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公開番号
2025170567
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-19
出願番号
2024075242
出願日
2024-05-07
発明の名称
サポートプログラムおよび印刷システム
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類
G06F
3/12 20060101AFI20251112BHJP(計算;計数)
要約
【課題】OS標準の汎用印刷プログラムからプリンタに蓄積印刷を行わせる場合に、蓄積印刷の利便性を向上させる技術を提供すること。
【解決手段】補助プログラム42は、PC1のCPU11に、編集アプリ43から出力された印刷指示であって、汎用印刷プログラム41に対して画像の印刷をプリンタ2に行わせる印刷指示があり、その印刷指示の印刷設定に蓄積印刷が指定されていた場合に、その印刷指示による印刷対象の画像を示す中間データであって、汎用印刷プログラム41によって生成された中間データを取得し、取得した中間データに基づいて、第1の設定の各パラメータを反映した印刷データと、第1の設定とは異なる第2の設定のパラメータを反映した印刷データとを、プリンタ2のメモリ24に記憶させ、プリンタ2に各印刷データに基づく印刷を選択的に行わせるための処理を行わせる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
情報処理装置のコンピュータによって実行可能であり、前記情報処理装置と接続するプリンタに対応し、前記情報処理装置のオペレーティングシステムが有する汎用印刷プログラムをサポートするサポートプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記情報処理装置に組み込まれているアプリケーションプログラムから出力された印刷指示であって、前記汎用印刷プログラムに対して画像の印刷を前記プリンタに行わせる前記印刷指示があり、前記印刷指示の印刷設定に蓄積印刷が指定されていた場合に、
前記印刷指示による印刷対象の前記画像を示す中間データであって、前記汎用印刷プログラムによって生成された前記中間データを、前記汎用印刷プログラムから取得する画像取得処理と、
前記画像取得処理にて取得された前記中間データに基づいて、前記印刷指示の前記印刷設定のうち特定項目に指定された第1パラメータを反映した第1印刷データと、前記特定項目に指定可能なパラメータのうち前記第1パラメータと異なる第2パラメータを反映した第2印刷データと、を前記プリンタのメモリに記憶させ、前記プリンタに、前記印刷指示に対応する印刷ジョブの実行条件を満たした場合に、前記メモリに記憶させた前記第1印刷データに基づく印刷と、前記メモリに記憶させた前記第2印刷データに基づく印刷と、を選択的に行わせるための処理を行う蓄積処理と、
を実行させる、
ように構成されるサポートプログラム。
続きを表示(約 2,700 文字)
【請求項2】
請求項1に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記蓄積処理では、前記第1印刷データを含む第1印刷ジョブと、前記第2印刷データを含む第2印刷ジョブと、を前記プリンタの前記メモリに記憶させ、前記第1印刷ジョブと前記第2印刷ジョブとの関連付けを示すジョブ情報を前記プリンタに渡す、
ように構成されるサポートプログラム。
【請求項3】
請求項1に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記蓄積処理では、前記第1印刷データと前記第2印刷データとを別ページに分けて含む1つの特別印刷ジョブを、前記プリンタの前記メモリに記憶させ、前記特別印刷ジョブを示す分割情報を前記特別印刷ジョブに関連付けて前記プリンタに渡す、
ように構成されるサポートプログラム。
【請求項4】
請求項1に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記特定項目は用紙サイズであり、指定可能なパラメータには、第1用紙サイズと、前記第1用紙サイズと異なる第2用紙サイズと、が含まれ、
前記蓄積処理では、前記印刷設定の用紙サイズに前記第1用紙サイズが指定されていた場合、指定された前記第1用紙サイズを反映した前記第1印刷データと、前記第2用紙サイズを反映した前記第2印刷データと、を前記プリンタのメモリに記憶させる、
ように構成されるサポートプログラム。
【請求項5】
請求項4に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記プリンタの能力を示す能力情報を取得する能力取得処理を実行させ、前記能力情報には、前記プリンタの給紙トレイごとに設定されている用紙サイズを示すトレイ情報が含まれ、
