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公開番号2025174034
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024080022
出願日2024-05-16
発明の名称クロロプレンラテックス組成物
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類C08L 11/02 20060101AFI20251120BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 浸漬成型において、加硫促進剤を使用することなく良好な皮膜物性を得られるクロロプレンラテックス組成物を提供する。
【解決手段】 クロロプレン重合体及び乳化剤を含むクロロプレンラテックス組成物であって、トルエン不溶部が89~95重量%であるクロロプレン重合体を含み、乳化剤として、カルボン酸アルカリ金属塩、HLB16.2~20.0のノニオン系乳化剤を含むクロロプレンラテックス組成物を用いる。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
クロロプレン重合体及び乳化剤を含むクロロプレンラテックス組成物であって、クロロプレン重合体のトルエン不溶部が89~95重量%であり、乳化剤がカルボン酸アルカリ金属塩及びHLB16.2~20.0のノニオン系乳化剤であり、クロロプレン重合体100重量部に対して、カルボン酸アルカリ金属塩を4.0~7.0重量部、ノニオン系乳化剤を0.2~0.8重量部含む、クロロプレンラテックス組成物。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記ノニオン系乳化剤が、下記一般式(1)で表されるノニオン系乳化剤である、請求項1に記載のクロロプレンラテックス組成物。
R-O(CH

CXHO)

H (1)
(式中、Rは炭素数9~16のアルキル鎖からなる親油基を表し、Xは水素又は炭素数1~2のアルキル鎖を表し、nはノニオン系乳化剤のHLBが16.2~20.0になる範囲の整数を表す。)
【請求項3】
加硫促進剤を含まない、請求項1に記載クロロプレンラテックス組成物。
【請求項4】
更に酸化亜鉛を含む、請求項1に記載のクロロプレンラテックス組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載のクロロプレンラテックス組成物を含む、浸漬成型用クロロプレンラテックス組成物。
【請求項6】
請求項5に記載の浸漬成型用クロロプレンラテックス組成物を含むゴム組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クロロプレンラテックス組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
手袋用途において、従来用いられてきた天然ゴムラテックスに含まれるタンパク質等による医療従事者や患者のアレルギーが問題となり、合成ゴム手袋への置換えが進められている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
中でもクロロプレンゴムは機械的強度、耐候性、耐油性、耐熱性、難燃性、接着性などのバランスが良好であり、更に被膜の柔軟性や風合い等の各種物性が天然ゴムに近いため、天然ゴム手袋からの代替が進められている。(例えば、特許文献2参照)
ゴム手袋の製造では、フォーマーに凝固液を付着させ乾燥した後に、加硫促進剤などの配合物とラテックスを混合した組成物に浸漬することによってゴム被膜を形成し製品を得る、いわゆる浸漬成型法が多く用いられているが、配合する加硫促進剤もアレルギーの原因になることがわかっており、これを用いず手袋を作製する試みがされている。しかし、一般的に加硫していないゴムは力学物性が劣るため、加硫促進剤を使わずに良好な皮膜物性を得ることが必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-214593号公報
特開2019-143002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はこの問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、浸漬成型により皮膜製品を得るクロロプレンラテックス組成物について、加硫促進剤を用いずにその浸漬成型被膜の製膜性、優れた破断強度等の力学特性、および良好な耐熱老化性を維持し、アレルギー物質不含の浸漬製品作製に好適であるクロロプレンラテックス組成物およびゴム組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、このような背景の下、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、トルエン不溶部が89~95重量%であるクロロプレン重合体を含み、乳化剤として、カルボン酸アルカリ金属塩、HLB16.2~20.0のノニオン系乳化剤を含むクロロプレンラテックス組成物を用いることで、その浸漬成型被膜の表面平滑性を改善可能であることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明の各態様は、以下の[1]~[6]である。
【0008】
[1]クロロプレン重合体及び乳化剤を含むクロロプレンラテックス組成物であって、クロロプレン重合体のトルエン不溶部が89~95重量%であり、乳化剤がカルボン酸アルカリ金属塩及びHLB16.2~20.0のノニオン系乳化剤であり、クロロプレン重合体100重量部に対して、カルボン酸アルカリ金属塩を4.0~7.0重量部、ノニオン系乳化剤を0.2~0.8重量部含む、クロロプレンラテックス組成物。
【0009】
[2] 前記ノニオン系乳化剤が、下記一般式(1)で表されるノニオン系乳化剤である、[1]に記載のクロロプレンラテックス組成物。
【0010】
R-O(CH

CXHO)

H (1)
(式中、Rは炭素数9~16のアルキル鎖からなる親油基を表し、Xは水素又は炭素数1~2のアルキル鎖を表し、nはノニオン系乳化剤のHLBが16.2~20.0になる範囲の整数を表す。)
[3] 加硫促進剤を含まない、[1]~[2]のいずれかに記載のクロロプレンラテックス組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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