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公開番号
2025158426
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-17
出願番号
2024060946
出願日
2024-04-04
発明の名称
樹脂組成物、電子写真用トナー及びホットメルト接着剤
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20251009BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ポストインダストリアルマリサイクルワックスを用いて、従来ワックスと同等性能を有する電子写真用トナー及びホットメルト接着剤を提供する。
【解決手段】ポストインダストリアルリサイクルワックス(A)と、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂からなる群から選択される少なくとも1種類の樹脂(B)とを含み、(A)と(B)の重量比〔(A)/(B)〕が0.1/99.9~50/50である樹脂組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポストインダストリアルリサイクルワックス(A)と、熱可塑性樹脂及び/又は熱硬化性樹脂である樹脂(B)とを含み、(A)と(B)の重量比〔(A)/(B)〕が0.1/99.9~50/50である樹脂組成物。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記ポストインダストリアルリサイクルワックス(A)が下記(i)~(iii)を満たす、請求項1に記載の樹脂組成物。
(i)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した数平均分子量(Mn)が500以上8,000以下である。
(ii)GPCにより測定した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(分子量分布:Mw/Mn)が1.0以上4.0未満である。
(iii)示差走査熱量測定(DSC)で測定した融点(Tm)が90℃以上125℃以下である。
【請求項3】
前記ポストインダストリアルリサイクルワックス(A)がポリエチレンワックスである、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記樹脂(B)が熱可塑性樹脂である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記樹脂(B)がポリエステル樹脂又はスチレン系重合体である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記樹脂(B)がポリエチレン又はエチレン-酢酸ビニル共重合体である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂組成物と、着色剤とを含む電子写真用トナー。
【請求項8】
請求項1~4、6のいずれか1項に記載の樹脂組成物と、粘着付与剤とを含み、前記樹脂組成物100質量部に対して粘着付与剤5~300質量部を含む、ホットメルト接着剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポストインダストリアルリサイクルワックスを含有する樹脂組成物、電子写真用トナーおよびホットメルト接着剤に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ワックスは、様々な樹脂と組みあわせて、電子写真用トナーおよびホットメルト接着剤など幅広い分野に用いられる。例えば、ワックスは、トナー用バインダー樹脂と組み合わせることで画像形成用のトナー用途に、また、ワックスに所望の性質を付与するための樹脂をブレンドすることで、ホットメルト接着剤として用いられる。
【0003】
ポリエチレンワックスやポリプロピレンワックス等の非極性ワックスを含む樹脂組成物をトナーに用いると、オフセット現象の発生が少なくなる(いわゆる耐オフセット性が改良される)ことが知られている(特許文献1、2)。
【0004】
オフセット現象とは、感光体上に現像された画像から紙に転写されたトナーまたは感光層が形成された紙に直接付着されたトナーに、加熱ローラー等の加熱体を接触させて、トナーを定着させるときに、トナーの一部が加熱体の表面に付着して後続の画像部分に転写される現象をいう。ポリエチレンワックスまたはポリプロピレンワックス等の非極性ワックスをトナーに添加すると、トナーに加熱体からの離型性が付与されるため、オフセット現象の発生が少なくなると考えられる。
【0005】
一方、カーボンニュートラルの実現、海洋プラスチックごみ問題や気候変動問題への対応強化が求められる中、プラスチックのリサイクルを促進する重要性が高まっている。一般的にリサイクル材はポストコンシューマリサイクル材(以下、PCRと略記することもある。)とポストインダストリアルリサイクル材(以下、PIRと略記することもある。)に分類される。PCRとは、消費者によって製品が使用され、廃棄された後に収集または再生利用された材料を意味し、PIRとは、消費者に製品が渡る前の製造工程で発生した廃棄物が収集または再生利用された材料を意味する。そして、PIR材はPCR材に比べて、劣化等による品質のばらつきが小さく、リサイクル原料として用いた場合、安定した製品が得られ易い特徴がある。
【0006】
廃プラスチック(以下、廃プラと略記することもある。)からワックスを製造する方法(特許文献3)及び、前記ワックスの利用方法(特許文献4)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平8-248671号公報
特開平8-114942号公報
特許第5964825号公報
特許第6880051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献3,4に提案された再生ワックスは原料の廃プラスチックがPCR材であるため、バージンワックスに比べて色相悪化や不純物の混入が認められることから、その使用量や用途が限定された。特に電子写真用トナー及びホットメルト接着剤として用いた場合は色相悪化や異物混入が顕著で目標品質を達成することが難しかった。
【0009】
そこで、本発明は、廃プラスチックから製造した再生ワックスを用いて、従来のバージンワックスを用いた場合と同等品質の電子写真用トナー及びホットメルト接着剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、PIR材の廃プラスチック、特に好ましくは廃棄されるポリエチレン系樹脂を熱分解させて得られたPIRワックスを電子写真用トナー及びホットメルト接着剤に配合することでバージンワックスを配合した場合と遜色のない電子写真用トナー及びホットメルト接着剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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