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公開番号2025156095
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025049386
出願日2025-03-25
発明の名称インクジェット用インク、インクセット、インクジェット記録方法
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類C09D 11/30 20140101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
OPPフィルム、PETフィルム、ナイロンフィルムなどの非吸収性基材への印刷において、無溶剤型接着剤を使用したラミネート適性に優れる印刷物を得ることができる、水性インクジェットインクを提供すること。
【解決手段】
非吸収メディアへのインクジェット印刷用水系インクであって、着色材、下記一般式(1)および式(2)で表される水溶性有機溶剤をそれぞれ少なくとも一つ以上と、界面活性剤、及び水を含み、前記水溶性有機溶剤の含有量が1~13%であるインク組成物。前記インク組成物の印刷物を、イソシアネートを含む無溶剤接着剤を用いて貼り合わせたラミネート加工物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
着色材、下記一般式(1)および一般式(1)とは異なる一般式(2)で表される水溶性有機溶剤をそれぞれ少なくとも一つ以上、界面活性剤(但し、アセチレングリコール系とシロキサン系を併用することを除く)、及び水を含む非吸収性メディア印刷用水系インク組成物。
TIFF
2025156095000004.tif
26
170
(R

は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数C2-C6の炭化水素基を表し、R

はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基のいずれかを表し、R

はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、フェニル基、ベンジル基、ナフチル基のいずれかを表し、nは1~3の整数を表す。)
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記一般式(1)および式(2)で表される水溶性有機溶剤の総含有量が、インク総量に対して1~13質量%である請求項1に記載の非吸収性メディア印刷用水系インク組成物。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の水系インク組成物の液滴を吐出して、印刷メディアに付着させて画像を形成する工程を含むインクジェット記録方法。
【請求項4】
請求項3に記載の印刷方法により得られた印刷物を、イソシアネート化合物を含む接着剤を用いて、貼り合わせ基材と共に貼り合わせて得られるラミネート加工物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性インクジェットインキ(以下、単に「水性インキ」、または「インキ」ともいう)、水性インクジェットインキセット、印刷物の製造方法、および印刷物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
印刷の小ロット化やニーズの多様化に伴い、デジタル印刷方式の普及が急速に進んでいる。デジタル印刷方式では、版を必要としないことから、小ロット対応、コストの削減、印刷装置の小型化が実現可能である。
【0003】
デジタル印刷方式の一種であるインクジェット印刷方式とは、記録媒体に対してインクジェットヘッドからインキの微小液滴を飛翔及び着弾させて、前記記録媒体上に画像や文字(以下総称して「印刷物」ともいう)を形成する方式である。他のデジタル印刷方式と比べて、印刷装置のサイズ及びコスト、印刷時のランニングコスト、フルカラー化の容易性などの面で優れており、近年では産業印刷用途においても利用が進んでいる。
【0004】
インクジェット印刷方式に使用されるインキとしては、油系、溶剤系、活性エネルギー線硬化系、水系など多岐に渡る。これまで、産業印刷用途では、溶剤系や活性エネルギー線硬化系のインキが使用されてきた。しかし近年の、環境や人に対する有害性への配慮・対応といった点から、水系インキの需要が高まっている。
【0005】
またフィルムに代表されるインク難吸収性メディアに対しては、有機溶剤を主成分とした溶剤インクや、重合性モノマーを含有させたUVインク等の開発が進められてきた。しかしながら、これらのインクはVOCや皮膚感作性のような安全上の問題が多く、用途に限りがあった。
【0006】
また近年では、インクジェット印刷方式の用途拡大の要望の中で、産業印刷用途に加えて、紙器、ラベル、包装フィルムといったパッケージ用途への展開が求められている。その場合、コート紙やアート紙のような低吸収性の基材、及び、ポリプロピレンフィルム(例えばOPPフィルム)、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムやナイロンフィルムのような非吸収性の基材に対して、色再現性や画像品質が高く、実使用に耐えられる特性を有する印刷物の形成が要求されることになる
【0007】
これまでに存在する、インクジェット印刷方式で用いる水性インク(本明細書では、単に「水性インクジェットインク」という)は、普通紙や専用紙のような吸収性の高い基材に対して画像形成するためのものがほとんどである。そのようなインキを、非吸収性の基材に用いた場合、着弾した後のインク液滴が、浸透吸収によって乾燥せず、印刷画質が損なわれる、十分な密着性が得られない、といった問題が発生する。
【0008】
特に、非吸収性基材に対する密着性や基材上での乾燥性が不足すると、接着剤を介して別のフィルムと貼り合わせた(ラミネート加工)際、ラミネート強度不足に起因して、層間での剥離現象(デラミネーション)を起こしてしまう恐れもある。剥離を起こさないようにするためには、印刷後に基材上での乾燥性を向上する必要があるが、乾燥性を向上するために有機溶剤の量を少なくすると、インクの安定性を確保できず、顔料の分離や沈降を起こすことが知られている。一方、インクに含まれる顔料を再分散させるためには、有機溶剤や界面活性剤の量を多くすることでインクの再分散性を確保することができるが、接着強度を弱化させ、剥離を起こしやすくなる弊害が生じる。
【0009】
ラミネート加工には、一般的に溶剤型ラミネート法と無溶剤型ラミネ―ト法があり、いずれも水酸基/イソシアネート硬化系による接着方法である。乾燥が不足していると、残留している有機溶剤がイソシアネートを失活させてしまうため、ラミネート強度不足に繋がる。
【0010】
これら課題に対し、ラミネート適性のある水系インクの開発は盛んになってきている。しかしながら、これらのインクは多量の有機溶剤を含有しており、基材上でインクが十分に乾燥せず、ラミネート強度不足となる。そのため、インク中の有機溶剤を低減し、乾燥性がよくラミネート適性のあるインクが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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