前記蓄積処理では、前記印刷設定の用紙サイズの項目に前記第1用紙サイズが指定されていた場合、指定された前記第1用紙サイズを反映した前記第1印刷データと、前記トレイ情報に示される用紙サイズの1つである前記第2用紙サイズを反映した前記第2印刷データと、を前記プリンタのメモリに記憶させる、
ように構成されるサポートプログラム。
【請求項6】
請求項1に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記特定項目はフチなし印刷であり、指定可能なパラメータには、フチなしと、フチありと、が含まれ、
前記蓄積処理では、前記印刷設定のフチなし印刷の項目にフチなしが指定されていた場合、フチなしに対応する前記第1印刷データと、フチありに対応する前記第2印刷データと、を前記プリンタのメモリに記憶させる、
ように構成されるサポートプログラム。
【請求項7】
請求項1に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記特定項目はカラー印刷であり、指定可能なパラメータには、カラーと、モノクロと、が含まれ、
前記蓄積処理では、前記印刷設定のカラー印刷の項目にカラーが指定されていた場合、カラーに対応する前記第1印刷データと、モノクロに対応する前記第2印刷データと、を前記プリンタのメモリに記憶させる、
ように構成されるサポートプログラム。
【請求項8】
請求項1に記載されるサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記プリンタでの印刷に用いる印刷設定を受け付ける設定画面を、前記情報処理装置のユーザインタフェースを用いて表示する表示処理を実行させ、印刷設定の項目には前記特定項目となることが可能な項目が複数あり、前記設定画面には、印刷設定のうちどの項目を前記特定項目とするかを設定可能であり、
前記蓄積処理では、前記画像取得処理にて取得された前記中間データに基づいて、前記設定画面で前記特定項目に設定された項目について、前記第1パラメータを反映した前記第1印刷データと、前記第2パラメータを反映した前記第2印刷データと、を前記プリンタのメモリに記憶させる、
ように構成されるサポートプログラム。
【請求項9】
情報処理装置と、前記情報処理装置と接続するプリンタと、を備える印刷システムであって、
前記情報処理装置は、オペレーティングシステムが有する汎用印刷プログラムをサポートするサポートプログラムを有し、
前記プリンタは、蓄積印刷を実行可能であり、
前記サポートプログラムは、前記情報処理装置のコンピュータに、
前記情報処理装置に組み込まれているアプリケーションプログラムから出力された印刷指示であって、前記汎用印刷プログラムに対して画像の印刷を前記プリンタに行わせる前記印刷指示があり、前記印刷指示の印刷設定に蓄積印刷が指定されていた場合に、
前記印刷指示による印刷対象の前記画像を示す中間データであって、前記汎用印刷プログラムによって生成された前記中間データを、前記汎用印刷プログラムから取得する画像取得処理と、
前記画像取得処理にて取得された前記中間データに基づいて、前記印刷指示の前記印刷設定のうち特定項目に指定された第1パラメータを反映した第1印刷データと、前記特定項目に指定可能なパラメータのうち前記第1パラメータと異なる第2パラメータを反映した第2印刷データと、を前記プリンタのメモリに記憶させるための処理を行う蓄積処理と、を実行させ、
前記プリンタは、
前記第1印刷データおよび前記第2印刷データを前記メモリに記憶した後、前記印刷指示に対応する印刷ジョブの実行条件を満たした場合に、前記メモリに記憶した前記第1印刷データに基づく印刷と、前記メモリに記憶した前記第2印刷データに基づく印刷と、を選択的に行うことが可能である、
ように構成される印刷システム。
【請求項10】
請求項9に記載される印刷システムにおいて、
前記プリンタは、
前記第1印刷データおよび前記第2印刷データを前記メモリに記憶した後、前記印刷指示に対応する印刷ジョブの実行条件を満たした場合に、印刷対象となる印刷データを、前記第1印刷データとするか前記第2印刷データとするかの選択を、前記プリンタのユーザインタフェースを介して受け付け、選択された印刷データに基づく印刷を行う、
ように構成される印刷システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術分野は、プリンタの制御をサポートするサポートプログラムおよび印刷システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、プリンタベンダから提供されるプリンタドライバを利用せず、オペレーティングシステム(OS)の一部を構成するOS標準の汎用印刷プログラムによってプリンタを制御する技術が実用化されている。この技術では、OSがプリンタを検知するとOS標準の汎用印刷プログラムとの関連付けを行い、以後、そのプリンタに対する印刷指示を受け付けた場合に、プリンタベンダから提供されるプリンタドライバを用いずに、OS標準の汎用印刷プログラムが印刷データを生成することで、OS標準の汎用印刷プログラムによる印刷が可能になる。
