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公開番号2025100804
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2025069561,2020202523
出願日2025-04-21,2020-12-07
発明の名称リンパ管新生誘導デバイス
出願人テルモ株式会社
代理人弁理士法人桐朋
主分類A61B 17/34 20060101AFI20250626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】難しい手技を必要とせずに、根治的な治療が可能なリンパ管新生誘導デバイスを提供する。
【解決手段】生体組織に穿刺可能な先端部16と、先端部16から基端に向けて中心軸Cに沿って貫通して延びる貫通孔18と、を有する穿刺部材12と、貫通孔18に挿通され、先端部16から突出可能な棒状体14と、を備え、棒状体14は、軸部21と、軸部21に設けられ生体組織122に創傷126を付与するランダムに複数設けられた突起部22を含む創傷付与構造20と、を有する、リンパ管新生誘導デバイス10が提供される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
生体組織に穿刺可能な先端部と、前記先端部から基端に向けて中心軸に沿って貫通して延びる貫通孔と、を有する穿刺部材と、
前記貫通孔に挿通され、前記先端部から突出可能な棒状体と、を備え、
前記棒状体は、軸部と、前記軸部から外方に突出して設けられ前記生体組織にリンパ管の閉塞部位を迂回する経路に沿った創傷を付与する複数の突起部を含む創傷付与構造と、を有し、
前記突起部は、前記軸部の異なる軸方向位置及び異なる周方向位置にランダムに複数設けられている、
リンパ管新生誘導デバイス。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
請求項1に記載のリンパ管新生誘導デバイスであって、
前記突起部は、前記棒状体よりも高い硬度を有する材料で形成されている、
リンパ管新生誘導デバイス。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のリンパ管新生誘導デバイスであって、
前記突起部は、前記貫通孔に収納されている状態と、前記先端部から突出した状態とにおいて、前記軸部からの突出高さが同じである、
リンパ管新生誘導デバイス。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載のリンパ管新生誘導デバイスであって、前記創傷付与構造は、前記穿刺部材の前記先端部からの突出と前記貫通孔内への引込みが繰り返し可能である、
リンパ管新生誘導デバイス。
【請求項5】
生体組織に穿刺可能な先端部と、前記先端部から基端に向けて中心軸に沿って貫通して延びる貫通孔と、を有する穿刺部材と、
前記貫通孔に挿通され、前記先端部から突出可能な棒状体と、を備え、
前記棒状体は、軸部と、前記軸部から外方に突出して設けられ前記生体組織にリンパ管の閉塞部位を迂回する経路に沿った創傷を付与する複数の突起部を含む創傷付与構造と、を有し、
複数の前記突起部は、前記貫通孔の内部では内側に折り畳まれ、前記先端部より突出した際に外方に開いて突出する、折畳機構を有し、
前記折畳機構は、弾性変形する複数の前記突起部により構成され、
複数の前記突起部は、前記貫通孔に収納されている状態から、前記先端部から突出した状態へと移行する際に、前記軸部からの突出高さが増大し、
前記突起部は、前記軸部の異なる軸方向位置及び異なる周方向位置にランダムに複数設けられている、
リンパ管新生誘導デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リンパ管新生を誘導する手技に用いるリンパ管新生誘導デバイスに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
生体内の組織液を回収する経路の一つとしてリンパ管がある。リンパ管が閉塞すると、組織液が滞留して腕や足等の四肢がむくみや感覚麻痺等の機能低下を伴うリンパ浮腫を発症することがある。リンパ浮腫は、乳癌治療等の癌治療の一環として行われるリンパ節郭清や放射線治療によって発症することが多いとされる。
【0003】
リンパ浮腫は、いったん発症すると完治させることが困難な疾患である。慢性化させると、簡単には改善し難く、放置するとさらに重症化してしまうとされる。
【0004】
現在、リンパ浮腫の治療の第1選択は、複合理学療法とされている(非特許文献1)。複合理学療法は、身体のむくみが生じた部位に弾性着衣や弾性包帯等を巻き付けて圧迫力を付与する圧迫療法、スキンケア、圧迫下での運動、及びマッサージ等を患者の状態に応じて適宜組み合わせて実施する治療法である(非特許文献2)。
【0005】
また、リンパ浮腫の根治的な治療法として、リンパ管静脈吻合術(LVA:Lymphaticovenular anastomosis)がある。リンパ管静脈吻合術は、閉塞したリンパ管と、静脈とを繋ぐように吻合する手技である(非特許文献3)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
「2018年版 リンパ浮腫診療ガイドライン」、日本リンパ浮腫学会編、第81頁-第83頁
Kotaro Suehiro, Ann Vasc Surg. 2020 Jan;62:258-262
山本匠 他、“リンパ浮腫に対するSCIP flap移植術”、PEPARS、No.150、第54-第64頁、2019
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
複合理学療法は、主にリンパ浮腫の進行を遅らせることを目的とした保存療法であり、症状が改善されることはない。そのため、圧迫を始めとする日々のセルフケアが必要であり、患者にとって負担が大きいという問題がある。
【0008】
リンパ管静脈吻合術は、根治的な療法であるとされる。しかし、リンパ管静脈吻合術は、高度な形成外科技術が必要とされ、治療を受けられる機会が限られるという問題がある。また、吻合するのに適した静脈やリンパ管が見つからない場合や、吻合した血管に血栓が生じてしまう場合もあり、十分な効果が得られないことがある。さらに、吻合の質が結果に影響するともいわれ、統一した手技の確定には至っていない。このため、2018年度版リンパ浮腫診療ガイドライン(非特許文献1)では、圧迫ができない患者等に検討する価値があるとの記載にとどまる。
【0009】
そこで、難しい手技を必要とせずに、根治的な治療が可能なリンパ管新生誘導デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下の開示の一観点は、生体組織に穿刺可能な先端部と、前記先端部から基端に向けて中心軸に沿って貫通して延びる貫通孔と、を有する穿刺部材と、前記貫通孔に挿通され、前記先端部から突出可能な棒状体と、を備え、前記棒状体は、軸部と、前記軸部から外方に突出して設けられ前記生体組織にリンパ管の閉塞部位を迂回する経路に沿った創傷を付与する複数の突起部を含む創傷付与構造と、を有し、前記突起部は、前記軸部の異なる軸方向位置及び異なる周方向位置にランダムに複数設けられている、リンパ管新生誘導デバイスにある。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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