TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025124482
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-26
出願番号2024020568
出願日2024-02-14
発明の名称培養装置
出願人大陽日酸株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C12M 1/06 20060101AFI20250819BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】培養液中の調整対象溶存ガスの濃度の調整効率に優れ、また培養対象にダメージを与えにくい培養装置を提供する。
【解決手段】培養対象を育成するリアクタを有する循環経路と、前記培養対象を含む培養液を前記循環経路内で循環させるポンプと、前記循環経路の分岐部から分岐し前記循環経路の合流部へ合流する分岐経路を形成するガス濃度調整部と、ガス供給源から前記分岐経路に供給ガスを供給する供給経路と、前記分岐経路から前記供給ガスを排出する排出経路とを有し、前記ガス濃度調整部は、ガス透過性部材と、フィルタとを有し、前記ガス透過性部材は、前記供給経路から供給される前記供給ガスと前記培養液とを前記ガス透過性部材を介して接触させることで前記分岐経路内の前記培養液中の調整対象溶存ガスの濃度を調整する、培養装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
培養対象を育成するリアクタを有する循環経路と、
前記培養対象を含む培養液を前記循環経路内で循環させるポンプと、
前記循環経路の分岐部から分岐し前記循環経路の合流部へ合流する分岐経路を形成するガス濃度調整部と、
ガス供給源から前記分岐経路に供給ガスを供給する供給経路と、
前記分岐経路から前記供給ガスを排出する排出経路とを有し、
前記ガス濃度調整部は、ガス透過性部材と、前記分岐部と前記ガス透過性部材との間に設けられ前記培養対象の通過を抑制し前記培養液の通過を許容するフィルタとを有し、
前記ガス透過性部材は、前記供給経路から供給される前記供給ガスと前記培養液とを前記ガス透過性部材を介して接触させることで前記分岐経路内の前記培養液中の調整対象溶存ガスの濃度を調整する、培養装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記分岐部において前記循環経路側への前記培養液の流量と前記分岐経路側への前記培養液の流量とを調節する流量調節部を有する、請求項1に記載の培養装置。
【請求項3】
前記流量調節部は、同時に前記循環経路側と前記分岐経路側との両方に前記培養液を流すことができる、請求項2に記載の培養装置。
【請求項4】
前記培養液中の前記調整対象溶存ガスの濃度を測定するセンサと、
前記センサ及び前記流量調節部としての三方弁と電気的に接続され、前記センサによる測定結果に応じて前記三方弁を制御する制御装置とを有する、請求項2に記載の培養装置。
【請求項5】
前記ガス濃度調整部は、前記分岐経路内において前記分岐部から前記合流部への前記培養液の流れを許容する一方、その逆方向の流れを抑制する逆止弁を有する、請求項1に記載の培養装置。
【請求項6】
前記分岐部及び前記合流部は、前記リアクタ内に位置する、請求項1に記載の培養装置。
【請求項7】
前記供給経路によって供給される前記供給ガスは二酸化炭素を含み、前記調整対象溶存ガスは二酸化炭素を含む、請求項1に記載の培養装置。
【請求項8】
前記供給経路によって供給される前記供給ガスは窒素を含み、前記調整対象溶存ガスは酸素を含む、請求項1に記載の培養装置。
【請求項9】
前記供給経路から供給される加圧された前記供給ガスと前記培養液とを前記ガス透過性部材を介して接触させることで前記分岐経路内の前記培養液中の前記調整対象溶存ガスの濃度を調整する供給工程と、
前記分岐経路から加圧された前記供給ガスを排出することで前記分岐経路内の前記供給ガスの圧力を減少させる排出工程と、
前記調整対象溶存ガスの濃度が調整された前記培養液を前記分岐経路から前記循環経路の前記合流部へ戻す合流工程とをこの順に行う、請求項1に記載の培養装置の運転方法。
【請求項10】
前記供給経路は第1開閉弁を有し、
前記排出経路は第2開閉弁を有し、
前記ガス濃度調整部は、前記分岐部と前記ガス透過性部材との間に設けられる第3開閉弁と、前記ガス透過性部材と前記合流部との間に設けられる第4開閉弁とを有し、
前記供給工程は、前記第1開閉弁を開とし、前記第2開閉弁、前記第3開閉弁及び前記第4開閉弁を閉とすることで行い、
前記排出工程は、前記第2開閉弁を開、前記第1開閉弁及び前記第3開閉弁及び前記第4開閉弁を閉とすることで行い、
前記合流工程は、前記第3開閉弁及び前記第4開閉弁を開とし、前記第1開閉弁を閉とすることで行う、請求項9に記載の培養装置の運転方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は培養装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