【0003】
また、受信した印刷ジョブに基づく印刷を直ぐには開始せずにその印刷データに基づくデータをメモリに一旦保持し、ユーザインタフェースを介したユーザの操作によって、そのデータに基づく印刷を開始する、いわゆる蓄積印刷が可能なプリンタが知られている。OS標準の汎用印刷プログラムを介して蓄積印刷を実現する技術を開示した文献としては、例えば特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-147785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
プリンタは、蓄積印刷の場合、メモリに蓄積された印刷ジョブの印刷データをそのまま用いて印刷する。そのため、蓄積印刷の印刷ジョブの印刷設定のうち、印刷データの変更が必要な項目については、プリンタにてパラメータを変更できない。すなわち、そのような項目については、プリンタにて変更を受け付けて、変更後のパラメータに従って印刷するといったことができず、変更したい場合には、印刷ジョブを送信し直す必要があることから、ユーザにとって不便である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題の解決を目的としてなされたサポートプログラムは、情報処理装置のコンピュータによって実行可能であり、前記情報処理装置と接続するプリンタに対応し、前記情報処理装置のオペレーティングシステムが有する汎用印刷プログラムをサポートするサポートプログラムであって、前記コンピュータに、前記情報処理装置に組み込まれているアプリケーションプログラムから出力された印刷指示であって、前記汎用印刷プログラムに対して画像の印刷を前記プリンタに行わせる前記印刷指示があり、前記印刷指示の印刷設定に蓄積印刷が指定されていた場合に、前記印刷指示による印刷対象の前記画像を示す中間データであって、前記汎用印刷プログラムによって生成された前記中間データを、前記汎用印刷プログラムから取得する画像取得処理と、前記画像取得処理にて取得された前記中間データに基づいて、前記印刷指示の前記印刷設定のうち特定項目に指定された第1パラメータを反映した第1印刷データと、前記特定項目に指定可能なパラメータのうち前記第1パラメータと異なる第2パラメータを反映した第2印刷データと、を前記プリンタのメモリに記憶させ、前記プリンタに、前記印刷指示に対応する印刷ジョブの実行条件を満たした場合に、前記メモリに記憶させた前記第1印刷データに基づく印刷と、前記メモリに記憶させた前記第2印刷データに基づく印刷と、を選択的に行わせるための処理を行う蓄積処理と、を実行させる、ように構成されている。
【0007】
本明細書に開示されるサポートプログラムは、印刷設定に蓄積印刷が指定されていた場合に、印刷設定の特定項目に指定された第1パラメータを反映した第1印刷データの他、第1パラメータと異なる第2パラメータを反映した第2印刷データをプリンタに記憶させ、プリンタに、第1印刷データに基づく印刷と、第2印刷データに基づく印刷と、を選択的に行わせる。つまり、プリンタは、第1パラメータに従った印刷の他、第2パラメータに従った印刷も可能になる。その結果として、例えば、元々の印刷設定にて指定したパラメータとは異なるパラメータに基づく印刷を、印刷ジョブを送信し直すことなく、プリンタに行わせることができる。
【0008】
上記サポートプログラムが組み込まれた情報処理装置、サポートプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体、及びサポートプログラムの機能を実現するための制御方法、サポートプログラムとプリンタとを含む印刷システムも、新規で有用である。
【発明の効果】
【0009】
本明細書に開示される技術によれば、OS標準の汎用印刷プログラムからプリンタに蓄積印刷を行わせる場合に、蓄積印刷の利便性を向上させる技術が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
PCの電気的構成の概略を示すブロック図である。
プリンタ選択と詳細設定の手順の例を示すシーケンス図である。
詳細設定画面の例を示す説明図である。
印刷実行手順の例を示すシーケンス図である。
蓄積データ生成処理の手順の例を示すフローチャートである。
ジョブ生成処理の手順の例を示すフローチャートである。
生成されるジョブの構成の例を示す説明図である。
蓄積印刷処理の手順の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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