TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025107251
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2025074054,2022511740
出願日2025-04-28,2021-03-10
発明の名称治療システム
出願人テルモ株式会社
代理人個人
主分類A61N 5/06 20060101AFI20250710BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】光の照射による腫瘍細胞の破壊の程度を確認しつつ治療でき、治療効果を向上できる治療システムを提供する。
【解決手段】腫瘍細胞に集積した光感受性物質に対して励起光を照射する治療システム10であって、基端部と先端部との間で光を伝搬できる光ファイバー27を備え、先端部に光を外部へ照射可能な照射部25および外部の光を検出可能な検出部26を備えた光デバイス20と、光デバイス20の基端部に接続されて検出部26で検出した光を受けて分析する分析装置40と、を有し、分析装置40は、検出部26から受けた蛍光の強度を算出し、当該蛍光の強度が閾値以下または閾値未満となった際に、閾値以下または閾値未満となったことを示す閾値到達信号を出力する。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
腫瘍細胞に集積した光感受性物質に対して励起光を照射する治療システムであって、
基端部と先端部との間で光を伝搬できる光ファイバーを備え、先端部に光を外部へ照射可能な照射部および外部の光を検出可能な検出部を備えた光デバイスと、
前記光デバイスの基端部に接続されて前記検出部で検出した光を受けて分析する分析装置と、を有し、
前記分析装置は、前記検出部から受けた蛍光の強度を算出し、当該蛍光の強度が閾値以下または閾値未満となった際に、閾値以下または閾値未満となったことを示す閾値到達信号を出力することを特徴とする治療システム。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記光デバイスの先端部は、径方向へ拡張および収縮可能な拡張部を有し、
前記照射部および前記検出部は、前記拡張部に配置されることを特徴とする請求項1に記載の治療システム。
【請求項3】
前記光感受性物質は、腫瘍細胞に集積する抗体と結合した抗体-光感受性物質であることを特徴とする請求項1または2に記載の治療システム。
【請求項4】
腫瘍細胞に集積した光感受性物質に対して励起光を照射する治療システムであって、
基端部と先端部との間で光を伝搬できる光ファイバーを備え、先端部に光を外部へ照射可能な照射部および外部の光を検出可能な検出部を備えた光デバイスと、
前記光デバイスの基端部に接続されて前記検出部で検出した光を受けて分析する分析装置と、を有し、
前記分析装置は、前記検出部から受けた蛍光の強度をリアルタイムで算出し、算出した蛍光の強度を、リアルタイムで表示装置の表示パネルに表示させることを特徴とする治療システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、腫瘍細胞を破壊するための治療デバイスに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
乳がん患者の治療法において、乳房温存療法は患者の生活の質(Quality of life)を向上できる観点で利点が大きい。一方で、乳房温存治療後の局所再発は、10~20%でみられるのが現状である。このため、乳房温存療法における局所治療の満足度は、いまだ高くない。
【0003】
がんの局所治療において、腫瘍細胞などの標的細胞を破壊するための方法として光反応物質を用いた治療法が知られている。なかでも、抗体-光感受性物質(親水性フタロシアニン)を用いた治療法は、腫瘍に集積した抗体-光感受性物質に対して励起光(例えば近赤外線)を照射することで、正常細胞などの非標的細胞を破壊せずに、標的細胞のみを特異的に破壊することができる。このため、この治療法は、副作用を最小化しつつ高い治療効果を得られることが期待されている。さらに、治療効果として、破壊した細胞のフラグメントを介した免疫反応が惹起されることで、自身の免疫機能による治療効果も期待される。このような光反応物質を用いた局所治療を乳がん患者に適用できれば、乳房を温存しながら高い治療効果が得られることが期待される。
【0004】
