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公開番号2025042672
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023149734
出願日2023-09-15
発明の名称印刷装置
出願人理想科学工業株式会社
代理人個人
主分類B41J 2/175 20060101AFI20250321BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】プロセスカラー以外の色の数を増やすことができ、薄い濃度のグラデーションも表現することができる印刷装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】基本色のインクと基本色のインクの濃度を調整する濃度調整インクを供給するインク供給部29と、インク供給部29によって供給された基本色のインクと濃度調整インクとを混合して混合色のインクを生成する混合色インクタンク43と、混合色インクタンク43によって生成された混合色のインクを基材15に吐出して印刷を行うインクジェットヘッド31とを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
基本色のインクを供給する基本色供給部と、
前記基本色のインクの濃度を調整する濃度調整液を供給する濃度調整液供給部と、
前記基本色供給部によって供給された基本色のインクと前記濃度調整液供給部によって供給された濃度調整液とを混合して混合色のインクを生成する混合部と、
前記混合部によって生成された混合色のインクを基材に吐出して印刷を行うヘッド部とを備えた印刷装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記ヘッド部を含む前記混合色のインク経路を洗浄する洗浄部を備えた請求項1記載の印刷装置。
【請求項3】
前記基材の種類の情報と前記基材に印刷するインクの色の情報とを取得し、該取得した基材の種類の情報と前記インクの色の情報とに基づいて、前記基本色のインクと前記濃度調整液との配合比率を決定し、該決定した配合比率に基づいて、前記基本色供給部と前記濃度調整液供給部を制御する制御部を備えた請求項1記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御部が、前記基材の種類の情報と前記インクの色の情報とに基づいて、前記印刷の際の画像解像度および前記ヘッド部に印加する駆動電圧の波形を制御する請求項3記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御部が、前記配合比率に基づいて、前記ヘッド部に印加する駆動電圧の電圧値を制御する請求項3記載の印刷装置。
【請求項6】
前記混合色のインクを前記ヘッド部に供給するとともに、前記ヘッド部において使用されなかった前記混合色のインクを回収し、再び前記ヘッド部に供給する循環部を備え、
前記循環部が、前記ヘッド部と同じ筐体内に収容され、前記ヘッド部とともに移動する請求項1記載の印刷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基材にインクを吐出して印刷を行う印刷装置に関するものである。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、粉体塗装やスプレー塗装などを使ったグラデーション表現は、家具、時計文字板やネイルなど至近距離で観察される用途で利用されている。
【0003】
しかしながら、上述した粉体塗装やスプレー塗装などは、職人技に頼っている側面があり、バラツキが大きく、生産性も悪く、さらに品質管理、デザイン検討から製品化までのプロセス面において、時間、費用および労力を要する問題がある。
【0004】
そこで、粉体塗装やスプレー塗装のデジタル化の検討がなされており、その中でインクジェット技術を用いた取り組みがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-86489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、インクジェット技術を用いて代替する場合、プロセスカラー以外の単色のグラデーションを表現することが極めて困難である。塗装によるグラデーション表現は予め調合された単色のインクで表現するため低階調から高階調まで均一なグラデーション表現が可能である。
【0007】
一方、インクジェット技術では、ドットが目視で観察できない高階調領域(印字率が高い領域)は塗装と遜色ないが、印字率が低い領域はプロセスカラーのドット表現が目視で目立つため色相が大きく損なわれる。
【0008】
すなわち、微細なインク滴をコントロールできるインクジェット技術は、塗装の職人技の代替として注目されているが、上記課題がデジタル化を阻害している理由の一つとなっている。
【0009】
また、特許文献1においては、2つのプロセスカラーのインクをインク循環経路上で循環させて混合することで、プロセスカラー以外の目標色のインクを生成し、その生成した目標色のインクのインク吐出動作をインクジェットヘッドで行い、目標色の単色画像を印刷するインクジェット印刷装置が提案されている。
【0010】
しかしながら、特許文献1のインクジェット印刷装置では、プロセスカラーのインクそのものを変更しない限りインクの濃度を調整することができないため目標色の数が少なく、目標色を再現することが困難であり、手間がかかる。
(【0011】以降は省略されています)

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