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公開番号2025155761
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2024215928
出願日2024-12-10
発明の名称グラビアインキ用組成物、メジウム、グラビアインキ、及び積層体
出願人大日精化工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 11/102 20140101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】得られる積層体のカット性が向上し、かつ、グラビアインキ用組成物に求められる物性を満足するグラビアインキ用組成物、及び前記グラビアインキ用組成物から形成される印刷層を有する積層体の提供。
【解決手段】ウレタン樹脂と、有機溶剤と、2官能ポリイソシアネートと、を含み、以下の(1)及び(2)の条件を満たす、グラビアインキ用組成物。
(1)前記2官能ポリイソシアネートの総質量に対するイソシアネート基の含有量が、15.0~35.0質量%である。
(2)前記ウレタン樹脂と前記2官能ポリイソシアネートの固形分での質量比が、13.0:1.0~3.0:1.0である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ウレタン樹脂と、有機溶剤と、2官能ポリイソシアネートと、を含み、以下の(1)~(7)の条件を満たす、グラビアインキ用組成物。
(1)前記2官能ポリイソシアネートの総質量に対するイソシアネート基の含有量が15.0~35.0質量%である。
(2)前記ウレタン樹脂と前記2官能ポリイソシアネートの固形分での質量比が、13.0:1.0~3.0:1.0である。
(3)前記ウレタン樹脂の水酸基価が10~45mgKOH/gである。
(4)前記ウレタン樹脂の重量平均分子量が20,000~90,000である。
(5)前記グラビアインキ用組成物の固形分の総質量に対する前記ウレタン樹脂の固形分の含有量は10~65質量%である。
(6)前記ウレタン樹脂以外のその他の樹脂をさらに含む場合、前記グラビアインキ用組成物の固形分の総質量に対する前記その他の樹脂の固形分の含有量は3~30質量%である。
(7)3官能以上のポリイソシアネートをさらに含む場合、前記グラビアインキ用組成物の固形分の総質量に対する前記3官能以上のポリイソシアネートの固形分の含有量は0.5~10質量%である。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記その他の樹脂は、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、ポリエステル樹脂、及びアクリル樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載のグラビアインキ用組成物。
【請求項3】
前記その他の樹脂として塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体を含み、前記ウレタン樹脂と前記塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体の固形分での質量比が1.0:0.10~1.0:1.0である、請求項1に記載のグラビアインキ用組成物。
【請求項4】
前記塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体は、水酸基を有し、水酸基価が50~250mgKOH/gである、請求項3に記載のグラビアインキ用組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載のグラビアインキ用組成物と、シリカと、を含むメジウム。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか一項に記載のグラビアインキ用組成物と、顔料と、を含むグラビアインキ。
【請求項7】
請求項5に記載のメジウムから形成される印刷層を有する、積層体。
【請求項8】
請求項6に記載のグラビアインキから形成される印刷層を有する、積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、グラビアインキ用組成物、メジウム、グラビアインキ、及び積層体に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、液体や粉末あるいは固形の食品類、洗剤、雑貨類等を収納するために、種々の包装材料が用いられている。このような包装材料としては、主体であるプラスチックフィルム(基材)と、印刷インキを使用して形成した印刷層とを有する積層体を製袋した包装袋が知られている。包装袋は、内容物の保護の面から強度が要求される。また、包装袋は、使用時に優れた易開封性(包材カット性、以下「カット性」ともいう。)が要求される。
【0003】
特許文献1には、顔料と、特定の構造を有するバインダー樹脂と、イソシアヌレート環を有する3官能イソシアネート化合物(硬化剤)と、有機溶剤と、を含有するラミネート用印刷インキ組成物を用いることで得られる積層体のカット性が向上することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-127429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のラミネート用印刷インキ組成物を用いても、得られる積層体のカット性は不充分である。また、本願の発明者らは特許文献1に記載されているイソシアヌレート環を有する3官能イソシアネート化合物以外の3官能イソシアネート化合物を硬化剤として用いる検討を行った。その結果、3官能イソシアネート化合物の種類によっては、カット性が向上することはあるものの、グラビアインキ組成物に求められる物性を満足しないことが判明した。グラビアインキ組成物に求められる物性としては、グラビアインキ組成物の保存安定性(以下、「インキ安定性」ともいう。)及び印刷適性などが挙げられる。また、グラビアインキ組成物を含むグラビアインキやメジウムを用いて得られる印刷層には、基材密着性が高く、残留する有機溶剤が少ないことなども求められる。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、得られる積層体のカット性が向上し、かつ、グラビアインキ用組成物に求められる物性を満足するグラビアインキ用組成物、前記グラビアインキ用組成物を含むメジウム及びグラビアインキ、並びに前記メジウム及びグラビアインキから形成される印刷層を有する積層体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、以下の態様を有する。
