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公開番号2025141294
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024041168
出願日2024-03-15
発明の名称キトサンオリゴマー分画方法
出願人株式会社ショウワ
代理人個人,個人
主分類C12P 19/26 20060101AFI20250919BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】分子量2000以下の低分子キトサンオリゴマー水溶液と、沈殿型の分子量8000以上の高分子キトサンオリゴマーとに十分に分画することができるキトサンオリゴマー分画方法を提供する。
【解決手段】酸を加熱した水に溶解させ、これにキトサンを加えて加熱溶解させた後、加温した状態の溶液に第1酵素を加えて加水分解反応させ、キトサンオリゴマー群を生成し、その生成したキトサンオリゴマー群にアルカリ性物質を添加混合することによって、分子量2000以下の低分子キトサンオリゴマー水溶液と、沈殿型の分子量8000以上の高分子キトサンオリゴマーとに分画した。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
酸を加熱した水に溶解させ、これにキトサンを加えて溶解させた後、加温した状態の溶液に第1酵素を加えて加水分解反応させ、キトサンオリゴマー群を生成し、その生成したキトサンオリゴマー群にアルカリ性物質を添加混合することによって、分子量2000以下の低分子キトサンオリゴマー水溶液と、沈殿型の分子量8000以上の高分子キトサンオリゴマーとに分画してなるキトサンオリゴマー分画方法。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
前記第1酵素を加えて加水分解反応させた後、第2酵素を加える事で、前記第1酵素を加水分解させて、前記キトサンオリゴマー群を生成してなる請求項1に記載のキトサンオリゴマー分画方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、キトサンオリゴマー分画方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
キトサンは、2-アミノー2-デオキシーDグルコース(グルコサミン)が直鎖状に結合した塩基性ホモ多糖であり、工業的には、カニやエビなどの甲殻類の殻、イカの骨格などに含まれている天然キチンを脱アセチル化することにより製造するのが一般的である。
【0003】
ところで、キトサンは一般に分子量が10万以上の高分子体であり、溶液(水に溶けにくく、溶媒として酸を加える必要もある)とした場合の粘度が高く極めて扱いにくいため用途が制限されるという問題があった。一方、分子量2000以下の低分子キトサンオリゴマーについての研究も盛んに行われ、高分子キトサンオリゴマーには見られない特異な生理機能が植物や動物、微生物で明らかになりつつある。
【0004】
このような事情から、キトサンの低分子化によりその利用性を向上させるための研究ないし開発が種々行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
しかしながら、このようなキトサンを、低分子化するにあたって、キトサンを分子量2000以下の低分子キトサンオリゴマーと、分子量8000以上の高分子キトサンオリゴマーとに分画できれば良いのだが、そのような明確な分画手法が未だ確立されていないという問題があった。
【0006】
そこで、このような問題を解決すべく、本出願人は、特許文献2に記載のような技術を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開昭63-63701号公報
特開2023-135748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、本出願人は、実験を重ねるうちに、特許文献2に記載の方法では、キトサンを分子量2000以下の低分子キトサンオリゴマーと、分子量8000以上の高分子キトサンオリゴマーとに分画するには不十分であるということが分かった。
【0009】
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、分子量2000以下の低分子キトサンオリゴマー水溶液と、沈殿型の分子量8000以上の高分子キトサンオリゴマーとに十分に分画することができるキトサンオリゴマー分画方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明によれば、酸を加熱した水に溶解させ、これにキトサンを加えて溶解させた後、加温した状態の溶液に第1酵素を加えて加水分解反応させ、キトサンオリゴマー群を生成し、その生成したキトサンオリゴマー群にアルカリ性物質を添加混合することによって、分子量2000以下の低分子キトサンオリゴマー水溶液と、沈殿型の分子量8000以上の高分子キトサンオリゴマーとに分画してなることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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