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公開番号
2025158464
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-17
出願番号
2024061025
出願日
2024-04-04
発明の名称
細胞培養基材、及び細胞培養キット
出願人
東ソー株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12M
1/00 20060101AFI20251009BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】細胞接着性に優れる(接着培養が可能な)細胞培養基材を提供すること。
【解決手段】細胞培養基材であって、下記(A)領域及び下記(B)領域を有し、
(A)細胞接着性及び細胞増殖性を有する領域
(B)(A)領域に隣接し、細胞接着性又は細胞増殖性を有しない領域
(A)領域は、細胞培養基材に形成された凹部からなり、
凹部の底面の算術平均粗さ(Ra)が0.001μm以上である、細胞培養基材。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
細胞培養基材であって、
下記(A)領域及び下記(B)領域を有し、
(A)細胞接着性及び細胞増殖性を有する領域
(B)前記(A)領域に隣接し、細胞接着性又は細胞増殖性を有しない領域
前記(A)領域は、前記細胞培養基材に形成された凹部からなり、
前記凹部の底面の算術平均粗さ(Ra)が0.001μm以上である、細胞培養基材。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記細胞培養基材が、基材と、該基材の表面の少なくとも一部を被覆する親水性高分子を含有する層と、を備える、請求項1に記載の細胞培養基材。
【請求項3】
前記凹部の表面の全部が前記親水性高分子を含有する層となっている、請求項2に記載の細胞培養基材。
【請求項4】
前記Raが0.3μm以上である、請求項1又は2に記載の細胞培養基材。
【請求項5】
前記凹部の底面を平面視した場合の表面形状が、リンクル形状である、請求項1又は2に記載の細胞培養基材。
【請求項6】
細胞培養基材を含む、細胞培養キットであって、
前記細胞培養基材は、請求項1又は2に記載の細胞培養基材に、細胞を培養する側の面を区画可能な複数の円筒状隔壁を有する仕切り部材が設けられている、細胞培養キット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は細胞培養基材、及び細胞培養キットに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)などの多能性幹細胞は、生体の様々な組織に分化する能力(分化万能性)を持つ細胞であり、再生医療分野や創薬スクリーニングのための細胞ソースとして大きな注目が寄せられている。多能性幹細胞を再生医療や創薬スクリーニングに応用するには、多能性幹細胞から目的の細胞へと分化させる必要があるが、その際、多能性幹細胞の細胞凝集塊を形成する必要がある。また、多能性幹細胞は様々な細胞へと分化することができるが、分化後の細胞の種類によって最適な細胞凝集塊のサイズが異なることが知られており、サイズを制御し、更にサイズの均一な細胞凝集塊を作製することが望ましい。
【0003】
細胞凝集塊を形成するための細胞培養基材及びその製造方法は、いくつか提案されている。特許文献1には、複数の凹みが底に配列した培養容器で細胞を播種、培養、培地交換、回収する培養方法が開示されており、当該凹みは、底部と開口部とからなり、細胞接着を阻害する処理がなされていることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7219303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示される細胞培養容器のように、凹み内を細胞が低接着性になるよう処理をした細胞培養基材を使用した、細胞の浮遊培養系では、培地交換時等に細胞も一緒に吸引してしまう可能性が高いため、操作が煩雑である。
【0006】
そこで本発明は、細胞接着性に優れる(接着培養が可能な)細胞培養基材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、細胞培養基材であって、
下記(A)領域及び下記(B)領域を有し、
(A)細胞接着性及び細胞増殖性を有する領域
(B)(A)領域に隣接し、細胞接着性又は細胞増殖性を有しない領域
(A)領域は、細胞培養基材に形成された凹部からなり、
凹部の底面の算術平均粗さ(Ra)が0.001μm以上である、細胞培養基材に関する。
【0008】
本発明はさらに、本発明に係る細胞培養基材に細胞を培養する側の面を区画可能な複数の円筒状隔壁を有する仕切り部材が設けられたものを含む、細胞培養キットに関する。
【0009】
本発明は、例えば、以下の各発明を包含する。
[1]
細胞培養基材であって、
下記(A)領域及び下記(B)領域を有し、
(A)細胞接着性及び細胞増殖性を有する領域
(B)上記(A)領域に隣接し、細胞接着性又は細胞増殖性を有しない領域
上記(A)領域は、上記細胞培養基材に形成された凹部からなり、
上記凹部の底面の算術平均粗さ(Ra)が0.001μm以上である、細胞培養基材。
[2]
上記細胞培養基材が、基材と、該基材の表面の少なくとも一部を被覆する親水性高分子を含有する層と、を備える、[1]に記載の細胞培養基材。
[3]
上記凹部の表面の全部が前記親水性高分子を含有する層となっている、[2]に記載の細胞培養基材。
[4]
上記Raが0.3μm以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の細胞培養基材。
[5]
上記凹部の底面を平面視した場合の表面形状が、リンクル形状である、[1]~[4]のいずれかに記載の細胞培養基材。
[6]
細胞培養基材を含む、細胞培養キットであって、
上記細胞培養基材は、[1]~[5]のいずれかに記載の細胞培養基材に、細胞を培養する側の面を区画可能な複数の円筒状隔壁を有する仕切り部材が設けられている、細胞培養キット。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、細胞接着性に優れる(接着培養が可能な)細胞培養基材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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