培養対象を育成するリアクタを有する循環経路と、培養対象を含む培養液を循環経路内で循環させるポンプと、培養液中の調整対象溶存ガスの濃度を調整するガス濃度調整部とを有する培養装置が知られている(例えば特許文献1~2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7216239号公報
特開2012-100547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、培養液中の調整対象溶存ガスの濃度の調整効率に優れ、また培養対象にダメージを与えにくい培養装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は以下のとおりである。
【0006】
[1]
培養対象を育成するリアクタを有する循環経路と、
前記培養対象を含む培養液を前記循環経路内で循環させるポンプと、
前記循環経路の分岐部から分岐し前記循環経路の合流部へ合流する分岐経路を形成するガス濃度調整部と、
ガス供給源から前記分岐経路に供給ガスを供給する供給経路と、
前記分岐経路から前記供給ガスを排出する排出経路とを有し、
前記ガス濃度調整部は、ガス透過性部材と、前記分岐部と前記ガス透過性部材との間に設けられ前記培養対象の通過を抑制し前記培養液の通過を許容するフィルタとを有し、
前記ガス透過性部材は、前記供給経路から供給される前記供給ガスと前記培養液とを前記ガス透過性部材を介して接触させることで前記分岐経路内の前記培養液中の調整対象溶存ガスの濃度を調整する、培養装置。
【0007】
[2]
前記分岐部において前記循環経路側への前記培養液の流量と前記分岐経路側への前記培養液の流量とを調節する流量調節部を有する、[1]に記載の培養装置。
【0008】
[3]
前記流量調節部は、同時に前記循環経路側と前記分岐経路側との両方に前記培養液を流すことができる、[2]に記載の培養装置。
【0009】
[4]
前記培養液中の前記調整対象溶存ガスの濃度を測定するセンサと、
前記センサ及び前記流量調節部としての三方弁と電気的に接続され、前記センサによる測定結果に応じて前記三方弁を制御する制御装置とを有する、[2]又は[3]に記載の培養装置。
【0010】
[5]
前記ガス濃度調整部は、前記分岐経路内において前記分岐部から前記合流部への前記培養液の流れを許容する一方、その逆方向の流れを抑制する逆止弁を有する、[1]~[4]の何れか1項に記載の培養装置。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

大陽日酸株式会社
ドライ洗浄装置
22日前
大陽日酸株式会社
低温ガス発生装置
20日前
大陽日酸株式会社
転写型シート状接合材
7日前
大陽日酸株式会社
転写型シート状接合材
7日前
大陽日酸株式会社
還元剤被覆銅ナノ粒子
13日前
大陽日酸株式会社
洗浄対象物の洗浄方法
22日前
大陽日酸株式会社
酸素富化ガスの製造方法
27日前
大陽日酸株式会社
希釈冷凍機及びその制御方法
16日前
大陽日酸株式会社
基板処理方法及び基板処理装置
1日前
大陽日酸株式会社
エピタキシャル膜の製造方法及び気相成長装置
16日前
大陽日酸株式会社
圧力変動吸着式ガス分離方法及び圧力変動吸着式ガス分離装置
27日前
大陽日酸株式会社
エピタキシャル膜の製造方法、気相成長装置及びエピタキシャル膜
7日前
個人
高血圧治療用気体状医薬組成物
9日前
株式会社三井E&S
水素ガス製造装置、水素ガス供給装置、燃料電池システム、移動体、及び水素ガス製造方法
15日前
個人
抗遺伝子劣化装置
2か月前
個人
細胞内探査とその利用
2か月前
雪国アグリ株式会社
単糖類の製造方法
29日前
個人
細胞培養容器
4か月前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
3か月前
日油株式会社
蛋白質安定化剤
4か月前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
3か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
2か月前
東洋紡株式会社
改変型RNAポリメラーゼ
4か月前
テルモ株式会社
吐出デバイス
1か月前
宝酒造株式会社
アルコール飲料
1か月前
テルモ株式会社
容器蓋デバイス
1か月前
東ソー株式会社
pH応答性マイクロキャリア
2か月前
島根県
油吸着材とその製造方法
27日前
大陽日酸株式会社
培養装置
2か月前
大陽日酸株式会社
培養装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
バイオ燃料製造方法
1か月前
株式会社ファンケル
SEC12タンパク発現促進剤
3か月前
月桂冠株式会社
低プリン体清酒
9日前
個人
有機フッ素化合物を分解する廃液処理法
23日前
株式会社豊田中央研究所
細胞励起装置
1か月前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
4か月前
続きを見る