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公開番号
2025081821
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-28
出願番号
2023194842
出願日
2023-11-16
発明の名称
印判
出願人
シヤチハタ株式会社
代理人
主分類
B41K
1/52 20060101AFI20250521BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】印面の横向き状態が長時間継続されたとしてもインキタンクからのインキ吸蔵体への過補充を抑制し、インキ漏れを解消する印判を提供する。
【解決手段】印面を有する印字体と、前記印字体にインキを供給するインキ吸蔵体と、前記インキ吸蔵体の上面に配した、一端を開口したインキタンク54と、前記インキタンクを固定する固定部53と、からなる印判であって、前記固定部は、インキタンクを垂直方向から所定角度傾斜した位置で固定することを特徴とする印判である。また、前記角度は、印面を水平方向に向けた状態でインキタンク内のインキ液面Sがインキタンク開口端部54aに到達しない範囲である事がより好ましい。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
印面を有する印字体と、
前記印字体にインキを供給するインキ吸蔵体と、
前記インキ吸蔵体の上面に配した、一端を開口したインキタンクと、
前記インキタンクを固定する固定部と、
からなる印判であって、
前記固定部は、インキタンクを垂直方向から所定角度傾斜した位置で固定することを特徴とする印判。
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【請求項2】
前記角度は、印面を水平方向に向けた状態でインキタンク内のインキ液面がインキタンク開口端部に到達しない範囲である事を特徴とする請求項1に記載の印判。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印面を水平方向(横向き)に向けた状態で長時間使用した際に発生するインキ吸蔵体へのインキ過補充を抑制し、インキ漏れを防止できる印判に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
製造された車両用タイヤの検査工程においては、タイヤのトレッド面の幅方向に細長い線状のマークを付すことが行われている。このようなマークをタイヤに塗布するにあたっては、スタンプ方式、ペン方式等が採用されている。スタンプ方式の場合、マークの視認性を高める為にインキ塗布量が多い直液式の印判が特に好ましく、例えば先行文献1に示す印判等を採用し得る。当該印判は、インキ吸蔵体(吸収スポンジ)の上面に一端を開口したインキタンク(インクチューブ)を固定部(四角パイプ)により垂直方向に固定したものである。通常の印字体下向きで使用する際は、インキ吸蔵体とインキタンクの開口部との間で液シールが形成され、インキが過補充されることなくインキ吸蔵体からのインキ漏れは生じない。尚、液シールとは、インキ吸蔵体に含侵されたインキが一定量以上になると外気を取り込んでいたインキタンクの開口部が一時的に閉鎖され、インキ吸蔵体へのインキ供給が停止された状態を指す。
【0003】
しかしながら、マーキングは搬送装置により搬送されるタイヤに対して機械又は手動で行われるのであるが、その際、タイヤは寝かせた状態(トレッド面が横向き状態)である為、マーキング時に印字体の短手が上下方向に位置するように印判を横向きにする必要がある。当該マーキング動作は1日中継続的に行われる為、印字体の横向き状態が長時間継続されるとインキ吸蔵体中のインキが重力下方向に下がり、上部に空気層が形成される。この際、インキタンク開口部との液シール状態が解除される為、インキタンクからインキ吸蔵体へインキが過補充され、インキ吸蔵体からのインキ漏れが生じると考えられる。尚、この問題点は吸蔵体の形状が細長い(短手方向の長さに対する長手方向の長さの比率が大きい)程顕著なものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録第3068303号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであって、印面の横向き状態が長時間継続されたとしてもインキタンクからのインキ吸蔵体への過補充を抑制し、インキ漏れを解消する印判を提供する事である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために完成された本発明は、印面を有する印字体と、前記印字体にインキを供給するインキ吸蔵体と、前記インキ吸蔵体の上面に配した、一端を開口したインキタンクと、前記インキタンクを固定する固定部と、からなる印判であって、前記固定部は、インキタンクを垂直方向から所定角度傾斜した位置で固定することを特徴とする印判である。
【0007】
前記角度は、印面を水平方向に向けた状態でインキタンク内のインキ液面がインキタンク開口端部に到達しない範囲である事が好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、印面を有する印字体と、前記印字体にインキを供給するインキ吸蔵体と、前記インキ吸蔵体の上面に配した、一端を開口したインキタンクと、前記インキタンクを固定する固定部と、からなる印判であって、前記固定部は、インキタンクを垂直方向から所定角度傾斜した位置で固定することを特徴とする印判である為、印字体の横向き状態が長時間継続されたとしてもインキタンクからのインキ吸蔵体への過補充を抑制し、インキ漏れを解消することができる。
【0009】
前記角度は、印面を水平方向に向けた状態でインキタンク内のインキ液面がインキタンク開口端部に到達しない範囲である為、インキタンクからのインキ供給が阻害され、インキ漏れを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態の反転式印判の斜視図である。
実施形態の反転式印判の断面図である。
実施形態の反転式印判に係る印字体の斜視図である。
実施形態の反転式印判に係る固定部の斜視図である。
実施形態の反転式印判を横向きでマーキングする際の要部断面図である。
実施形態の反転式印判によるマーキング動作を説明する為の図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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