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公開番号
2025137348
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024153611
出願日
2024-09-06
発明の名称
タンパク質の発現方法
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C07K
19/00 20060101AFI20250911BHJP(有機化学)
要約
【課題】 タンパク質発現系によって目的タンパク質を発現させる際に、発現量を簡便に増大させることができる、汎用性の高い技術を提供すること。
【解決手段】 特定のアミノ酸配列からなるペプチドタグをN末端側に連結した、タグ付加タンパク質として発現させることにより、前記課題を解決する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
目的タンパク質のN末端側に、配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタグペプチドが付加された、タグ付加タンパク質。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記タグペプチドのN末端側またはC末端側に、シグナルペプチドがさらに付加された、請求項1に記載のタグ付加タンパク質。
【請求項3】
前記目的タンパク質が免疫グロブリンまたはFc結合性タンパク質である、請求項1または2に記載のタグ付加タンパク質。
【請求項4】
請求項1または2に記載のタグ付加タンパク質をコードするポリヌクレオチド。
【請求項5】
請求項4に記載のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
【請求項6】
配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタグペプチドが、目的タンパク質のN末端側に付加された、タグ付加タンパク質として目的タンパク質を発現させることを特徴とする、目的タンパク質の発現方法。
【請求項7】
大腸菌を利用した発現系を用いる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
無細胞タンパク質合成系を用いる、請求項6記載の方法。
【請求項9】
前記目的タンパク質が免疫グロブリンまたはFc結合性タンパク質である、請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はタンパク質の発現方法に関する。詳しくは、タンパク質の発現量増加を可能にする、新規な発現方法及びその用途に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
遺伝子組換え技術の発展により、大腸菌、酵母、昆虫細胞、動物細胞、無細胞など、様々なタンパク質発現系が開発されている。大腸菌発現系により、目的タンパク質を発現させる場合、当該タンパク質の種類によって発現量が少ない場合がある。タンパク質発現量を向上させるために、プロモーターやベクターの選定、目的タンパク質をコードする遺伝子のコドン最適化、培養条件の最適化などが一般に行われているが、いずれも工数が多い。一方無細胞タンパク質合成系は、一般的には目的タンパク質の配列をコードするDNAまたはmRNAを、細胞内の翻訳プロセスの因子を含む溶液に添加してタンパク質を合成する手法であり、生細胞中では産生できない細胞毒性タンパク質の合成も可能である。しかし他の発現系に比べ、高コストであるため、タンパク質の合成効率のさらなる向上が求められている。
【0003】
特許文献1では、大腸菌発現系または酵母発現系によって、SK、SKX、SKXX、AKXX又はKKXXのアミノ酸配列(但し、Xは任意のアミノ酸残基を表す)からなるペプチドタグがN末端に連結したタグ付加タンパク質として目的タンパク質を発現させる事で、発現量の向上を達成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
WO2016/204198号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
タンパク質発現系によって目的タンパク質を発現させる際に、発現量を簡便に増大させることができる、汎用性の高い技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、目的タンパク質のN末端側に、配列番号1に記載のアミノ酸配列から成るタグペプチドを付加させた、タグ付加タンパク質として目的タンパク質を発現させることで、発現量が増大することを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、本願発明は以下の[1]から[10]の態様を包含する。
[1]目的タンパク質のN末端側に、配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタグペプチドが付加された、タグ付加タンパク質。
[2]前記タグペプチドのN末端側またはC末端側に、シグナルペプチドがさらに付加された、[1]に記載のタグ付加タンパク質。
[3]前記目的タンパク質が免疫グロブリンまたはFc結合性タンパク質である、[1]または[2]に記載のタグ付加タンパク質。
[4][1]から[3]のいずれかに記載のタグ付加タンパク質をコードするポリヌクレオチド。
[5][4]に記載のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
[6]配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタグペプチドが、目的タンパク質のN末端側に付加された、タグ付加タンパク質として目的タンパク質を発現させることを特徴とする、目的タンパク質の発現方法。
[7]大腸菌を利用した発現系を用いる、[6]に記載の方法。
[8]無細胞タンパク質合成系を用いる、[6]または[7]に記載の方法。
[9]前記目的タンパク質が免疫グロブリンまたはFc結合性タンパク質である、[6]から[8]のいずれかに記載の方法。
【発明の効果】
【0008】
配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるタグペプチドが、目的タンパク質のN末端側に付加された、タグ付加タンパク質として目的タンパク質を発現させることで、目的タンパク質の発現量を向上させることができる。すなわち大腸菌、酵母、昆虫細胞、動物細胞、無細胞など、様々なタンパク質発現系におけるタンパク質の生産に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
Fc結合性タンパク質のN末端側へのタグペプチド付加の有無による当該タンパク質の発現量の違いを示した図。
抗体のN末端側へのタグペプチド付加の有無、および、付加させるタグペプチドの違いによる、抗原への結合能を有した当該抗体の合成量の違いを示した図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変形して実施できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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