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公開番号2025155074
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2024058412
出願日2024-04-01
発明の名称分離剤を充填したカラムの製造方法
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類G01N 30/50 20060101AFI20251006BHJP(測定;試験)
要約【課題】 不溶性担体への官能基の導入するための新規な工程を含む、分離剤を充填したカラムの製造方法を提供することにある。
【解決手段】 細孔を有した不溶性担体を充填したカラムに、不溶性担体に官能基を導入可能な試薬を送液することにより、不溶性担体に官能基を導入する工程を含む、分離剤を充填したカラムの製造方法を提供することにより、上記課題を解決する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
細孔を有した不溶性担体を充填したカラムに、不溶性担体に官能基を導入可能な試薬を送液することにより、不溶性担体に官能基を導入する工程を含む、分離剤を充填したカラムの製造方法。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記細孔の表面にヒドロキシ基を有しており、かつ前記不溶性担体に官能基を導入する工程が、
前記不溶性担体を充填したカラムに、高求核性官能基を不溶性担体に導入可能な試薬を送液し、前記ヒドロキシ基に対し、前記高求核性官能基を導入する工程、
および前記不溶性担体を充填したカラムに、さらに活性化官能基を不溶性担体に導入可能な試薬を送液し、前記高求核性官能基に対し、前記活性化官能基を導入する工程を少なくとも含む、請求項1に記載のカラムの製造方法。
【請求項3】
前記活性化官能基を不溶性担体に導入可能な試薬が求電子性反応基を有し、
かつ前記高求核性官能基に対し、前記活性化官能基を導入する工程が、前記高求核性官能基と前記求電子性反応基とを反応させることにより行われる、請求項2に記載のカラムの製造方法。
【請求項4】
前記高求核性官能基がアミノ基である、請求項2または3に記載のカラムの製造方法。
【請求項5】
前記求電子性反応基がエポキシ基である、請求項3に記載のカラムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分離剤の製造方法に関する。より詳しくは、細孔を有した不溶性担体に官能基を導入することで、分離剤を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
分離剤はカラムに充填した態様で、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、核酸、糖類等の分析や分取に用いられる。特に近年はウイルス、ウイルス様粒子、ウイルスベクターに代表される、医療分野で用いる生体粒子の分析/分取目的への適用も広がっている。
【0003】
特許文献1では、不溶性担体と官能基を導入可能な試薬とをフラスコ内で撹拌し、不溶性担体に当該官能基を導入後、カラムに充填することで、陰イオン交換カラムを調製することを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-197294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
不溶性担体への官能基の導入するための新規な工程を含む、分離剤を充填したカラムの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明者らが鋭意検討した結果、細孔を有した不溶性担体を充填したカラムに官能基を導入可能な試薬を送液することで、前記不溶性担体に当該官能基を導入できることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は以下の[1]~[5]に記載の態様を包含する。
[1]細孔を有した不溶性担体を充填したカラムに、不溶性担体に官能基を導入可能な試薬を送液することにより、不溶性担体に官能基を導入する工程を含む、分離剤を充填したカラムの製造方法。
[2]前記細孔の表面にヒドロキシ基を有しており、かつ前記不溶性担体に官能基を導入する工程が、
前記不溶性担体を充填したカラムに、高求核性官能基を不溶性担体に導入可能な試薬を送液し、前記ヒドロキシ基に対し、前記高求核性官能基を導入する工程、
および前記不溶性担体を充填したカラムに、さらに活性化官能基を不溶性担体に導入可能な試薬を送液し、前記高求核性官能基に対し、前記活性化官能基を導入する工程を少なくとも含む、[1]に記載のカラムの製造方法。
[3]前記活性化官能基を不溶性担体に導入可能な試薬が求電子性反応基を有し、
かつ前記高求核性官能基に対し、前記活性化官能基を導入する工程が、前記高求核性官能基と前記求電子性反応基とを反応させることにより行われる、[2]に記載のカラムの製造方法。
[4]前記高求核性官能基がアミノ基である、[2]または[3]に記載のカラムの製造方法。
[5]前記求電子性反応基がエポキシ基である、[3]または[4]に記載のカラムの製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、細孔を有した不溶性担体を充填したカラムに官能基を導入可能な試薬を送液することで、上記不溶性担体に上記官能基を導入できる。細孔を有した不溶性担体を充填したカラムに官能基を導入可能な試薬を送液する工程を含むことで、分離剤を充填したカラムを製造できる。
【0009】
また本発明の一態様によると、官能基を導入可能な試薬を細孔の表面に有したヒドロキシ基に対し、高求核性官能基を導入した後に、官能基を導入可能な試薬を導入して分離剤充填カラムを作製すると、分離剤の性能が顕著に向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の方法で作製した分離剤充填カラムを用いて、ウシ血清アルブミンに対する動的吸着容量を測定した結果。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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