[1] ウレタン樹脂と、有機溶剤と、2官能ポリイソシアネートと、を含み、以下の(1)及び(2)の条件を満たす、グラビアインキ用組成物。
(1)前記2官能ポリイソシアネートの総質量に対するイソシアネート基の含有量が15.0~35.0質量%である。
(2)前記ウレタン樹脂と前記2官能ポリイソシアネートの固形分での質量比が、13.0:1.0~3.0:1.0である。
[2] 前記ウレタン樹脂は、水酸基価が10~45mgKOH/gである、[1]に記載のグラビアインキ用組成物。
[3] 前記ウレタン樹脂の重量平均分子量が20,000~90,000である、[1]又は[2]に記載のグラビアインキ用組成物。
[4] 塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体を含み、前記ウレタン樹脂と前記塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体の固形分での質量比が1.0:0.10~1.0:1.0である、[1]~[3]のいずれかに記載のグラビアインキ用組成物。
[5] 前記塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体は、水酸基を有し、水酸基価が50~250mgKOH/gである、[4]に記載のグラビアインキ用組成物。
[6] [1]~[5]のいずれかに記載のグラビアインキ用組成物と、シリカと、を含むメジウム。
[7] [1]~[5]のいずれかに記載のグラビアインキ用組成物と、顔料と、を含むグラビアインキ。
[8] [6]に記載のメジウムから形成される印刷層を有する、積層体。
[9] [7]に記載のグラビアインキから形成される印刷層を有する、積層体。
【0008】
[1A] ウレタン樹脂と、有機溶剤と、2官能ポリイソシアネートと、を含み、以下の(1)~(7)の条件を満たす、グラビアインキ用組成物。
(1)前記2官能ポリイソシアネートの総質量に対するイソシアネート基の含有量が15.0~35.0質量%である。
(2)前記ウレタン樹脂と前記2官能ポリイソシアネートの固形分での質量比が、13.0:1.0~3.0:1.0である。
(3)前記ウレタン樹脂の水酸基価が10~45mgKOH/gである。
(4)前記ウレタン樹脂の重量平均分子量が20,000~90,000である。
(5)前記グラビアインキ用組成物の固形分の総質量に対する前記ウレタン樹脂の固形分の含有量は10~65質量%である。
(6)前記ウレタン樹脂以外のその他の樹脂をさらに含む場合、前記グラビアインキ用組成物の固形分の総質量に対する前記その他の樹脂の固形分の含有量は3~30質量%である。
(7)3官能以上のポリイソシアネートをさらに含む場合、前記グラビアインキ用組成物の固形分の総質量に対する前記3官能以上のポリイソシアネートの固形分の含有量は0.5~10質量%である。
[2A] 前記その他の樹脂は、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、ポリエステル樹脂、及びアクリル樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である、[1A]に記載のグラビアインキ用組成物。
[3A] 前記その他の樹脂として塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体を含み、前記ウレタン樹脂と前記塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体の固形分での質量比が1.0:0.10~1.0:1.0である、[1A]又は[2A]に記載のグラビアインキ用組成物。
[4A] 前記塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体は、水酸基を有し、水酸基価が50~250mgKOH/gである、[3A]に記載のグラビアインキ用組成物。
[5A] [1A]~[4A]のいずれかに記載のグラビアインキ用組成物と、シリカと、を含むメジウム。
[6A] [1A]~[4A]のいずれかに記載のグラビアインキ用組成物と、顔料と、を含むグラビアインキ。
[7A] [5A]に記載のメジウムから形成される印刷層を有する、積層体。
[8A] [6A]に記載のグラビアインキから形成される印刷層を有する、積層体。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、得られる積層体のカット性が向上し、かつ、グラビアインキ用組成物に求められる物性を満足するグラビアインキ用組成物、前記グラビアインキ用組成物を含むメジウム及びグラビアインキ、並びに前記メジウム及びグラビアインキから形成される印刷層を有する積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る積層体示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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