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公開番号
2025168308
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2025071915
出願日
2025-04-23
発明の名称
粒状農業資材コーティング用ポリウレタン樹脂組成物及び複合粒子型農業用資材
出願人
三洋化成工業株式会社
代理人
主分類
C08G
18/40 20060101AFI20251030BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】生分解性を有し、薬剤の溶出速度を所定の速度に調整する徐溶性等をコントロール機能に優れ、耐衝撃性にも優れる粒状農業資材コーティング用ポリウレタン樹脂を提供する。
【解決手段】下記の(1)~(3)を満たすポリウレタン樹脂からなる粒状農業資材コーティング用ポリウレタン樹脂。
(1)ポリウレタン樹脂の構成単量体であるポリオール成分(A)が、ポリエステルポリオール(A1)及びポリエーテルポリオール(A2)、並びに/又はポリエステルポリエーテルポリオール(A3)を含むポリオール成分
(2)ポリオール成分(A)に含まれるポリエステルポリオール(A1)及びポリエステルポリエーテルポリオール(A3)の合計重量割合がポリオール成分(A)の重量に基づいて80重量%以上
(3)ポリエステルポリオール(A1)及びポリエステルポリエーテルポリオール(A3)の水酸基価がそれぞれ5~130mgKOH/g
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記の(1)~(3)を満たすポリウレタン樹脂からなる粒状農業資材コーティング用ポリウレタン樹脂。
(1)前記ポリウレタン樹脂の構成単量体であるポリオール成分(A)が、ポリエステルポリオール(A1)及びポリエーテルポリオール(A2)、並びに/又はポリエステルポリエーテルポリオール(A3)を含むポリオール成分である。
(2)前記ポリオール成分(A)に含まれるポリエステルポリオール(A1)及びポリエステルポリエーテルポリオール(A3)の合計重量割合がポリオール成分(A)の重量に基づいて80重量%以上である。
(3)ポリエステルポリオール(A1)及びポリエステルポリエーテルポリオール(A3)の水酸基価がそれぞれ5~130mgKOH/gである。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
前記ポリエステルポリオール(A1)及び前記ポリエステルポリエーテルポリオール(A3)の数平均分子量が、それぞれ1000~8000である請求項1に記載の粒状農業資材コーティング用ポリウレタン樹脂。
【請求項3】
粒状農業用資材の表面の少なくとも一部に請求項1又は2に記載の粒状農業資材コーティング用ポリウレタン樹脂を含む被覆層を有する複合粒子型農業用資材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は粒状農業資材コーティング用ポリウレタン樹脂組成物及び複合粒子型農業用資材に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
医薬品、農業、食品添加物、化粧品、衛生用品等の分野において、有効成分を徐放する徐放性薬剤は効果の持続性や取り扱いの容易さの観点から非常に有用であり、幅広く使用されている。その中で農業用薬剤(肥料、農薬及び害生物防除剤等)、防藻剤、水中生物付着防止剤等の用途に使用される徐放性薬剤は、プラスチック被膜殻を有するものが多く用いられているが、有効成分が放出された後の被膜殻が河川や海洋等に流出してプラスチックゴミになるため、近年、環境保護の観点から、被膜(被覆層)への生分解性付与が求められている。
【0003】
徐放性薬剤の被覆層に生分解性を付与する方法としては、被覆層として天然ゴムや生分解性ポリエステル等の生分解性材料を用いる方法があげられるが、生分解性材料のみからなる被覆層では薬剤の溶出が速くなりすぎることがあり、生分解性材料とポリオレフィン系樹脂等の非生分解性樹脂との混合物からなる被覆層が研究されてきた。
例えば特許文献1では、脂肪族ポリエステル4重量%以上80重量%以下、ポリオレフィン19重量%以上95重量%以下、及び光分解剤0.00001重量%以上10重量%以下を含有する被覆層を有する被覆粒状肥料が提案されている。特許文献1に記載の被覆層は、非生分解性樹脂であるポリオレフィンとポリオレフィンの酸化分解を促進する光分解剤を併用することで、肥料の溶出制御幅の広さと被覆層の分解性の両立を試みたものであるが、被覆層の分解性は十分とはいえず、使用される環境によって被覆層の分解性及び薬剤の溶出速度が大きく変化するという問題もあった。また被覆層の耐衝撃性が低く、保管時や施肥時に被覆層が破損する等の問題が起こることがあった。
【0004】
また、生分解性樹脂からなる被覆層の外側に更に保護層を設けることにより、被覆層の分解速度及び薬剤の溶出速度をコントロールする方法も提案されている。
例えば特許文献2では、肥料成分を含有する粒状物質の表面に被覆層が設けられてなる被覆粒状肥料であって、該被覆層が、ポリイソシアネート成分とポリカプロラクトンジオールを含有するポリオール成分とが重合されてなるウレタン樹脂等の生分解性を有する樹脂からなる樹脂被覆層と、該樹脂被覆層の外側に設けられた抗菌剤及び植物硬化油を含む保護層とを有してなることを特徴とする被覆粒状肥料が提案されている。しかしながら特許文献2に記載の被覆層は、施用場面の相違に起因する肥料の溶出速度の変化は小さいものの、薬剤の溶出速度を所定の速度に調整する徐溶性コントロール機能や被覆層の耐衝撃性に課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-43391号公報
特開2011-178579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、生分解性を有し、薬剤の溶出速度を所定の速度に調整する徐溶性等をコントロール機能に優れ、耐衝撃性にも優れる粒状農業資材コーティング用ポリウレタン樹脂を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち本発明は下記の(1)~(3)を満たすポリウレタン樹脂からなる粒状農業資材コーティング用ポリウレタン樹脂、及び粒状農業用資材の表面の少なくとも一部に前記の粒状農業資材コーティング用ポリウレタン樹脂を含む被覆層を有する複合粒子型農業用資材である。
(1)前記ポリウレタン樹脂の構成単量体であるポリオール成分(A)が、ポリエステルポリオール(A1)及びポリエーテルポリオール(A2)、並びに/又はポリエステルポリエーテルポリオール(A3)を含むポリオール成分である。
(2)前記ポリオール成分(A)に含まれるポリエステルポリオール(A1)及びポリエステルポリエーテルポリオール(A3)の合計重量割合がポリオール成分(A)の重量に基づいて80重量%以上である。
(3)ポリエステルポリオール(A1)及びポリエステルポリエーテルポリオール(A3)の水酸基価がそれぞれ5~130mgKOH/gである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の粒状農業資材コーティング用ポリウレタン樹脂は、生分解性を有し、薬剤の溶出速度を所定の速度に調整する徐溶性等をコントロール機能に優れ、耐衝撃性等の機械的強度にも優れる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本願の第一の発明は、粒状農業資材コーティング用ポリウレタン樹脂(以下、ポリウレタン樹脂と略記することがある)である。
【0010】
<粒状農業用資材>
本発明の粒状農業資材コーティング用ポリウレタン樹脂によってコーティングする粒状農業用資材としては、粒状農業用薬剤(N)や種子(S)があげられる。粒状農業用薬剤(N)を本発明の粒状農業資材コーティング用ポリウレタン樹脂でコーティングすることによって、薬剤(N)の徐放速度をコントロールすることが可能になり、種子(S)を本発明の粒状農業資材コーティング用ポリウレタン樹脂でコーティングすることによって、種子の発芽のタイミングをコントロールすることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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