特許文献1には、乳管に挿入して、病変部を焼くことができるデバイスが記載されている。このデバイスは、病変部だけでなく、正常細胞も破壊するため、生体への負担が大きい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第8323181号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
光感受性物質の高い治療効果を得るためには、腫瘍に集積した光感受性物質に対して、確実に励起光を照射することが必要となる。しかしながら、光の強度は透過する組織の距離が増加するほど急激に減衰するため、十分な強度の光を非侵襲的に体表面から体内の腫瘍に照射することは非常に困難である。そのため、侵襲性を極力抑えながら体内の腫瘍に確実に光を照射する手段が必要となる。また、治療効果を最大化するためには、腫瘍に集積した光感受性物質の励起光による反応が、十分に進んでいることを治療中に測定できることが求められる。光反応によるがん細胞の破壊を治療中に測定できれば、照射時間の最適な設定および治療効果の向上が可能となる。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、光の照射による腫瘍細胞の破壊の程度を確認しつつ治療でき、治療効果を向上できる治療システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明に係る治療システムは、腫瘍細胞に集積した光感受性物質に対して励起光を照射する治療システムであって、基端部と先端部との間で光を伝搬できる光ファイバーを備え、先端部に光を外部へ照射可能な照射部および外部の光を検出可能な検出部を備えた光デバイスと、前記光デバイスの基端部に接続されて前記検出部で検出した光を受けて分析する分析装置と、を有し、前記分析装置は、前記検出部から受けた蛍光の強度を算出し、当該蛍光の強度が閾値以下または閾値未満となった際に、閾値以下または閾値未満となったことを示す閾値到達信号を出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記のように構成した治療システムは、光デバイスの照射部および検出部を腫瘍細胞に近い位置に配置して、腫瘍細胞に集積した光感受性物質へ励起光を効果的に照射できるとともに、腫瘍細胞に集積した光感受性物質が発する蛍光を効果的に検出できる。したがって、治療システムは、励起光の照射による腫瘍細胞の破壊の程度を、蛍光を検出することにより確認しつつ治療でき、治療効果を向上できる。
【0010】
前記治療システムは、前記光デバイスの基端部に接続されて前記検出部で検出した光を受けて分析する分析装置を有し、前記分析装置は、前記検出部から受けた蛍光の強度を算出し、当該蛍光の強度が閾値以下または閾値未満となった際に、閾値以下または閾値未満となったことを示す閾値到達信号を出力してもよい。これにより、治療システムは、蛍光の強度が閾値以下または閾値未満となったことを術者へ通知したり、励起光の照射を停止したりすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

テルモ株式会社
針部材
19日前
テルモ株式会社
移送器具
1か月前
テルモ株式会社
移送器具
20日前
テルモ株式会社
止血器具
12日前
テルモ株式会社
医療器具
14日前
テルモ株式会社
移送器具
20日前
テルモ株式会社
透析用カセット
19日前
テルモ株式会社
透析用カセット
19日前
テルモ株式会社
弁装置及び送液システム
14日前
テルモ株式会社
医療用チューブの閉塞用具
15日前
テルモ株式会社
カテーテルセット及びガイド管部材交換方法
1か月前
テルモ株式会社
処置用カテーテル及び処置用カテーテルセット
1か月前
テルモ株式会社
治療システム
5日前
テルモ株式会社
照射デバイス
5日前
テルモ株式会社
リンパ管新生誘導デバイス
19日前
テルモ株式会社
表示装置、表示システム、コンピュータプログラム、表示方法、学習モデル及び学習モデル生成方法
19日前
テルモ株式会社
コンピュータプログラム、情報処理方法、及び情報処理装置
19日前
個人
健康器具
5か月前
個人
短下肢装具
今日
個人
歯茎みが品
5か月前
個人
鼾防止用具
5か月前
個人
洗井間専家。
3か月前
個人
導電香
5か月前
個人
マッサージ機
5か月前
個人
前腕誘導装置
4日前
個人
白内障治療法
4か月前
個人
嚥下鍛錬装置
15日前
個人
脈波測定方法
5か月前
個人
脈波測定方法
5か月前
個人
塗り薬塗り具
7か月前
個人
収納容器
7か月前
個人
歯の修復用材料
29日前
個人
矯正椅子
1か月前
個人
片足歩行支援具
6か月前
個人
ホバーアイロン
3か月前
個人
バッグ式オムツ
1か月前
続きを見る