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公開番号2025121218
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-19
出願番号2024016529
出願日2024-02-06
発明の名称微生物の検知方法
出願人公立大学法人北九州市立大学
代理人個人,個人
主分類C12Q 1/10 20060101AFI20250812BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】短期間且つ高い精度で微生物の検知が可能な微生物の検知方法を提供すること。
【解決手段】微生物を含む第1試料を遠心分離して、上記第1試料よりも上記微生物以外の成分が低減された第2試料を得る分離工程と、上記第2試料に含まれる前記微生物を検知する検知工程と、を有し、上記分離工程の前又は後に、上記微生物又は上記微生物を含む複合体を着色する着色工程を有する、微生物の検知方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
微生物を含む第1試料を遠心分離して、前記第1試料よりも前記微生物以外の成分が低減された第2試料を得る分離工程と、
前記第2試料に含まれる前記微生物を検知する検知工程と、を有し、
前記分離工程の前又は後に、前記微生物又は前記微生物を含む複合体を着色する着色工程を有する、微生物の検知方法。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記着色工程は、前記微生物と抗体との抗原抗体反応によって前記複合体を得ることを含む、請求項1に記載の微生物の検知方法。
【請求項3】
前記分離工程において、前記微生物を分離膜上に採取すること、又は前記微生物を沈澱させること、によって、前記第2試料を得る、請求項1に記載の微生物の検知方法。
【請求項4】
前記検知工程において、吸光度測定及び画像解析からなる群より選ばれる少なくとも一つを用いて前記微生物を検知する、請求項1に記載の微生物の検知方法。
【請求項5】
前記着色工程では、前記第1試料に含まれる前記微生物をグラム染色すること、又は、抗原抗体反応によって得られた前記微生物を含む前記複合体を発色することを含む、請求項1に記載の微生物の検知方法。
【請求項6】
前記分離工程において、前記微生物を分離膜上に採取して前記第2試料を得る、請求項1に記載の微生物の検知方法。
【請求項7】
前記検知工程において、前記分離膜上に採取した前記微生物を画像で検知する、請求項6に記載の微生物の検知方法。
【請求項8】
前記分離工程又は前記着色工程の前に前記微生物を培養する前培養工程を更に有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の微生物の検知方法。
【請求項9】
前記前培養工程における培養時間が4~12時間である、請求項8に記載の微生物の検知方法。
【請求項10】
前記微生物が大腸菌を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の微生物の検知方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、微生物の検知方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
食品に付着した微生物の検査において、検査効率の向上のため、公定法であるコロニーカウント法に代替する微生物の検査方法が検討されている。特許文献1には、微生物の酵素活性による発色を利用して微生物を検知する方法が開示されている。特許文献2には、金属化合物で標識した抗原を、抗原抗体反応により微生物に付着させて複合体を生成し、複合体を電気化学的方法で検知する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-129984号公報
特開2021-181888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
食品衛生の観点から、食中毒の原因になりうる病原菌等の微生物は食品に含まれないようにする必要がある。ここで、食品に付着した微生物の検知方法として、公定法であるコロニーカウント法が知られている。コロニーカウント法とは、検体を培養し、コロニーを目視でカウントして菌数を算出する培養法であり、検査基準として24時間以上培養し、且つコロニーが生じないことが求められる。このようなコロニーカウント法では長期間の培養期間が必要であり、効率的に検査することができない。一方、微生物を検知するセンサは、簡便且つ早期に微生物の有無を判定することができるものの、検出限界の制限がある。そのため、微量の微生物を検知することが難しく、検出下限以下の微生物を精度よく判定することができない。そこで、本開示は、短期間且つ高い精度で微生物の検知が可能な微生物の検知方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面は、以下の微生物の検知方法を提供する。
【0006】
[1]微生物を含む第1試料を遠心分離して、前記第1試料よりも前記微生物以外の成分が低減された第2試料を得る分離工程と、
前記第2試料に含まれる前記微生物を検知する検知工程と、を有し、
前記分離工程の前又は後に、前記微生物又は前記微生物を含む複合体を着色する着色工程を有する、微生物の検知方法。
【0007】
上記[1]の微生物の検知方法は、分離工程において微生物を含む第1試料を遠心分離することで、微生物が濃縮された第2試料が得られる。検知工程ではこの第2試料に含まれる微生物を検知することから、第1試料における微生物が微量であっても、高い精度で微生物を検知することができる。また、上記検知方法は、着色工程において微生物又は当該微生物を含む複合体を着色していることから、短期間で微生物を検知することができる。このように、上記検知方法によれば、試料中に含まれる微生物を短期間且つ高い精度で検知することができる。
【0008】
上記[1]の微生物の検知方法は、以下の[2]~[9]のいずれか一つであってもよい。
【0009】
[2]前記着色工程は、前記微生物と抗体との抗原抗体反応によって前記複合体を得ることを含む、[1]に記載の微生物の検知方法。
[3]前記分離工程において、前記微生物を分離膜上に採取すること、又は前記微生物を沈澱させること、によって、前記第2試料を得る、[1]又は[2]に記載の微生物の検知方法。
[4]前記検知工程において、吸光度測定及び画像解析からなる群より選ばれる少なくとも一つを用いて前記微生物を検知する、[1]~[3]のいずれか一つに記載の微生物の検知方法。
[5]前記着色工程では、前記第1試料に含まれる前記微生物をグラム染色すること、又は抗原抗体反応によって得られた前記微生物を含む前記複合体を発色することを含む、[1]~[4]のいずれか一つに記載の微生物の検知方法。
[6]前記分離工程において、前記微生物を分離膜上に採取して前記第2試料を得る、[1]~[5]のいずれか一つに記載の微生物の検知方法。
[7]前記検知工程において、前記分離膜上に採取した前記微生物を画像で検知する、[1]~[6]のいずれか一つに記載の微生物の検知方法。
[8]前記分離工程又は前記着色工程の前に前記微生物を培養する前培養工程を更に有する、[1]~[7]のいずれか一つに記載の微生物の検知方法。
[9]前記前培養工程における培養時間が4~12時間である、[1]~[8]のいずれか一つに記載の微生物の検知方法。
[10]前記微生物が大腸菌を含む、[1]~[9]のいずれか一つに記載の微生物の検知方法。
[11]前記検知工程は、前記微生物と第1金属化合物で標識された抗体とを抗原抗体反応させて得た前記複合体を電気化学的な測定を用いて検知すること、及び、
前記微生物と抗体とを抗原抗体反応させて得た前記複合体を、第2金属化合物を含む増感剤の共存下で電気化学的な測定を用いて検知すること、
の少なくとも一方を含む、[1]~[10]のいずれか一つに記載の微生物の検知方法。
【0010】
上記[2]の微生物の検知方法は、抗原抗体反応により、微生物と抗体の複合体を生成するため、抗体を発色させることで試料溶液を着色することができる。これにより微生物が微量であっても十分に高い精度で検知することができる。したがって、微生物を一層高い精度で検知することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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