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公開番号2025051946
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023160714
出願日2023-09-25
発明の名称感熱記録材料
出願人三光株式会社
代理人個人
主分類B41M 5/333 20060101AFI20250328BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】
生分解性が良好で環境にも好適である顕色剤を使用しつつも、従来よりも印字濃度向上と耐スティッキング性が改善した感熱記録材料を提供する。
【解決手段】
顕色剤としてN-(m-トリルアミノカルボニル)-フェニルアラニン、増感剤として少なくとも1,2-ビス(3-メチルフェノキシ)エタン、1,2-ビス(フェノキシ)エタンおよびジフェニルスルホンを使用し、更に一般式(1)で示される飽和脂肪酸モノアミドの少なくとも1種類を含有することにより、耐スティッキング特性を向上させた感熱記録材料。
【選択図】
なし
特許請求の範囲【請求項1】
常温で無色ないし淡色の塩基性染料と、
加熱により該染料と接触して呈色し得る顕色剤としてN-(m-トリルアミノカルボニル)-フェニルアラニンと、
増感剤として1,2-ビス(3-メチルフェノキシ)エタン、1,2-ビス(フェノキシ)エタンおよびジフェニルスルホンをからなる群より選択される1種以上と、
下記一般式(1)
TIFF
2025051946000005.tif
9
28
(式中、Rは炭素数11~21のアルキル基)により示される飽和脂肪酸モノアミドと、を含有する感熱記録層を支持体上に設けた、
耐スティッキング特性が優れていることを特徴とする感熱記録材料。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記増感剤の質量部100に対して、前記飽和脂肪酸モノアミドの含有量は1~300質量部である、請求項1記載の感熱記録材料。
【請求項3】
印加エネルギー0.24mJ/dotにおける印字濃度が0.72以上であり、かつ印加エネルギー0.38mJ/dotにおける印字濃度が1.25以上であることを特徴とする、請求項1記載の感熱記録材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は感熱記録材料に関し、顕色剤としてN-(m-トリルアミノカルボニル)-フェニルアラニンと、増感剤として少なくとも1,2-ビス(3-メチルフェノキシ)エタン、1,2-ビス(フェノキシ)エタンおよびジフェニルスルホンを使用し、更に下記一般式(1)で示される飽和脂肪酸モノアミドの少なくとも1種類含有することにより、耐スティッキング特性を向上させた感熱記録材料に関する。
一般式(1)
TIFF
2025051946000001.tif
9
28
(式中、Rは炭素数11~21のアルキル基)
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、感熱記録材料は常温で無色ないし淡色の塩基性染料と有機顕色剤とを感熱ヘッド、熱ペン等の熱エネルギー(ジユール熱)を加えることにより発色記録が得るようにした感熱記録材料はすでに広く実用化されている。
【0003】
感熱記録材料に求められる性能として、印字部の十分な発色濃度および印字の走行性が良好であることが挙げられる。顕色剤よっては発色能力が有りながら、印字走行性が良くなく、使用する顕色剤によってはサーマルヘッドと感熱記録層の融着によるスティッキング現象が見られことが有り、この現象では印字部に白筋が多数発生し、その部分が白抜けとなり見かけ上の発色濃度が低下する。特に発色成分が溶け始める際の低印加エネルギー時にこの現象が顕著に見られ、更には溶融物によるサーマルヘッドへの負荷(損傷)やヘッド粕の原因ともなる。
【0004】
顕色剤としてフェノール系化合物の一部には内分泌攪乱物質の疑義があり、その使用が抑制される傾向がある。例えば、ビスフェノールA(2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン)はポリエステル用原料として又感熱紙用顕色剤などで多量に使用されていたが、改正前の化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律では、第二および第三監視化学物質として、改正後の同法律では優先評価化学物質として認定されており、更に内分泌攪乱物質の疑いからその使用が欧州、米国、カナダ国、日本国等では既に自粛されている。
【0005】
更にビスフェノールS(4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン)は染色体異常などの疑義から改正前の化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律では、指定化学物質に登録され、第二監視化学物質として、規制されていた。更に欧州では、生殖毒性、人および環境に対する内分泌攪乱物質の疑義が有り、2023年1月、高懸念物質に登録された。また類似フェノール系類似顕色剤の使用制限が各国で開始されようとしているのが実情である。
【0006】
スルホニルウレア化合物等の非フェノール系顕色剤として、4,4’-ジアミノジフェニルアルカンなどの合成化合物を原料として用いるなどの提案がある(特許文献1)。天然アミノ酸を主原料としたアシル化アミノ酸を用いる非フェノール系顕色剤の使用も提案されている(特許文献2)。また、アミノ酸と糖類の加熱による褐変反応(メイラード反応)を応用して画像を得る感熱記録材料の提案もなされている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平05-147357号公報
特開平07-109423号公報
特開2005-254764号公報
特許第6726048号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に提案のスルホニルウレア化合物は、その構成成分として、ビスフェノールAと類似の分子構造である合成化合物を原料として用いるなどの課題があり、また、感熱記録材料の顕色剤としての要求性能に対して充分といえるものではなかった。
【0009】
特許文献2の、天然アミノ酸を主原料としたアシル化アミノ酸を用いる顕色剤の使用については、先に記述した内分泌攪乱の原因物質の範疇ではないが、アシル化物は発色濃度、白色度や未印字部・印字部等の各種保存安定性などにおいて、その品質性能は感熱記録材料の顕色剤としての要求性能に達していない。
【0010】
特許文献3のアミノ酸と糖類の加熱による褐変反応(メイラード反応)を応用して画像を得る提案も、顕色剤としての要求性能を満足するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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