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公開番号2025141310
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024041188
出願日2024-03-15
発明の名称アルコール飲料
出願人宝酒造株式会社
代理人個人,個人
主分類C12G 3/04 20190101AFI20250919BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】のど越しやクセがあり、酒感が十分あり、味の厚みやボディー感があり複雑味のあるアルコール飲料を提供する。
【解決手段】安息香酸エステルを含有し、前記安息香酸エステルの濃度が0.01μg/L以上200μg/L以下であるアルコール飲料が提供される。安息香酸メチル、安息香酸エチル、及び安息香酸イソアミルからなる群より選択された少なくとも1つであることが好ましい。アルコール濃度が0.5v/v%以上25v/v%以下であることが好ましく、発泡性を有することが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
安息香酸エステルを含有し、前記安息香酸エステルの濃度が0.01μg/L以上200μg/L以下である、アルコール飲料。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記安息香酸エステルが、安息香酸メチル、安息香酸エチル、及び安息香酸イソアミルからなる群より選択された少なくとも1つである、請求項1に記載のアルコール飲料。
【請求項3】
前記安息香酸メチルの濃度が0.01μg/L以上100μg/L以下である、請求項2に記載のアルコール飲料。
【請求項4】
前記安息香酸エチルの濃度が0.01μg/L以上100μg/L以下である、請求項2に記載のアルコール飲料。
【請求項5】
前記安息香酸イソアミルの濃度が0.01μg/L以上100μg/L以下である、請求項2に記載のアルコール飲料。
【請求項6】
前記安息香酸エステルが、安息香酸メチル及び安息香酸エチルであり、
前記安息香酸メチルの濃度が0.01μg/L以上100μg/L以下であり、
前記安息香酸エチルの濃度が0.01μg/L以上100μg/L以下である、請求項1に記載のアルコール飲料。
【請求項7】
樽貯蔵熟成焼酎を含有する、請求項1~6のいずれかに記載のアルコール飲料。
【請求項8】
アルコール濃度が0.5v/v%以上25v/v%以下である、請求項1~6のいずれかに記載のアルコール飲料。
【請求項9】
アルコール濃度が0.5v/v%以上25v/v%以下である、請求項7に記載のアルコール飲料。
【請求項10】
発泡性を有する、請求項1~6のいずれかに記載のアルコール飲料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はアルコール飲料に関し、さらに詳細には、安息香酸エステルを特定量含有するアルコール飲料に関する。本発明のアルコール飲料は、のど越しやクセがあり、酒感が十分あり、味の厚みやボディー感があり複雑味が付与された高品質のものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、酒類や醸造アルコールなどのアルコール原料に果実、果汁、糖類、酸味料、香料、水等を加えたアルコール飲料が普及しており、特に、チューハイ類に代表される、アルコール濃度が1~9v/v%程度の種々のアルコール飲料が開発されている。一般に、現在市場に流通しているアルコール飲料は、各種原料を混合した後、缶、瓶、PETボトルなどの各種容器に充填し、その後、加熱殺菌処理を行うことにより製造されている。
【0003】
チューハイは、アルコール飲料にカーボネーションを施すことにより炭酸ガスを含有させた「発泡性アルコール飲料」の代表例でもある。缶入りチューハイは、一般に、所定量の原料用アルコール、水、果汁、糖類、および食品添加物等を調合した後、カーボネーションを行って炭酸ガスを含有させ、容器に充填、密封後に加熱殺菌処理することにより製造されている。
【0004】
近年、チューハイにおいては、種々の商品が上市されている。例えば、果実らしさを出すために、果実を低温で凍結粉砕した原料を使用した商品、原料に用いる果実の摘果後の経過日数を短くした商品、果汁の使用量を多くした商品等が例示される。果実らしさを特徴とするものや、すっきりした飲み易さを特徴としている商品がある中で、のど越しやクセがあり、酒感が十分あり、味の厚みやボディー感があり複雑味があるといった、幅広い特性を兼ね備えた酒質の商品は、あまりないのが現状である。
【0005】
飲料において、のど越しを付与する方法については、種々の提案がなされている。例えば、特許文献1には、炭酸飲料において、1-オクテン-3-オールの含有量を所定範囲内とすることにより、のど越し感が向上することが開示されている。
【0006】
チューハイ等のアルコール飲料に、酒感を付与する技術について、種々の提案がなされている。例えば、特許文献2には、飲料の1,2,3-トリアセトキシプロパン含有量を7~1300ppmに調整することにより、アルコールを含有していない、あるいはアルコール含有量が少ないにもかかわらず、酒らしい好ましい風味を有する飲料が記載されている。特許文献3には、ボルネオール及びオクタナールを含有させることを特徴とする、容器詰アルコール飲料の香味改善方法が記載され、酒感が増強されたアルコール飲料が開示されている。
【0007】
チューハイ等のアルコール飲料において、香味の厚みを付与する技術について、種々の提案がなされている。例えば、特許文献4には、ボルネオールとデカナールとの含有量が所定範囲に特定され、低果汁であっても、果汁の味の厚み、及び、果汁のフレッシュ感が増強した低果汁含有飲料が記載されている。特許文献5には、果汁の含有量が低い飲料においてエリオシトリンの含有量を特定範囲にすることで、果汁の味の厚みを向上させることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2018-068195号公報
特開2017-212932号公報
特開2023-034086号公報
特開2019-135990号公報
特開2023-127229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、のど越しやクセがあり、酒感が十分あり、味の厚みやボディー感があり複雑味があるといった特徴を併せ持つアルコール飲料については、十分に検討されているとは言い難い。そこで本発明は、前記した従来技術が抱える問題点を踏まえ、のど越しやクセがあり、酒感が十分あり、味の厚みやボディー感があり複雑味のあるアルコール飲料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記した課題を解決するために、のど越しやクセがあり、酒感が十分あり、味の厚みやボディー感があり複雑味のある特徴を有するこれまでにないアルコール飲料を開発すべく検討を重ねた。そして、多岐に渡る酒類の香味成分の分析、柑橘の特徴成分の分析、果実の発酵物の香気成分について検討を繰り返した。その結果、アルコール飲料に安息香酸エステルを特定量含有させることにより、のど越しやクセがあり、酒感が十分あり、味の厚みやボディー感があり複雑味のあるアルコール飲料が得られることを見出した。上記した課題を解決するために提供される本発明は、以下のとおりである。
(【0011】以降は省略されています)

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