TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025140428
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024039831
出願日
2024-03-14
発明の名称
画像形成装置
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20250919BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】転写型のインクジェット印刷において、経時使用状態であっても中間転写体の表面性を維持し、クリーニング不良による画像不良の発生を抑制する画像形成装置を提供すること。
【解決手段】インクを中間転写体50に噴射した後、記録媒体に転写して像を得る画像形成装置であって、記録媒体へ転写されずに中間転写体50に残るインクを清掃するクリーニング部70を備える。クリーニング部70は、中間転写体50の表面を清掃する第一クリーニング部材71と、第一クリーニング部材71の表面を清掃する第二クリーニング部材73と、を有し、第一クリーニング部材70は、中間転写体50上に印字された乾燥後のインクに対する表面付着力が、前述のインクに対する中間転写体50の表面付着力より大きい。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
インクを中間転写体に噴射した後、記録媒体に転写して像を得る画像形成装置であって、
前記記録媒体へ転写されずに前記中間転写体に残るインクを清掃するクリーニング部を備え、
前記クリーニング部は、
前記中間転写体の表面を清掃する第一クリーニング部材と、
前記第一クリーニング部材の表面を清掃する第二クリーニング部材と、を有し、
前記第一クリーニング部材は、前記中間転写体上に印字された乾燥後のインクに対する表面付着力が、前記インクに対する前記中間転写体の表面付着力より大きいことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記第一クリーニング部材は、作像に使用されるインクのうちの少なくとも一つにより被覆されたインク層を有し、加熱回転しながら前記中間転写体に加圧当接することで、前記中間転写体の表面の転写残インクを回収する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の画像形成装置であって、
前記第一クリーニング部材は、印刷動作中に清掃したインクを保持しながら前記中間転写体の表面を清掃し、
前記第二クリーニング部材は、所定のタイミングで前記第一クリーニング部材を清掃する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記第一クリーニング部材の前記インク層を均す均し部材を、さらに備える
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載の画像形成装置であって、
前記第二クリーニング部材は、ジョブエンドまたは所定の印刷枚数間隔で、前記第一クリーニング部材を清掃する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項1または2に記載の画像形成装置であって、
前記第一クリーニング部材に前記インクを被覆する被覆モードを有する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1または2に記載の画像形成装置であって、
中間転写体の表層材料は、転写時の温度条件下での表面エネルギー値が40mN/m以上である
ことを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
画像形成装置として、インクを中間転写体に吐出した後、記録媒体に転写して像を得る転写型のインクジェット印刷装置が知られており、中間転写体の未転写インクをクリーニングする方法が開示されている。
例えば、特許文献1には、インクを凝集させることのできる洗浄液を中間転写体に塗布し、転写体表面の凝集インクを回収する構成が開示されている。
しかしながら、洗浄液を用いることで装置の複雑化、メンテナンス性の低下、高コスト化を招いてしまうという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、転写型のインクジェット印刷において、経時使用状態であっても中間転写体の表面性を維持し、クリーニング不要による画像不良の発生を抑制する画像形成装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決するために、本発明は、
インクを中間転写体に噴射した後、記録媒体に転写して像を得る画像形成装置であって、
前記記録媒体へ転写されずに前記中間転写体に残るインクを清掃するクリーニング部を備え、
前記クリーニング部は、
前記中間転写体の表面を清掃する第一クリーニング部材と、
前記第一クリーニング部材の表面を清掃する第二クリーニング部材と、を有し、
前記第一クリーニング部材は、前記中間転写体上に印字された乾燥後のインクに対する表面付着力が、前記インクに対する前記中間転写体の表面付着力より大きいことを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、転写型のインクジェット印刷において、経時使用状態であっても中間転写体の表面性を維持し、クリーニング不良による画像不良の発生を抑制する画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例としてのインクジェット印字装置の構成例を説明する図である。
本発明の実施形態に係るクリーニング部の構成例を説明する図である。
粘着力測定の一例を説明する図であり、(A)は測定器の一例を説明する模式図であり、(B)は粘着力測定方法の一例を説明する図である。
第一クリーニング部材の構成例を説明図である。
第一クリーニング部材を清掃するタイミングの制御を説明するフローチャートである。
第一クリーニング部材へインクを被覆する被覆モードにおけるインクジェット印字装置の状態例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
【0008】
本発明は、記録媒体に転写されずに中間転写体に残る転写残インクを除去する中間転写体のクリーニング工程に際して、転写残インクが、その粘性により付着しやすい材料に付着するので、中間転写体よりもインクが付着しやすい材料をクリーニング部材に用いるという特徴を有する。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例としてのインクジェット印字装置の構成例を説明する図である。図1には、記録信号に応じてインクを中間転写体に噴射した後、記録媒体に転写して像を得る転写型(中間転写方式)のインクジェット印刷装置の構成例を模式的に示す。
インクジェット印字装置100は、印字部10、転写部30、中間転写体(「中間転写部材」または「中間転写ベルト」ともいう)50、クリーニング部70及び加熱部90を備える。また、中間転写体50は、複数のローラ(ローラ81、83等)に張架されている。
【0010】
印字部10は、インクジェットヘッドを有し、インクジェットヘッドから吐出されるインクにより中間転写体50の表面に印刷画像を印字する。
加熱部90は、中間転写体50を加熱し、中間転写体上のインクを加熱することで、インクの溶媒成分を除去しインクに粘性を付与する。また、ローラ83は、加熱ローラであり、中間転写体50を加熱する。
転写部30は、二つのローラ31、33により形成されるローラニップ部により熱と圧力を記録媒体(「記録体」ともいう)に与えながら用紙等の記録媒体表面に印字画像を転写する。
クリーニング部70は、用紙表面の凹凸や記録媒体の特性により記録媒体に転写されなかったインクを清掃する。クリーニング部70が清掃したインクは、再度中間転写体50表面に印字できるように回収される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
他の特許を見る