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公開番号2025031299
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023137436
出願日2023-08-25
発明の名称移植用デバイス
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C12M 1/26 20060101AFI20250228BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】治療用細胞への酸素及び栄養分の供給不足を抑制可能な移植用デバイスを提供する。
【解決手段】本開示に係る移植用デバイスは、生体内に移植可能な移植デバイスであって、治療用細胞を収容する第1収容空間を区画している第1チャンバー部と、前記治療用細胞を収容していない第2収容空間を区画している第2チャンバー部と、前記第1収容空間及び前記第2収容空間を含む循環路に緩衝液を循環させるポンプ部と、を備え、前記第2チャンバー部は、前記治療用細胞の分泌物を前記第2収容空間から前記生体内へ、及び、前記生体内の体液を前記生体内から前記第2収容空間へ移動させる半透膜部を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
生体内に移植可能な移植用デバイスであって、
治療用細胞を収容する第1収容空間を区画している第1チャンバー部と、
前記治療用細胞を収容していない第2収容空間を区画している第2チャンバー部と、
前記第1収容空間及び前記第2収容空間を含む循環路に緩衝液を循環させるポンプ部と、を備え、
前記第2チャンバー部は、前記治療用細胞の分泌物を前記第2収容空間から前記生体内へ、及び、前記生体内の体液を前記生体内から前記第2収容空間へ移動させる半透膜部を備える、移植用デバイス。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記第1チャンバー部及び前記第2チャンバー部は、それぞれ別体であり、
前記循環路は、前記第1チャンバー部及び前記第2チャンバー部それぞれの一端側同士を連結している第1流路と、前記第1チャンバー部及び前記第2チャンバー部ぞれぞれの他端側同士を連結している第2流路と、を含む、請求項1に記載の移植用デバイス。
【請求項3】
前記第1流路及び前記第2流路の長さは、それぞれ10mm以上である、請求項2に記載の移植用デバイス。
【請求項4】
前記第1チャンバー部は、前記第1収容空間に収容されている前記治療用細胞を前記循環路の上流側及び下流側に通さないフィルタ部を備える、請求項1又は2に記載の移植用デバイス。
【請求項5】
前記緩衝液の前記循環路での逆流を規制する逆止弁部を備える、請求項1又は2に記載の移植用デバイス。
【請求項6】
前記第1チャンバー部は、前記第1収容空間に連なる接続流路を区画し、外部装置と接続可能な接続部を備える、請求項1又は2に記載の移植用デバイス。
【請求項7】
前記第1チャンバー部は、前記治療用細胞を担持可能な担体部を備える、請求項1又は2に記載の移植用デバイス。
【請求項8】
前記第1チャンバー部の前記担体部は、並列して配置されている複数の中空糸膜を含み、
前記複数の中空糸膜それぞれは、前記第1収容空間との間で前記緩衝液が移動可能な内部空間を区画している、請求項7に記載の移植用デバイス。
【請求項9】
前記ポンプ部は、前記緩衝液を収容可能な第3収容空間を区画しており、前記第3収容空間の容積の増減を交互に繰り返すことにより前記緩衝液を送液する容積式ポンプであり、
前記ポンプ部の前記第3収容空間の容積の変動に応じて容積が変動する第4収容空間を区画している貯留部を更に備え、
前記循環路は、前記第3収容空間及び前記第4収容空間を含む、請求項1又は2に記載の移植用デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、移植用デバイスに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
治療用細胞を生体内に移植して病気を治療するために用いられる移植用デバイスが知られている。特許文献1には、このような移植用デバイスが開示されている。特許文献1に記載の移植用デバイスは、半透膜と、この半透膜に包まれた細胞固定基材と、を備える。特許文献1に記載の移植用デバイスにおける半透膜は、栄養分及び細胞固定基材に固定された細胞の分泌物質を透過するのに十分な大きさの孔を有する一方で、貪食細胞を含む白血球を初めとする外部細胞を透過しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-196150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の移植用デバイスによれば、治療用細胞を外部細胞から隔離しつつ、デバイス外部の栄養分を治療用細胞に供給できると共に、治療用細胞の分泌物を生体内に供給できる。しかしながら、特許文献1に記載の移植用デバイスでは、治療用細胞への酸素及び栄養分の供給が拡散によって比較的緩やかに行われるため、治療用細胞への酸素及び栄養分の供給が不足する場合がある。
【0005】
本開示は、治療用細胞への酸素及び栄養分の供給不足を抑制可能な移植用デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様としての移植用デバイスは、
(1)
生体内に移植可能な移植用デバイスであって、
治療用細胞を収容する第1収容空間を区画している第1チャンバー部と、
前記治療用細胞を収容していない第2収容空間を区画している第2チャンバー部と、
前記第1収容空間及び前記第2収容空間を含む循環路に緩衝液を循環させるポンプ部と、を備え、
前記第2チャンバー部は、前記治療用細胞の分泌物を前記第2収容空間から前記生体内へ、及び、前記生体内の体液を前記生体内から前記第2収容空間へ移動させる半透膜部を備える、移植用デバイス、である。
【0007】
本開示の1つの実施形態としての移植用デバイスは、
(2)
前記第1チャンバー部及び前記第2チャンバー部は、それぞれ別体であり、
前記循環路は、前記第1チャンバー部及び前記第2チャンバー部それぞれの一端側同士を連結している第1流路と、前記第1チャンバー部及び前記第2チャンバー部ぞれぞれの他端側同士を連結している第2流路と、を含む、上記(1)に記載の移植用デバイス、である。
【0008】
本開示の1つの実施形態としての移植用デバイスは、
(3)
前記第1流路及び前記第2流路の長さは、それぞれ10mm以上である、上記(2)に記載の移植用デバイス、である。
【0009】
本開示の1つの実施形態としての移植用デバイスは、
(4)
前記第1チャンバー部は、前記第1収容空間に収容されている前記治療用細胞を前記循環路の上流側及び下流側に通さないフィルタ部を備える、上記(1)から(3)の何れか一つに記載の移植用デバイス、である。
【0010】
本開示の1つの実施形態としての移植用デバイスは、
(5)
前記緩衝液の前記循環路での逆流を規制する逆止弁部を備える、上記(1)から(4)の何れか一つに記載の移植用デバイス、である。
(【0011】以降は省略されています)

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