷機能と、そのラベルに付されたＩＣタグと通信する通信機能と、を有するラベルプリンタが知られている。例えば特許文献１には、ラベルに貼付されたＲＦＩＤ（Radio Frequency IDentification）タグと通信してセキュリティ情報を読み取り、そのセキュリティ情報が正当であれば、ＲＦＩＤタグを識別可能にする識別情報を取得し、ＲＦＩＤタグと通信してセキュリティ情報の消去と識別情報の書き込みとを行い、さらにそのラベルに識別情報を示すバーコードを印刷するラベル発行装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１３－１７８６４１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に開示されているように、ＲＦＩＤタグの識別情報を取得し、その識別情報をラベルに貼付されたＲＦＩＤタグに書き込み、さらにその識別情報をラベルに印刷することで、そのラベルを物品の管理に利用できる。しかしながら、識別情報を取得するために、あらかじめ識別情報をラベルプリンタに用意しておく必要があり、準備に手間がかかる。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上述した課題の解決を目的としてなされたラベルプリンタは、
ラベルを搬送する搬送部と、
前記ラベルの印字面に画像を印刷する印刷部と、
前記ラベルに付されたＩＣタグと無線通信する無線通信部と、
コントローラと、
を備え、
前記コントローラは、
前記無線通信部を介して、前記搬送部によって搬送される前記ラベルに付された前記ＩＣタグから、前記ＩＣタグの書き込み不可の領域にあらかじめ記憶されている個々のＩＣタグに固有の情報である固有ＩＤを読み出す読出し処理と、
前記読出し処理にて読み出された前記固有ＩＤを示す画像を、前記印刷部を用いて前記ラベルの印字面に印刷するＩＤ印刷処理と、
を実行する、
ように構成される。
【０００６】
本明細書に家事されるラベルプリンタは、ラベルに付されたＩＣタグからその固有ＩＤを読み出し、そのラベルの印字面にその固有ＩＤを示す画像を印刷することから、あらかじめ管理用のＩＤをユーザが用意することなく、管理に利用可能なラベルを簡単に作成できる。
【０００７】
上記装置の機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
【発明の効果】
【０００８】
本明細書に開示される技術によれば、ラベルに付されたＩＣタグと通信する通信機能を有するラベルプリンタであって、管理に利用可能なラベルを簡単に作成できる技術が実現される。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
実施の形態にかかるラベルプリンタの電気的構成を示すブロック図である。
実施の形態にかかるラベルプリンタの外観斜視図である。
プリンタの内部構成の概略を示す説明図である。
ＲＦＩＤタグ付きのラベルを有するテープの概要を示す説明図である。
ラベル作成アプリの設定画面を示す図である。
実施の形態にかかるＲＦＩＤ印刷の手順を示すフローチャートである。
ＲＦＩＤ印刷の印刷例を示す図である。
データベース印刷を行うためのデータベースファイルとラベルデータとを示す図である。
ＲＦＩＤ印刷にデータベース印刷を組み合わせた印刷の手順を示すフローチャートである。
ＲＦＩＤ印刷にデータベース印刷を組み合わせた印刷例を示す図である。
履歴ファイルの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明のラベルプリンタを具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、ラベルに付されたＲＦＩＤタグと通信可能なラベルプリンタを開示するものである。
（【００１１】以降は省略されています）

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